環境影響評価評価結果の概要

評価指標の「自然環境の保全」「住環境の保全」
「人と自然のふれあい」「環境への負荷」における
評価を実施しています。
大気汚染
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建設機械の稼働に係る二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の影響
工事中の建設機械の稼働に係る二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の影響については、計画路線の官民境界1箇所(地上1.5m)で予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、建設機械の稼働に係る二酸化窒素、浮遊粒子状物質とも基準値を下回っています。
また、事業による影響の回避・低減を図るため、計画路線は、できる限り集落の通過を避けた計画としており、工事にあたっては、排出ガス対策型建設機械の使用、工事の分散等により影響の軽減に努めます。表 建設機械の稼働に係る二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の予測結果 項目 日平均値の年間98%値又は年間2%除外値 基準値 二酸化窒素(ppm) 0.056 0.06 以下 浮遊粒子状物質(mg/m3) 0.052 0.10 以下 【基準】二酸化窒素に係る環境基準について(昭和53年環境庁告示第38号)
大気の汚染に係る環境基準について(昭和48年環境庁告示第25号)建設機械の稼働に係る粉じん等の影響
工事中の建設機械の稼働に係る粉じん等(降下ばいじん量)の影響については、計画路線の官民境界1箇所(地上1.5m)で予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、建設機械の稼働に係る降下ばいじん量は参考値を下回っています。
また、事業による影響の回避・低減を図るため、計画路線は、できる限り集落の通過を避けた計画としており、工事にあたっては、排出ガス対策型建設機械の使用、車両等の洗浄や工事用道路への散水、工事の分散等により影響の軽減に努めます。表 建設機械の稼働に係る粉じん等の予測結果 降下ばいじん量(t/km2/月) 参考値
(t/km2/月)春季 夏季 秋季 冬季 0.42 0.42 0.42 0.42 10 以下 【参考値】「道路環境影響評価の技術手法(平成24年度版)」(平成25年3月、国土交通省国土技術政策総合研究所・独立行政法人土木研究所)に示される工事による降下ばいじんの参考値
資材及び機械の運搬に用いる車両の運行に係る二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の影響
工事中の資材及び機械の運搬に用いる車両の運行に係る二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の影響については、工事用車両の運行経路の官民境界3箇所(地上1.5m)で予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、工事用車両の運行に係る二酸化窒素、浮遊粒子状物質とも基準値を下回っています。
また、事業による影響の回避・低減を図るため、計画路線は、できる限り集落の通過を避けた計画としており、工事にあたっては、工事用車両の計画的な運行管理、停車中のアイドリングストップ等により影響の軽減に努めます。表 工事用車両の運行に係る二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の予測結果 項目 日平均値の年間98%値又は年間2%除外値 基準値 二酸化窒素(ppm) 0.022 0.06 以下 浮遊粒子状物質(mg/m3) 0.045 0.10 以下 【基準】二酸化窒素に係る環境基準について(昭和53年環境庁告示第38号)
大気の汚染に係る環境基準について(昭和48年環境庁告示第25号)資材及び機械の運搬に用いる車両の運行に係る粉じん等の影響
工事中の資材及び機械の運搬に用いる車両の運行に係る粉じん等(降下ばいじん量)の影響については、工事用車両の運行経路の官民境界3箇所(地上1.5m)で予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、工事用車両の運行に係る降下ばいじん量は参考値を下回っています。
また、事業による影響の回避・低減を図るため、計画路線は、できる限り集落の通過を避けた計画としており、工事にあたっては、工事用車両の計画的な運行管理、車両等の洗浄や工事用道路への散水等により影響の軽減に努めます。表 工事用車両の運行に係る粉じん等の予測結果 降下ばいじん量(t/km2/月) 参考値
