[2021.12.13 掲載]

令和2年度遺伝子組換え食品検査

遺伝子組換え食品の安全性については、日本において安全性の確認がされていない(安全性未審査)遺伝子組換え食品が輸入されていないか、輸入時の届け出が正しく行われているかをチェックし、安全性未審査遺伝子組換え食品が市場に出回らないよう、厚生労働省検疫所で輸入時に検査を行っています。

神奈川県では、安全性未審査の遺伝子組換え作物については食品への混入を監視するため、また安全性審査済みの遺伝子組換え作物については表示の適正を確認するため、遺伝子組換え食品の検査を行っています。

令和2年度は、安全性未審査遺伝子組換え食品の定性検査36検体、安全性審査済み遺伝子組換え食品の定量検査6検体、計42検体について組換え遺伝子の検査を実施しました。また、新型コロナウイル感染症緊急事態宣言等を踏まえ、4月8日から5月末まで収去検査中止を受け、本検査も1回中止となったため例年より安全性未審査遺伝子組換え食品の定性検査6検体が少なくなっています。

令和2年度 遺伝子組換え食品検査結果

※ 安全性審査: 厚生労働省に提出された遺伝子組換え食品に係る安全性審査の申請に対し、専門家により構成される食品安全委員会において安全性の評価がなされます。
最近の科学的知見に基づく評価の結果、安全性に問題がないと判断された食品は、その旨が公表されます。

令和2年度 安全性未審査の定性検査結果

令和2年度は、安全性未審査組換え遺伝子の定性試験として、トウモロコシ加工品16検体についてCBH351(トウモロコシ組換え系統)、コメ加工品14検体について63Btコメ、NNBtコメ、CpTIコメ(コメ組換え系統)、ばれいしょ加工品6検体についてF10、J3(ばれいしょ組換え系統)の検査を実施しました。その結果、いずれも組換え遺伝子は不検出でした。

令和2年度 安全性審査済みの定性・定量検査結果

令和2年度は、安全性審査済み遺伝子の定量試験として、ダイズ穀粒6検体についてRRS、RRS2、LLS(ダイズ組換え系統)の検査を実施しました。その結果、いずれも組換え遺伝子は不検出でした。