平塚市住民懇話会 開催概要
● 開催日時:平成15年2月13日(木)
● 開催場所:平塚市 教育会館
● 主な意見は次のとおりです。
分 野 |
主 な 意 見 |
防護について |
・ 昔は浜幅が広かったが、最近は侵食が厳しい。 ・ 台風後は潮風でべたべたになるぐらいで海岸自体の防護面は大丈夫。川の河口はだいぶ水かさが増すので危ない。海岸の方の問題はあまり感じたことはない。海水浴場よりも新港の方が浅く、砂浜が広いため危険は感じない。 ・ 津波とか防護の面では、関東大震災を受けた後、平塚海岸は海が遠くなった。震災時には、津波によって花水川と相模川に沿った田畑が一部浸水した程度である。 ・ 関東大震災などの震災のサイクルでいうと、今はちょうど半ばなので、全体的に沈下傾向にあるのではないか。素人にもわかりやすく学術的に研究してほしい。一般論でやられても、怖いという実感が湧かない。国土地理院の資料を見ると、年間1cm程度下がっているようである。50年で50cm下がるとかいうところは公表してもらえないので、調べて欲しい。 |
環境について |
・ かつて平塚海岸は桃浜、袖が浜、高浜の地名のとおり、戦前は文人墨客が多く住んでいた。幸い、平塚海岸は海の家がなくて、俗化していない。白砂青松が残り、砂が堆積し、安全な海岸ができればよいと思う。 ・ 昔は潮の香りがあり、ハマヒルガオが繁殖して飛砂を防止していたが、今はそれが失われた。 ・ ヘッドランドよりも西側一帯でビーチコーミングをしているが、どなたかボランティアの方が定期的に掃除して頂いているらしく、目立っていないように見える。 ・ ビーチクラブで活動している。ゴミ拾いは夏場のイベントの後に必ず、サッカー選手達の間で行っている。サッカーに限らずバレーに関してもきちんと行っているように思える。7月から9月まではほとんどゴミはないと思う。秋や冬は海岸を利用していないので、ゴミがあると思う。 ・ 大磯との境に大変古い地名で撫子原というのがある。ここにはカワラナデシコ、今のナデシコの原種の群落があった。現在、花水川河口で再生事業をやっている。プールの西側に漁船があったが、それが無くなって、ハマヒルガオなどの群落は増えている。プール前にも群落がある。ビーチセンター前は、以前から群落は無かった。 ・
松林の中に ・ 利用者も、自治会を通じてゴミを拾う仕組みがあれば、拾うようになる。 |
利用について |
【利用調整について】 ・ 利用の面でもう一度見直すことは大事だが、色々な利用があり、ゾーンで規制するとかして、安心して使える場としてほしい。 ・ ビーチパークの前は競合しており、色々な利用がある。パラセーリングで空を飛んでいる人もいるが、最盛期に空を飛ぶのは安全上問題ではないのか。 ・ サーフィンなどはビーチセンターの前に集中している。逆に、平塚新港側、ビーチセンターの西側も有効利用できると良いと思う。 ・ マリンカーニバルなど、海岸線を利用したい時は、釣りの人にどいてもらっており、今のところ、競合してもめるようなことはないと思う。文書化してルールブックを作っていきたいと思う。 ・ ビーチクラブ内では文書化したルールはないと思う。ビーチクラブの中では定期的に会議を行って、様々なスポーツの部会で日程調整を行うだけである。 ・ ビーチバレーコートについては使う方々の判断で利用されている。コートを争うようなことはない。 ・ 泳げる部分についてはライフセーバーが安全管理をしているので良い。サーファーの方もスキムボードもエリアを守っている。自然に利用区分されている。今のところは問題が出ていない。 【その他】 ・ 平塚は海水浴のシーズンに海の家が建っていないので俗化されていない。良い雰囲気が残っている。 ・ しおさいの森に、海岸の多面的活動で、子供たちのキャンプができる施設があったら良いと考えている。 ・ 釣りをしている人が等間隔でいる。 ・ 子供たちにきちんと現状・歴史を伝えていくことが、30年先の平塚海岸を造っていくと思う。机上ではなく、あの場所(海岸)で肌で感じ取ってもらう方がいい。海の大切さを子供たちに伝えることが良い。 ・ 湘南海岸公園に有料駐車場があるのだが、路地に他府県ナンバーの車を見かける。 ・ 平塚新港ができても十分利用されていない。どういうふうに活かしていったらよいのか。一般の方が利用しないのは、後背地の施設がないからだというが、せっかく作った施設なので、利用していく方向で検討していただけないか。 ・ しおさいの森に住んでいる人がいるようだ。ここは涼しくて心地よく、日中はとてもよい場所だが、そこに入るとテントがある。どういう方が、そういう人たちに対処するのか。 |
その他 |
・ マリンカーニバル参加者の意見として、海辺に平塚は日陰がない。しおさいの森は暗い、恐いなどの意見があがっている。計画を立てる時に考えていただきたい。 ・ フィッシャリーナ背後の住宅地でよく聞く話は次のとおり。@海に遊びに来た方の路上駐車の問題、A砂防林がないため強風時の海からの飛砂の問題、B台風時に相模川の部分で水かさが上がる問題。 ・ 平塚の海岸道路は前々から慢性渋滞で、将来的には柳島まで新湘南バイパスが伸びてくるという話である。バイパスが伸びる時は自然と調和する施設として欲しい。 |