未来の人工は?高齢化はどうなる?クイズで知ろう。神奈川の未来
2017.10.06
高齢化が進み、到来した超高齢社会。それは私たちの生活にどんな影響があり、どんな課題を突き付けるのでしょうか。ここではそんな社会を見据え、神奈川県の人口や未来に関するクイズを出題。さあ、あなたは何問正解できますか?

正解を発表

正解
不正解

Answer

東京都に次いで、堂々第2位!

2016年時点で神奈川県の人口は約915万人で、東京都に次ぐ第2位。2006年の人口推計で大阪府を抜いてから、2016年まで2位を保ち続けています。その大きな理由は、転入者数から転出者数を差し引いた「社会増減」の数。2011年~2013年は1万人を割り込んでいた「社会増減」が、2015年には3万人近くまで迫る増加をみせました。これは横浜市、川崎市、相模原市をはじめとした都市部への流入が大きな理由。ちなみに前回の東京オリンピックが開かれた1964年の神奈川県の人口は約420万人。半世紀で2倍以上増加しています。

都道府県人口ランキング

都道府県人口ランキング
順位 都道府県 人口 前年度比
第1位 東京都 13,636,222人 120,951人増
第2位 神奈川県 9,145,572人 19,358人増
第3位 大阪府 8,837,812人 1657人減
第4位 愛知県 7,507,691人 24,563人増
第5位 埼玉県 7,288,081人 21,547人増
第6位 千葉県 6,240,408人 17,742人増
第7位 兵庫県 5,520,575人 14,225人減
第8位 北海道 5,352,306人 29,427人減
第9位 福岡県 5,106,707人 5,151人増
第10位 静岡県 3,686,945人 13,360人減

2016年10月1日現在推計値
※総務省統計局のデータから作成

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Question

02では神奈川県の女性が生涯に産む子どもの人数は
日本で第何位?

正解
不正解

Answer

まさかの40位以下!

ひとりの女性が一生のうちに産む子どもの平均を表す「合計特殊出生率」。2.1を切ると人口が減少するといわれるなか、神奈川県は全国平均の1.41を下回る1.30で全国第42位となっています。若年層女性の減少のほか、未婚率の増加や晩婚化などの影響も。さらに、「将来結婚して子どもを産みたい」という希望が叶えられた場合の合計特殊出生率を表す「希望出生率」も、全国平均1.8に対して神奈川県は1.42という低い水準になっています。

自然増減の推移

※厚生労働省「人口動態調査」より作成

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Question

031950年に26.8歳だった夫の初婚年齢は2015年に31.9歳に。では1950年に23.8歳だった妻の初婚年齢、2015年は何歳?

正解
不正解

Answer

さらに伸びて30歳

神奈川県の平均初婚年齢は男女ともに上昇傾向で、2015年は男性31.9歳、女性は30.1歳。「晩婚化」が進んでいることがうかがえます。また、2010年には40代前半の未婚率が男性24.0%、女性12.2%に上昇するなど、生涯結婚しない人の数も増加傾向にあります。これはQ2で考えた「出生数の減少」とも大きな関わりを持ち、高齢社会の到来に拍車をかけています。そんな未来を避けるために神奈川県では若者の雇用環境改善、仕事と子育ての両立を図る働き方改革などを通し、結婚、子育てがしやすい環境づくりに取り組み中。2050年には合計特殊出生率2.07の水準を目指します。

男女別・平均初婚年齢の推移

男女別・平均初婚年齢の推移
夫(全国) 妻(全国) 夫(神奈川) 妻(神奈川)
1975年 27歳 24.7歳 27.4歳 25.1歳
1980年 27.8歳 25.2歳 28.4歳 25.7歳
1985年 28.2歳 25.5歳 28.7歳 25.9歳
1990年 28.4歳 25.9歳 28.8歳 26.2歳
1995年 28.5歳 26.3歳 29.5歳 26.7歳
2000年 28.8歳 27歳 30.6歳 27.6歳
2005年 29.8歳 28歳 31歳 28.6歳
2010年 30.5歳 28.8歳 31.3歳 29.4歳
2015年 31.1歳 29.4歳 31.9歳 30.1歳

※厚生労働省「人口動態統計」より作成

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Question

04出生数から死亡数を引いた人口の自然増減。1980年までは年平均7.6万人増でした。もしも現在の状況が続いた場合、2060年にはどうなっている?

正解
不正解

Answer

驚きの急降下で自然減7.6万人!

1980年代の年平均7.6万人増から、近年までは出生数が死亡数を上回る「自然増」が続いていました。しかし団塊世代の高齢化に伴い、2014年には出生数が死亡数を下回る「自然減」に転じることに。もしもこの傾向が続くと、2020年には自然減1.8万人、2050年には自然減6.7万人、2060年にはなんと毎年7.6万人も人口が減っていくことが予想されます。総人口も2018年をピークに減少に転じ、2050年には800万人となり1990年とほぼ同水準となると推定されています。

自然増減の将来展望

自然増減の将来展望
年代 出生数 死亡数 自然増減数
1980年 10.4万人 2.8万人 7.6万人増
1990年 8.2万人 4.9万人 4.5万人増
2000年 8.2万人 4.9万人 3.3万人増
2010年 7.9万人 6.3万人 1.6万人増
2020年 6.6万人 8.4万人 1.8万人減
2030年 6.1万人 10.7万人 4.6万人減
2040年 5.9万人 12.1万人 6.2万人減
2050年 5.3万人 12万人 6.7万人減
2060年 4.8万人 12.4万人 7.6万人減

出典:神奈川県人口ビジョンP24図版32出生数と死亡数の将来設計を元に作成

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Question

05神奈川県の男性の平均寿命、1965年は69.05歳でした。では2011年は何歳?

