鎌倉市住民懇話会 開催概要
● 開催日時:平成15年2月26日(水)
● 開催場所:鎌倉市生涯学習センター
● 主な意見は次のとおりです。
分 野 |
主 な 意 見 |
防護について |
・ 子供の頃遊びに来ていたが、その頃と比較して浜が狭くなったような気がする。 ・ 昭和40年位から漁業をやり始めて、海岸の砂浜が少なくなったと感じている。 ・ 坂ノ下地区は、台風21号で道路が高潮の被害に遭っている。台風のコースにも左右されるが、海岸が南西方向を向いているので、波が南から入ってくると、波が膨張するような気がする。 ・ 沖の方の海底の様子はあまり変わらないようである。 ・ 稲村ヶ崎突端の洞窟前面の段差が、昔は子供の膝丈であったのが、今では大人の背丈ほどにまで大きくなってきており、砂が減少してきていることを感じる。 ・ 以前出席した勉強会では漂砂は稲村ヶ崎から小動岬までの間で移動し、そこから他には行かないという話であったが、やはり砂は減っている。飛砂が原因ではないかと思う。昔は住宅も少なく、飛砂はまた海岸に戻ってきたが、今では道路上の砂などは処理され、海岸に戻らない。 ・ ダムなどの影響で海岸の砂が減少しているなら、対処療法ではなく、根本的な解決法を実施すべきである。 ・ 市民プールから坂ノ下までの間に突堤ができたことで、砂が溜まってしまうなど影響があるのではないか。 ・ 侵食が話題となり、法改正でも砂浜がキーポイントと考えられる。漂砂に関して詳細な調査はなされているのか。 ・ 配布資料にある海岸保全施設一覧を見ると、デメリットがあまり書いていないが、ヘッドランドでの事故などの件を把握しているのか。 ・ 相模灘全体での砂の流れを見て、ある場所の海岸保全施設が隣接する別の海岸の侵食を促すこともあるので、今後は施設による整備は良くないのではないか。 ・ ヘッドランドは撤去してしまった方が良いのではないか。それも海岸保全の一方向ではないか。施設の見直しに関して積極的に海岸保全基本計画の中で文言として表現することはできないのか。 ・ サンタバーバラでうまくいっているというサンドバイパスの仕組みを教えて欲しい。 ・ 整備の方向性でマリーナの支援をするというのがあるが、海岸との関連がよくわからない。 ・ 海岸法が出来た昭和30年は対処療法の時代であった。それは仕方のないことだが、今後の海岸保全は施設を造るという方向ではない方が良いのではないか。 ・ 人工物が見えるのは景観、精神的な癒しの観点からも良くない。自然に見えるものが良いと思う。 ・ 漂砂の面で、相模灘全体として捉えられていないということだが、現状把握ができていない状態で計画が作られるのか。 ・ |
環境について |
・ 海岸の清掃活動が増えているのにゴミが増えている。(特に夏)行政のゴミの取り締まりはどうなのか。県と市の関係が不明瞭である。 ・ ビーチクリーン後のゴミはかながわ海岸美化財団へ連絡し、回収してもらっている。大きいゴミに対しては、その都度連絡している。 ・ 漂着ゴミが多く、打ち上がったゴミが沖合に溜まり、再度打ち上げられるようである。浮いているゴミを処理する方法はないか。 ・ 昔の海はきれいという記憶はなく、汚い、臭いというイメージであったが、最近の方が海がきれいなような気がする。ゴミを捨てる人も多いが、ゴミを拾う人も多くなっている。 ・ 子供の頃は、由比ガ浜の方では松が残っており、砂があった。 ・ 海岸の環境整備ということで、環境省の方で自然再生推進法ができたが、これとの連携という発想はないのか。 ・ 消波としての砂ではなく、生態系の循環の中の砂という視点も入ると良い。打ち上げられた海藻が砂中のバクテリアに分解されず、腐敗するなど、鎌倉でも砂が健全な状態では無くなりつつある。 ・ 自然再生推進法については、国土交通省も名前を連ねているので、是非連携してやってほしい。 ・ 人間のことだけ考えたため海岸が壊れてきている。国道134号は本当に必要かにまで立ち返った視点を持つこともいいのではないか。 ・ 鎌倉の海岸で、打ち上げられた海藻が重機により乱暴な埋め方をされている。昔は桜貝の海岸と言われるほど、打ち上がっていたが、重機による埋立て以来全く無くなってきた。重機による乱暴な工事はやめてほしい。 ・ ショウセン根という根があるが、根ではないところにも波が立ち、海底が浅くなってきている。昔入れたという魚礁に砂が溜まり、そのために前浜の砂がなくなっているのではないか。 |
利用について |
・ マリンスポーツをする人や漁業従事者だけでなく、一般の人にとっても、海が身近であるため、ビーチクリーンなどの活動が盛んなのだと思う。 ・ 海岸のバリアフリー化とはどういうことか。色々な人が海岸に出やすくするということか。 |
その他 |
・ 従来の海岸整備は、地元の要請により計画が立てられ、市民に提示されていた。今後も計画策定後に市民の意見を聴くのか。計画段階から市民の声が反映されるのか。 ・ 海岸保全基本計画は第六次五ヵ年計画の後をつぐものか? ・ 海岸保全基本計画はいつ頃からいつ頃までを考えているのか。 ・ 長いスパンで考えているそうだが、とりあえず5年ごとに見直しをしていくものなのか。10年で変えるのか。 ・ 長者ヶ崎のゾーンでは、沖合いに既に計画がある。市民の陳情を行政が受けて、コンサルタントに委託し、有識者を集めて計画を立てるわけだが、その時点で住民が少ない。様々な人の意見を聴いた上で計画が定まるならよいが、コンサルタントや有識者が勝手に決めているような気がする。情報公開に関しても意識が低い。今後は皆の意見を聴いて計画をまとめあげていってほしい。 ・ 計画段階から住民の意見を十分取り入れて海岸保全基本計画を進めていくということだが、まだ何回かこのような場がもたれるのか。 ・ 個々の計画に対してのみではなく、全体のバランスについても住民との話し合いの場を設けて欲しい。 ・ ブロックのゾーン名について、これを重点的に進めるのか。プライオリティが高いという意味なのか。 ・ 新海岸法となって、方向性としては喜ばしいことである。 ・ 16年から海岸保全基本計画ができる中で、いきなり施設ができるのか、心配である。このような懇話会はこれで終わりか。 ・ 計画策定後、一般住民の意見を言えるのか、どこで言えるのか。5月頃に案ができてそれに対して意見を出すことができるということか。 ・ 基本計画ができるとその計画に沿って実施されてしまうので、案の段階で何を重点的にやるのかというのが重要だが、何を重点的にやっていくということか。それを示すのが、基本計画なのではないか。 ・ 過去に行われた事業の事後評価はやられているのか。事業自体の評価は?事業の再評価をしなかったことが問題の原因ではないか。 ・ 色々な意見を言ったが、我々の意見は具体的にどう取り入れられてくるのか。役所の今までのパターンでは住民意見を聴いただけに終わる。そういうことはないのか。 ・ 住民から海岸の話をよく聴くと言われるが、十分にやって欲しい。住民が参加しないと良いものはできない。 ・ 懇談会メンバーの学識経験者の選別方法について教えて欲しい。何を基準に選んだのか。懇談会メンバーの名前などわかるのか。 ・ 本日の配布資料では、どの程度まで計画が進んでいるかがわからない。 ・ 2回目の懇談会結果をHP上に載せないまま、そのようなタイムスケジュールで今回の懇話会を開催したのか。こちらはわからないまま参加することとなってしまっている。 ・ この記入票(アンケート用紙)に書かれたものは、発言した意見と同等のものとして考えていいか。記入票に質問を書いた場合、それに回答がもらえるのか。HP上のみでしか、回答が得られないのか。他に接点はないのか。 |