(t/km2/月)春季 夏季 秋季 冬季 1.0~2.8 1.1~3.7 0.5~1.5 0.7~1.7 10 以下 【参考値】「道路環境影響評価の技術手法(平成24年度版)」(平成25年3月、国土交通省国土技術政策総合研究所・独立行政法人土木研究所)に示される工事による降下ばいじんの参考値
自動車の走行に係る二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の影響
供用時の自動車の走行に係る二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の影響については、計画路線(橋梁部、土工部)の官民境界2箇所(地上1.5m)で予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、自動車の走行に係る二酸化窒素、浮遊粒子状物質とも基準値を下回っています。
また、事業による影響の回避・低減を図るため、計画路線は、できる限り集落の通過を避けた計画としています。表 自動車の走行に係る二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の予測結果 項目 日平均値の年間98%値又は年間2%除外値 基準値 二酸化窒素(ppm) 0.021~0.022 0.06 以下 浮遊粒子状物質(mg/m3) 0.045 0.10 以下 【基準】二酸化窒素に係る環境基準について(昭和53年環境庁告示第38号)
大気の汚染に係る環境基準について(昭和48年環境庁告示第25号) 水質汚濁
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橋梁の工事に係る水の濁り(陸水域)の影響
橋梁の工事に係る水の濁りの影響のうち陸水域については、工事に伴い裸地が出現することから、降雨時に裸地から発生するSS(浮遊物質量)について予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、「小網代の森」側への排水を避け、ガンダ沢への排水は発生濃度を半減する程度の沈砂池を設置することにより影響の回避・低減を図ります。
表 橋梁の工事に係る水の濁り(陸水域)の予測結果 ガンダ沢への流入濃度(mg/ℓ) 参考値
(mg/ℓ)降雨強度 夏季:4.0mm/h 149 200 以下 冬季:1.5mm/h 147 【参考値】水質汚濁防止法(昭和45年法律第138号)第3条に基づく一般排水基準
橋梁の工事に係る水の濁り(海域)の影響
橋梁の工事に係る水の濁りの影響のうち海域への影響については、橋脚建設に伴う水の濁りを想定し、小網代湾を中心とする海域でSSに対する予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、橋梁の工事に係るSSは基準値を下回っています。
また、事業による影響の回避・低減を図るため、工事にあたっては、汚濁防止対策として汚濁防止膜を展帳します(予測では削減効果を50%見込んでいます)。
表 橋梁の工事に係る水の濁り(海域)の予測結果 施工に伴うSSの最大上昇量(mg/ℓ) 基準値
(mg/ℓ)夏季 冬季 0.56 0.97 2 以下 【基準値】「水産用水基準 第8版 (2018年版)平成30年8月、公益社団法人 日本水産資源保護協会」に基づく人為的に加えられる懸濁物質に対する基準値
騒音・低周波音
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建設機械の稼働に係る騒音の影響
工事中の建設機械の稼働に係る騒音の影響については、計画路線の官民境界1箇所(地上1.2m)で予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、建設機械の稼働に係る騒音は基準値を下回っています。
また、事業による影響の回避・低減を図るため、計画路線は、できる限り集落の通過を避けた計画としており、工事にあたっては、低騒音型建設機械の使用、工事の分散等により影響の軽減に努めます。
表 建設機械の稼働に係る騒音の予測結果 騒音レベルの90%レンジの上端値(dB) 基準値(dB) 81 85 以下 【基準】特定建設作業に伴って発生する騒音の規制に関する基準(昭和43年厚生省・建設省告示第1号)
資材及び機械の運搬に用いる車両の運行に係る騒音の影響
工事中の資材及び機械の運搬に用いる車両の運行に係る騒音の影響については、工事用車両の運行経路の官民境界3箇所(地上1.2m)で予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、工事用車両の運行に係る騒音は基準値を下回っています。
た、事業による影響の回避・低減を図るため、計画路線は、できる限り集落の通過を避けた計画としており、工事にあたっては、工事用車両の計画的な運行管理、停車中のアイドリングストップ等により影響の軽減に努めます。
