鋼材興業不当労働行為救済申立事件の命令について

掲載日:2017年4月13日
平成29年4月13日
記者発表資料

神奈川県労働委員会(会長 盛誠吾)は、本日、標記の事件について、申立人の不当労働行為救済申立てはいずれも理由があるとして救済命令を発しましたので、お知らせします。概要は次のとおりです。  

1 当事者

申立人 よこはまシティユニオン(組合)
被申立人 鋼材興業株式会社(会社)

2 事件の概要

本件は、組合員Aの職場復帰と解雇を交渉事項とする団体交渉における会社の対応は、労働組合法で禁止されている不当労働行為(※)に当たるかどうかが争われた事件である。

3  申立人の請求する救済内容

【1】 誠実な団体交渉の実施

【2】 陳謝文

4 命令の概要

(1) 主文(全部救済)
【1】 会社は、Aの解雇を交渉事項とする団体交渉において、自らの主張の根拠となる資料を提示して具体的に説明するなどして、誠実に対応しなければならない。

【2】会社は組合に陳謝文を手交しなければならない。

(2) 判断の要旨
【1】団体交渉の経過全体を踏まえると、Aの職場復帰拒否という方針を一貫して堅持しながら、その根拠について具体的な説明をしようとせず、関係資料も提示しないまま、同人を解雇し、その理由についても自己の主張を一方的に述べるにとどまるといった会社の一連の対応は、組合の団体交渉権を尊重して誠意をもって団体交渉に当たったものとは到底認められず、不誠実な団体交渉応諾として、不当労働行為に当たる。

【2】団体交渉における会社の対応は、今後同様の行為が繰り返されるおそれがあるので、 会社に陳謝文の手交を命じる。

※不当労働行為
使用者は、労働組合法7条により、次のような行為を禁止されている。
・不利益取扱い(同条1号):組合員であることや労働組合の正当な行為をしたことを理由に、労働者に対して解雇などの不利益な取扱いをすること。
・団体交渉拒否(同条2号):正当な理由なく団体交渉を拒否したり、不誠実な団体交渉をすること。
・支配介入(同条3号):労働者による労働組合の結成やその運営を支配したり、これらに介入すること。
・報復的不利益取扱い(同条4号):労働委員会に申立てなどをしたことを理由に、労働者に対して不利益な取扱いをすること。

    (問合せ先)
    神奈川県労働委員会事務局審査調整課
    労働関係調整担当課長 高安
    電話 045-633-5445
    審査調整グループ 池田
    電話 045-633-5447

    神奈川県

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