神奈川県が開発した発がん性予測試験法を用いた研究提案が総務省の研究資金を獲得!~国際標準化に向けた取組みが加速!~

掲載日:2017年6月20日
平成29年6月20日
記者発表資料

県では、ヘルスケア・ニューフロンティアの取組みとして、県衛生研究所が20年かけて開発してきた発がん性予測試験法「Bhas42細胞形質転換試験法」(※1)の応用展開を進めてきており、平成28年1月に国際的な試験法として推奨(ガイダンスドキュメント)されたところです。
そして、このたび、当該試験法を用いた研究提案が、総務省の公募研究事業に採択(※2)されました(予算額(見込み)は約2千万円/年)。今後は、発がん性予測試験法の国際標準(ガイドライン化)(※3)に向けた取組みを加速していきます。

 

※1 県衛生研究所が20年をかけて開発した試験法で、生活環境全般においてがん化を促進(異常増殖)する可能性がある化学物質の検出を可能とした。
がんは、遺伝子変異を起こす初期段階と、がん化が促進(異常増殖)する段階の2段階がある。我々の生活は、たばこの煙など種々の発がん物質に囲まれ、細胞ががんの初期段階となることは避けられない状況にあるため、がん細胞が人間の体内で異常増殖する段階を避けることが重要である。従って、がん細胞の異常増殖を引き起こす化学物質が体内に入ることを極力避けることが大切であり、その化学物質を検出できる試験法が国際的にも求められてきた。
この試験法は、創薬等の開発における動物試験を削減するためのスクリーニング(選別)試験として活用され、また、食品等の安全性確保にも貢献できることから、2016(平成28)年1月に、当該分野において世界で初めてOECD(経済協力開発機構)にて国際的な試験法(ガイダンスドキュメント)として認定された。

※2 総務省が実施する「生体電磁環境研究及び電波の安全性に関する評価技術研究」に採択されたもので、概要は以下のとおり:
当該試験法を用いて電波の健康への影響を科学的に評価することで、安全・安心に電波を利用できる生活環境の確保に貢献する。
平成29年度の予算額(見込み)は約2千万円。

※3 OECDによる試験法の国際認定には、ガイダンスドキュメントとガイドラインの2段階がある。
(1)ガイダンスドキュメント(国際的に試験法が有効であるということが認められたものであり、利用が推奨される)
(2)ガイドライン(国際的な標準試験法として認められたもので、データ等はOECD加盟国間で共通利用することが可能となる)

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