表 工事用車両の運行に係る騒音の予測結果 等価騒音レベル(dB) 基準値(dB) 66.2~69.5(現況値:66~69) 70 以下(昼間) 【基準】騒音に係る環境基準ついて(平成10年環境庁告示第64号)
自動車の走行に係る騒音の影響
供用時の自動車の走行に係る騒音の影響については、計画路線(橋梁部、土工部)の官民境界及びその背後地(官民境界から15m地点)2箇所(地上1.2m、地上4.2m)で予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、自動車の走行に係る騒音は基準値を下回っています。
また、事業による影響の回避・低減を図るため、計画路線は、できる限り集落の通過を避けた計画としています。
表 自動車の走行に係る騒音の予測結果 地点 等価騒音レベル(dB) 基準値(dB) 昼間 夜間 昼間 夜間 官民境界 43~68 34~59 70 以下 65 以下 背後地 43~64 35~56 65 以下 60 以下 【基準】騒音に係る環境基準ついて(平成10年環境庁告示第64号)
自動車の走行に係る低周波音の影響
供用時の自動車の走行に係る低周波音の影響については、計画路線(橋梁部)の官民境界1箇所(地上1.2m)で予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、自動車の走行に係る低周波音は参考指標を下回っています。
また、事業による影響の回避・低減を図るため、計画路線は、できる限り集落の通過を避けた計画としています。
表 自動車の走行に係る低周波音の予測結果 項目 予測結果
(dB)参考指標(dB) ① ② 1~80Hzの50%時間率音圧レベル 60 90 以下 - 1~20HzのG特性5%時間率音圧レベル 70 - 100 以下 【参考指標】「道路環境影響評価の技術手法(平成24年度版)」(平成25年3月、国土交通省国土技術政策総合研究所・独立行政法人土木研究所)に示される「①一般環境中に存在する低周波音圧レベル」「②ISO 7196に規定されたG特性低周波音圧レベル」
振動
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建設機械の稼働に係る振動の影響
工事中の建設機械の稼働に係る振動の影響については、計画路線の官民境界1箇所で予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、建設機械の稼働に係る振動は基準値を下回っています。
また、事業による影響の回避・低減を図るため、計画路線は、できる限り集落の通過を避けた計画としており、工事にあたっては、低振動型建設機械の使用、工事の分散等により影響の軽減に努めます。
表 建設機械の稼働に係る振動の予測結果 振動レベルの80%レンジの上端値(dB) 基準値(dB) 60 75 以下 【基準】「振動規制法施行規則」(昭和51年総理府令第58号)第11条に基づく特定建設作業の規制に関する基準
資材及び機械の運搬に用いる車両の運行に係る振動の影響
工事中の資材及び機械の運搬に用いる車両の運行に係る振動の影響については、工事用車両の運行経路の官民境界3箇所で予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、工事用車両の運行に係る振動は基準値を下回っています。
また、事業による影響の回避・低減を図るため、計画路線は、できる限り集落の通過を避けた計画としており、工事にあたっては、工事用車両の計画的な運行管理、停車中のアイドリングストップ等により影響の軽減に努めます。
表 工事用車両の運行に係る振動の予測結果 振動レベルの80%レンジの上端値(dB) 基準値(dB) 45.7~47.2(現況値:44~45) 65 以下(昼間) 【基準】「振動規制法施行規則」(昭和51年総理府令第58号)第12条に基づく道路交通振動の限度
自動車の走行に係る振動の影響
供用時の自動車の走行に係る振動の影響については、計画路線(橋梁部、土工部)の官民境界2箇所で予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、自動車の走行に係る振動は基準値を下回っています。
また、事業による影響の回避・低減を図るため、計画路線は、できる限り集落の通過を避けた計画としています。
表 自動車の走行に係る振動の予測結果 振動レベルの80%レンジの上端値(dB) 基準値(dB) 昼間 夜間 昼間 夜間 42~50 40~48 65 以下 60 以下 【基準】「振動規制法施行規則」(昭和51年総理府令第58号)第12条に基づく道路交通振動の限度
水象
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道路(嵩上式)の存在に係る水象(海域)への影響
道路(嵩上式)の存在に係る水象(海域)への影響については、小網代湾を中心とする海域で橋脚が建設されることによる潮流の変化に対する予測・評価を行いました。
