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大磯町住民懇話会 開催概要

    開催日時:平成15年2月10日(月)

    開催場所:大磯町 社会福祉センター

    主な意見は次のとおりです。

分 野

主 な 意 見

防護について

     浜は昔は遠浅であったが、ここ2、3年、海水浴場付近の水深が深くなってきている。危険なので防波堤の辺りでしか泳げない。

     最近の地形変化により、海岸の砂浜側が深くなってきている。砂も昔は硬かったが、柔らかくなってきている。砂が動いているのでは?

     大磯漁港の建設により平塚から大磯にかけての潮の流れが変わり、ゴミや砂が溜まるようになった。

     町役場前から西湘バイパスの上り口が侵食されている。一方、漁港の入り口が堆砂しているようで、大きな船は入れなくなるかもしれない。灯台から波が砕波しているので、沖側に砂が溜まっているようである。沖にテトラポットを出したので流れが変わり、砂が溜まっているのではないか。大磯は磯があって大磯である。先人達が漁港を造ってきたことが問題で、このままでは砂が溜まる一方である。

     勉強会でポケットビーチ内の砂の量は一定であると聞いた。大磯に砂が溜まっている分、平塚の海岸が削られているのではないか。

     砂が東から来ると言っていたが、港ができる前は照ヶ崎に砂が溜まっていた。西側の影響はないのか。

     人間が生きていく上で、やむを得ず物を造る場合、自然環境が読めるかどうかが重要である。シミュレーションを踏まえた上で事業を造るべきである。シミュレーション前に市民の意見を集めるという意味では、このような意見会があると良い。

     地震などダイナミックに地球は動いているので、長期的な視点で考える必要がある。

     ソフト面(事前の検討)にお金をかけ、これ以上、無駄なハードにお金をかけて欲しくない。

     砂利船が防波堤の延伸を要望しているが、漁組は延伸を了承していない。

     酒匂川からの砂の供給が減っているのではないか。

環境について

     大磯、南下町、北下町は昔風の漁村であったが、近代化により複雑になってきている。漁村型と現代型が混在していて景観がかみ合わず、非常に変な状況である。

     台風後の浜はゴミがひどく、ゴミの対策を役所に申請しても、役所内の連携が悪く、たらいまわしにされる。

     ゴミのシステムをどうにかして欲しい。ゴミが片付けられていない。

     30年前、大磯港ができてから、景観も悪くなった。

     環境という面では、定義を揃えていかないと(保全の定義と環境の定義を統一していかないと)先に進めない。

     巻き網を夜かけておくと、鯵が獲れたが、最近はあまり獲れないので困っている。

     漁礁のため、海に漁船を沈めている。漁船2隻、軍艦1隻を沈めているようである。

     昭和7年潜水艦が灯台の沖、水深25mのところに沈められた。タイ、スズキ、アジなどがついた。その後昭和53年、同じ場所に2隻入れた。さらに、漁礁を造ってもらった。湯河原沖、小磯沖、水深25mに入れた。漁礁がなければ魚はつかない。

利用について

     もともと海水浴場は照ヶ崎と大磯で、遠浅のため、港の周りが利用されてきていた。子供でも泳げるし、浜もきれいだった。

     大磯は波が良い場所であり、波乗りにも良い場所なので、残して欲しい。

その他

     砂浜や港近辺の整備・清掃・片付けなどに関してNPOを立ち上げることができるのか。立ち上げてすぐに活動できるよう、相当の準備をしたい。

     海岸を保全する上で、関係省庁との連携という話では、法律としてはどの程度のレベルの連携を考えられているのか。