正解
不正解

Answer

驚きの80歳

2011年の神奈川県の男性の平均寿命は80.12歳。1965年から約11歳も伸びたことになります。女性は1965年の74.08歳から86.64歳に。こちらも12歳以上伸びています。全国平均は男性79.59歳、女性86.35歳であることから、どちらも平均を上回る高い水準。県を挙げての禁煙への取り組み、診療所の増加をはじめとする医療機関の充実などが功を奏した結果といえそうです。さらに神奈川県では、この平均寿命から日常生活に制限のある期間を除いた「健康寿命」の延伸にも積極的に取り組んでいます。

男女別平均寿命

男女別平均寿命
男性の平均寿命 女性の平均寿命
1965年 69.05歳 74.08歳
1970年 70.85歳 75.97歳
1975年 72.95歳 77.85歳
1980年 74.52歳 79.55歳
1985年 75.59歳 81.22歳
1990年 76.70歳 82.35歳
1995年 77.20歳 83.35歳
2000年 78.24歳 84.74歳
2005年 79.52歳 86.03歳
2010年 80.25歳 86.63歳

出典:統計指標でみる神奈川P7 平均寿命を元に作成

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Question

06総人口のうちで65歳以上の高齢者が占める割合を示す高齢化率。1980年は6.4%、では2010年は何%?

正解
不正解

Answer

もっと増えて20%

神奈川県では高度経済成長期に数多く転入した世代の高齢化に伴い、全国一、二を争うスピードで高齢化が進んでいます。この結果、高齢化率は1980年から急激に上昇し、2010年は20.2%となりました。さらにこの傾向が続く場合、2030年には28.7%、2050年は36.4%。県民の3人に1人が高齢者になり超高齢社会はさらに深刻な状況に。経済、医療・介護、地域社会に与える影響も大きいため、神奈川県では「合計特殊出生率の向上」「国内外から人を惹き付けるマグネット力の向上」「未病の取り組みによる健康寿命の延伸」など、さまざまな取り組みを行っています。

将来人口の推移と高齢化率

将来人口の推移と高齢化率
年代 総人口 高齢化率
1980年 692.4万人 6.4%
1990年 798万人 8.9%
2000年 849万人 13.8%
2010年 904.8万人 20.2%
2020年 913万人 25.9%
2030年 894.3万人 28.7%
2040年 858.2万人 34.2%
2050年 811.1万人 36.4%
2060年 759.7万人 36.5%

出典:神奈川県人口ビジョンP25図版33 将来人口推計

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Question

07退職から神奈川県の男性平均寿命まで、老後に必要となる金額はいくら?

正解
不正解

Answer

そんなに!? 約5,000万円

2015年の総務省の家計調査によると、2人以上の世帯の一ヶ月の消費支出は、60歳代で約29万円、70歳以上で約24万円。65歳から神奈川県の男性の現在の平均寿命である約80歳までに必要となる額は、約4,620万円に。さらに平均寿命は上昇の傾向にあるため、この額からさらに高くなることが予想されます。近年は多くの企業で退職年齢の引き上げも検討され、老後の豊かな暮らしのビジョンが示されています。個人としても「未病」の対策などに積極的に取り組むことが求められそうです。

世帯属性別の家計収支(二人以上の世帯)

世帯主の年齢 平均世帯人員 月平均消費支出
40歳未満 3.64人
268,180円
40~49歳 3.72人
319,584円
50~59歳 3.24人
339,967円
60~69歳 2.69人
289,289円
70歳以上 2.44人
239,454円

出典:総務省 家計調査より抜粋

答えのおさらい

予想とどれくらい離れていましたか?
神奈川県の現状と未来のために必要なことをおさらいしてみましょう!

01

Question2016年時点で、神奈川県の人口は日本で何位?

Answer約915万人で、東京都に次ぐ第2位

02

Question神奈川県の女性が生涯に産む子どもの人数は全国第何位?

Answer全国平均の1.41を下回る1.30で全国第42位

03

Question1950年に23.8歳だった妻の初婚年齢、2015年は何歳?

Answerさらに伸びて30歳。生涯未婚率も上昇

04

Question人口の自然増減。現在の状況が続いた場合、2060年にはどうなっている?

Answer2014年に「自然減」に。このままいくと2060年には約7.6万人減と推定

05

Question神奈川県民の平均寿命は?

Answer男性80.12歳、女性86.64歳。男女ともに全国平均を上回る高水準

06

Question2010年高齢化率は?

Answer20.2%。この傾向が続けば、2030年28.7%、2050年36.4%という状態に

07

Question老後に必要となる金額はいくら?

Answer65歳から男性平均寿命までに必要となる金額は約5,000万円

人口から考える神奈川の未来

いかがでしたか? 全国第2位の総人口でありながら、高齢化も全国有数のスピードで進行する神奈川県。高齢化率は現在進行系で上昇し、目に見える変化も徐々に表れています。高齢者が人口の多くを占める超高齢社会は、すでに始まっているのです。もちろん県では出生数の増加や転入の促進など、未来へのさまざまな対策も練られています。しかし個人でできること、しなくてはならないことも多いのが現実です。クイズの結果を踏まえ、その内容について、家族や友達と話し合ってみるのはいかがでしょうか?

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