平成28年度「公募型『ロボット実証実験支援事業』」採択案件を決定しました!!

掲載日:2016年7月27日
平成28年7月27日
記者発表資料

さがみロボット産業特区

 神奈川県では、「さがみロボット産業特区」の取組の一環として、生活支援ロボットの実証実験企画を全国から募集し、実証施設やモニターのコーディネートなどを支援する「公募型『ロボット実証実験支援事業』」を平成25年度から実施しており、今年度は29件の応募がありました。審査の結果、そのうち13件を採択しましたので、その内容をお知らせします。

採択案件の概要

1.災害対応

ダム調査ロボットシステム

ステレオカメラを搭載した橋梁近接目視代替ロボット

dambridgecheck1

株式会社キュー・アイ(神奈川県横浜市)

富士フイルム株式会社(東京都港区)

  • 水中撮影を行なう自航可能な水中ロボットと、それを水面から吊り下げ支援する水上ロボットから構成。
  • ダム施設の堤体の水中部をカメラで撮影し、その劣化状態の点検に活用。
  • ステレオカメラを搭載したロボットが、橋桁下フランジに懸垂した状態で移動しながら、床版等を撮影する。
  • 撮影した画像から損傷程度を評価することが可能。

 ダムで、水中ロボットによる壁面の自動調査機能や、水上ロボットが壁面に吸着し停留する機能等について実証を行い、その有効性を検証する。

 橋で、ロボットの設置・自動調査・撤収までの作業を行うことで、汎用性及び使い勝手を検証する。

ワイヤ吊り下げ型橋梁点検ロボットシステム

災害対応ロボット等に搭載する
360 度電子走査電波センサー

bcsakura

株式会社ハイボット(東京都品川区)

サクラテック株式会社(神奈川県川崎市)

  • 橋の上から設置回収可能な4 本のワイヤによって点検センサー搭載のロボットを吊るし、橋の道路を交通規制せずに橋全域を安定して点検可能。
  • 点検個所の位置座標を含む視覚と打音のデータベースが構築可能。
  • MIMO(マイモ)テクノロジーを利用した24GHz 帯電子走査電波センサーで、小型・省電力化による可搬性を実現しつつ、目標物の位置を広範囲に高精度かつ短時間で検出可能。
  • センサーを組み合わせることで、360度検出を実現。
  • 災害対応ロボットへの搭載も可能。

 橋で、ロボットの設置・点検・撤収までの作業を行い、風の影響等を確認することで、汎用性及び使い勝手を検証する。

 プレ実証フィールド構内で、人や車両を配置しセンサーによる検知試験を行なうことで、検知機能の評価・検証を行う。

2.高齢者等への生活支援

健康維持のための体操支援ロボット

排泄のタイミングを検知する小型超音波センサー

palro

triplew

首都大学東京 システムデザイン学部 (東京都日野市)

トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社(東京都渋谷区)

  • コミュニケーション機能に優れたロボット「PALRO」にKinect(キネクト)センサーを連携させることで、体操指導・評価を通したコミュニケーションが可能。
  • プログラミングにより、会話のパターンを変更することが可能。
  • 下腹部に取りつけたセンサーにより、体内の尿量を推定し、予測アルゴリズムから排尿のタイミングを算出することが可能。
  • 排尿予測時間を本人及び介護者へ通知することで、自立排泄リハビリや適切な排泄ケアを支援。

 介護施設などで、利用者に対し様々な会話パターンに
よる体操指導を行い、モチベーション維持・向上に有効
なコミュニケーションを明らかにする。

 介護施設などで、利用者にセンサーを装着してもら
い、使い勝手を検証するとともに、排尿予測アルゴリ
ズムの精度向上につながるサンプルデータを蓄積する。

玉乗り型パーソナルモビリティロボット

体験型遠隔操作コミュニケーションロボット

   ladyontheball   image
 (外観・利用イメージ)   (内部イメージ)

darek

VECTOR株式会社(神奈川県川崎市)

