二宮町住民懇話会 開催概要
● 開催日時:平成15年2月24日(月)
● 開催場所:二宮町 社会福祉センター
● 主な意見は次のとおりです。
分 野 |
主 な 意 見 |
防護について |
・ 西湘バイパスができてから、大変侵食が多くなり、最も侵食されるKDD前辺りで平塚土木に養浜をやってもらっている。 ・ 二宮の梅沢川は川が本来持っている砂を出す機能がほとんどなく、小田原の押切川は砂が出ているので砂丘が発達している。川と海との関係を人間が分断してしまっている。海だけの対処ではなく、川と共に考える必要がある。川は護岸工事で両側を塞ぎ、砂が川へ流れない状態である。川との関連や自然の生態というものを前提にした工事なり管理なりを今後はやっていかなければならない。 ・ 海岸が細くなってきているところと、逆に砂が増えてきたと感じる場所とがある。 ・ 西湘バイパスから海に抜けるトンネルの足元の砂が増えてきている。 ・ 観光地引網をやっているので、水中の施設は問題である。 ・ 二宮漁港の防波堤を侵食されている方にL字型に延ばして、防波堤上を使えるようになれば、防災面及び観光面で良いのではないか。漁港の話で、海岸の話ではないが、そういう縦割りを止めていくべきでは。 |
環境について |
・ 西湘バイパスの夜間照明のために漁業に影響が出ており、魚種は変わっていないが、量が減ってきている。侵食や防護の面で極端な影響は出ていないが、利用(産業)や環境の面で西湘バイパスは確実にマイナスの影響が出ている。 |
利用について |
・ トンネル内の砂はどこでも溜まっている。特に台風のあと砂があがってくる。役場で処理をし、浜に戻している。 ・ 海のゴミというのは川からのゴミが70%と言われている。あと30%は船とか外国から漂流したゴミなどと言われている。 |
その他 |
・ 養浜の砂はどこから持ってくるのか?昔は山の砂が川に運ばれてきて、地元の山の土が海岸を形成していくという、地域密着型であったわけだが。土が大量に取れるところから持ってくるのか、あるいはちょっと沖から船か何かで、できるだけ地元産の砂を使うのか? ・ 人工的に、人間がその場所のその時の都合だけで手を入れていくということは、イタチごっこできりがないと思う。税金の無駄遣い。日本の国家予算全部を使っても三拍子(防護、環境、利用)そろった海岸なんてできない。 ・ 将来人口が減って車も減るわけで、そうすると西湘バイパスは要らなくなる。国道1号だけで十分だという専門家の意見もありますから、何十年後かには西湘バイパスをなくすという話も考えられないか。 |