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更新日:2022年12月28日
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神奈川県の広報紙「県のたより」のページです。毎月1日(4月号は3月31日)発行。WEB版では、バックナンバーもご覧になれます。
明けましておめでとうございます。
まずは上の写真をご覧ください。お恥ずかしい話ですが、私はこの写真を見て「こんな形で石が組み立てられるはずはない。絶対に接着剤を使っているはずだ」と思ってしまいました。これは「ロックバランシング」。石を積み上げて作るアートで、日本では「石花」と呼ばれているそうです。
一見、重力に逆らっているかのような姿に驚きますが、河原の石を拾って積み上げるだけなので、親子で一緒に気軽に楽しむこともできるそうです。いろいろな色や形の石を組み合わせて、作品の見栄えを良くしつつ、一つだけでは倒れてしまう石を複数の石で支え合う技もあると言います。
新年早々、なぜこんな話をしているのか。それは、県が目指す「ともに生きる社会」のイメージを象徴しているように感じたからです。
私たちはみんな一人一人違います。顔も身体も性格も能力も、同じ人は一人としていません。この「ロックバランシング」の例で考えると、みんな違っていても、それぞれの個性を尊重することにより、美しく、心地よい社会が実現するに違いありません。
困難に直面し、苦しくて、一人だけでは倒れてしまいそうな時も、みんなで支え合えば、乗り越えられることもあるはずです。
県は昨年、県議会の議決をいただき、「神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例~ともに生きる社会を目指して~」を制定しました。これまでの障がい福祉は、障がい者の安全のために部屋に閉じ込めておくなどの対応が当たり前のように行われてきましたが、津久井やまゆり園事件から始まった「ともに生きる社会」を目指す流れの中で、障がい当事者の目線に立った支援の必要性にたどり着きました。
県ではこの条例を実効性のあるものにし、障がい福祉のあり方を根本的に変えていこうという取り組みをすでに始めています。
当事者目線に立つということは、なにも障がい者だけの話ではありません。自分の言動を相手の目線に立って考えることができれば、自(おの)ずと相手に対する配慮が生まれ、優しさにつながるのではないでしょうか。
「ロックバランシング」の写真をもう一度、ご覧ください。なんと美しい姿でしょうか?皆さんと一緒にこんな「ともに生きる社会」を作っていこうではありませんか。
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