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藤沢市住民懇話会 開催概要

    開催日時:平成15年2月19日(水)

    開催場所:藤沢市役所新庁舎 7階 第7会議室

    主な意見は次のとおりです。

分 野

主 な 意 見

防護について

     侵食に関して、茅ヶ崎のTバー(ヘッドランド)によって、茅ヶ崎周辺では逆に侵食が進んでいるということを聞いている。Tバーを取り除くことはできるのか。Tバーにより複雑な潮の流れになり、何名も死傷者が出ている。

     コンクリートで固めるのではなく、自然を残すという発想で海岸の整備をして欲しい。

     片瀬漁港を造ってから江の島の大橋がつながってしまった。西風が吹くと、湘南の黒い砂が腰越を越えて移動する。

     温暖化によって海面が上がると言われているが、テトラやブロックを入れるとその分どこかの水位が上がるのではないか。

     海や浜も大事だが最も大事なことは人命である。茅ヶ崎のTバーでは、聞くところによると10名以上が亡くなっている。飲み込まれないような消波ブロックにすぐにでもする必要があるのではないか。

     災害という話であるが、災害の発生周期に関してはどのように整理されているのか。危険度により、地域に住んでいる人が危険に向き合う方法を決めていくということが重要。

     宇多先生と海岸の実地検分をしたが、砂の移動は神の手であるという言葉が印象に残っている。是非、自然保全型の整備をして欲しい。

     構造物を造ることによる保全はヘッドランドのように水難事故が増えるのではないか。手を入れない方が良い。また、湘南海岸のイメージは大事であり、それを水中構造物で壊すのはよくない。

環境について

     砂の流れが変わると、七里ヶ浜のアラメやカジメ、環境も変わってしまう。

     湘南海岸は白砂青松のイメージが大きいので、それを大事にして欲しい。

     自然再生推進法が採択されたが、構造物の撤去もその一つの方法ではないか。

     30年前から清掃をしているが、最近は川からのゴミが多い。ゴミの問題は河川の問題である。このあたりを海岸保全基本計画の中で考えて欲しい。

     相模湾は、暖流や寒流が入り、豊かな魚介類があったが、今は減少した。

     山側の住民から、海岸に設置されているゴミ箱の数が多いとクレームがついたと聞く。浜辺のゴミは川のゴミと考え、みんなのゴミという発想が必要。ゴミ箱の数を増やして欲しい。

利用について

     サーフィンを鵠沼海岸で10年ほどやっているが、その間、サーフビレッジなど、サーフィンのための利用施設が増えてきた。

     江の島の漁港(片瀬漁港)の防波堤延伸がされているが、サーフィン発祥の地・鵠沼海岸としての歴史と文化を守るという点から、サーフポイントを守るような海岸整備を行って欲しい。

     サーフィンを30年やっているが、昔の方が波が良かった。

     利用頻度が低い建物を造ってしまっているようである。例えば海岸近くの駐車場は駅前よりも料金が高いので、近所へ路上駐車してしまう。サーファーのような年間を通じて最も海にいる人の施設がない。色々な利用者から、できる限り意見を聴く機会を増やして欲しい。

     アメリカでは海岸に桟橋が出ているが、日本ではそれは造れるのか。今後その可能性はあるのか。

     海外のビーチに行くと、必ずシャワーが設置されている。日本では、海の家との関係などもあるだろうが、湘南の海でモデルとしてやって欲しい。子供達は噴水で足を洗って帰る。潮を落とせる程度のシャワーがあれば良い。

その他

     教育などのソフト面を考えて欲しい。浜の広いところには、ビーチハウスを作ったらどうか。そこではシャワー、休憩、応急手当、子供の教育などが年間を通じて出来る。松林の中の浮浪者対策としても、人が常駐している施設があってもいい。

     どこまでいじるかは非常に難しい判断であるが、基本計画としてはそっとしておいて欲しい。海岸はいじるとどこかにそのツケが回ってくるので、いじらないで欲しい。

     この会自体、大磯の方に聞いて来たが、どの程度の告知をしているのか。利用する方も組織があるが、その組織に対しての直接の連絡があったのかどうか。