有限会社海馬(東京都港区)

  • コンセプトは移動できるバランスボール。
  • 体重移動による操作が可能。
  • 3点のオムニホイールで一輪を駆動することで、360°自由自在の全方位移動を実現。
  • バランス力の向上効果を含めた、体幹トレーニング効果も期待できる。
  • ヘッドマウントディスプレイによりロボットと同じ景色を見ながら、操縦が可能。
  • 両腕のコントローラーはロボットの腕と連動。
  • マイク・スピーカーを通して会話も可能。
  • 長距離移動の難しい方が、ロボットを通して外出気分を得ることができる。

 プレ実証フィールドなどで、試乗を行い、操作性や安全性などについて検証するとともに、乗車感覚、デザイン性などについて定性的に調査する。

介護施設などで、利用者に体験してもらい、操作性や疲労感などを検証するとともに、擬似外出感などについて定性的に調査する。

屋内移動支援ロボット

yasukawa

株式会社安川電機(埼玉県入間市)

  • ベッドとトイレ間など、屋内で移動する際に必要となる動作をサポート。
  • 電動立ち上がりアシスト機能、電気ブレーキ機能、歩行時アシスト機能などを搭載。
  • 前年度の実証実験で得た知見を元に旋回性を改良。

 介護施設などで、利用者に使ってもらい、ベッドからの立ち上がりやトイレへの移動など、本体の操作性や各機能の有効性・必要性を検証する。

3.介護・医療

入浴中の見守りができるマット型センサー

力覚伝達技術を応用した
上肢リハビリテーション支援システム

mediproyokokoku

株式会社メディカルプロジェクト(静岡県静岡市)

横浜国立大学大学院 工学研究院 (神奈川県横浜市)

  •  浴槽の底に敷いたマット型センサーが、無拘束で入浴中の呼吸・脈拍・体動を検知、異常を検知した場合は、アラーム等により介護者に通知する。
  • 入浴中の健康管理と入浴事故の防止が期待できる。
  • センサーは空圧式であり、マット部分に電気を使用しないため、安全である。
  • 力感覚を人工的に伝達することが可能なシステム。
  • 位置情報や力情報のセンシング機能により、ロボット使用時の運動情報から使用者の身体機能を定量的に評価することが可能。
  • 前年度の実証実験で得た知見を元に、筋肉のグループ毎に運動機能を推定・評価するプログラムを実装。

 介護施設などで、センサーを敷いた状態で利用者に入浴してもらい、センサーの検知機能の精度や使い勝手を検証する。

 医療施設などで、上肢麻痺のある方へ身体機能評価プログラムを実施し、その結果について職員から意見照会することで、その精度やリハビリ支援への有効性を検証する。

体操評価付き健康啓発ロボットシステム

握力を補助するウェアラブルロボット

pepperske

株式会社シャンティ(東京都目黒区)

株式会社エスケーエレクトロニクス(京都府京都市)

  • 「pepper」が体操指導を実施。
  • Kinect(キネクト)センサーと連携することにより、体操実施者の動きを認識。
  • 体操が適正に実施されているか、独自のアルゴリズムで判定。
  • グローブ型のロボットで、対象をかるく握ると、親・中・薬指の腹についた圧力センサーが感知し、自動的に握りをサポート。
  • 8時間連続使用可能なバッテリーを搭載し、施設だけでなく、在宅でも使用可能。

 介護施設などで、利用者に対して、ロボット・人・テキストで同じ体操について指導を実施し、グループごとの体操習熟度を比較することで、ロボットによる体操指導の有効性を検証する。

 介護施設などで、利用者に体験してもらい、使い勝手や支援効果についてヒアリングを行なう。

(問合せ先)
神奈川県産業労働局産業部産業振興課
  • 課長 依田
  •  電話 (045)210-5630 (直通)
  • 技術開発グループ 廣井
  •  電話 (045)210-5646(直通)
神奈川県

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