潮流の変化は橋脚周辺の限られた範囲であること、変化量も総じて小さく、潮流変化は極めて小さいと考えられることから、影響は軽微であると考えられます。
表 平均流速時変化状況 層 季 増加 減少 流速(cm/s) 変化率
(%)流速(cm/s) 変化率
(%)現況 計画 変化 現況 計画 変化 第1層
(0~1m)夏季 1.03 1.29 0.26 24.9 1.07 0.81 -0.26 -24.1 冬季 0.11 0.18 0.07 65.9 0.28 0.10 -0.17 -62.9 第2層
(1~2m)夏季 0.31 0.38 0.07 21.5 0.71 0.52 -0.19 -26.4 冬季 0.36 0.43 0.07 20.0 0.41 0.24 -0.17 -41.1 第3層
(2~3m)夏季 0.21 0.23 0.02 10.6 0.37 0.32 -0.05 -13.4 冬季 0.23 0.30 0.07 28.1 0.40 0.24 -0.16 -39.5 第4層
(3~4m)夏季 0.24 0.30 0.06 23.6 0.29 0.25 -0.04 -13.3 冬季 0.11 0.15 0.03 30.1 0.34 0.29 -0.04 -12.9 第5層
(4~5m)夏季 0.38 0.42 0.04 9.5 0.50 0.39 -0.11 -21.6 冬季 0.14 0.15 0.01 9.7 0.17 0.15 -0.02 -11.4 表 最大流速時変化状況 層 季 増加 減少 流速(cm/s) 変化率
(%)流速(cm/s) 変化率
(%)現況 計画 変化 現況 計画 変化 第1層
(0~1m)夏季 3.39 4.50 1.10 32.5 5.99 4.44 -1.55 -25.9 冬季 2.10 2.29 0.19 9.1 1.39 0.65 -0.74 -53.1 第2層
(1~2m)夏季 2.52 3.04 0.52 20.5 2.27 1.60 -0.67 -29.4 冬季 1.68 1.90 0.22 13.1 1.10 0.52 -0.58 -52.4 第3層
(2~3m)夏季 3.25 3.61 0.36 11.1 4.17 3.60 -0.56 -13.6 冬季 1.10 1.32 0.22 19.8 0.92 0.53 -0.39 -42.8 第4層
(3~4m)夏季 1.25 1.60 0.35 27.6 3.30 2.85 -0.45 -13.5 冬季 0.53 0.68 0.15 27.4 0.61 0.50 -0.11 -17.6 第5層
(4~5m)夏季 0.95 1.03 0.08 8.4 2.58 2.02 -0.57 -22.0 冬季 0.51 0.53 0.02 4.4 0.60 0.51 -0.09 -14.9 表 平均流及び流速最大時における層別平均流速 層 季 平均流における層別平均流速
(cm/s)流速最大時における層別平均流速
(cm/s)現況 計画 現況 計画 第1層
(0~1m)夏季 1.41 1.42 4.31 4.35 冬季 0.23 0.23 1.38 1.38 第2層
(1~2m)夏季 0.91 0.92 3.05 3.08 冬季 0.21 0.21 1.24 1.24 第3層
(2~3m)夏季 0.76 0.76 2.44 2.44 冬季 0.33 0.33 1.31 1.31 第4層
(3~4m)夏季 0.57 0.56 1.74 1.75 冬季 0.41 0.41 1.15 1.15 第5層
(4~5m)夏季 0.49 0.49 1.90 1.90 冬季 0.34 0.34 0.75 0.75 植物、動物、生態系
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工事施工ヤード及び工事用道路等の設置、道路の存在に係る植物への影響
工事施工ヤード及び工事用道路等の設置、道路の存在に係る植物への影響については、事業実施区域及びその周辺を対象に行った現地調査で確認された重要な種及び群落(17種、4群落)に対する予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、エビネ、キンラン、ナギランについては生育地の消失又は生育環境の縮小、日射量の変化による生育環境の質的変化により、生育環境が保全されないと考えられるため、環境保全措置として「移植」を実施し、影響の回避・低減を図ります。
エビネ
キンラン
ナギラン
工事施工ヤード及び工事用道路等の設置、道路の存在に係る動物への影響
工事施工ヤード及び工事用道路等の設置、道路の存在に係る動物への影響については、事業実施区域及びその周辺を対象に行った現地調査で確認された重要な種(哺乳類4種、鳥類12種、両生類1種、爬虫類4種、陸上昆虫類7種)に対する予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、ユビナガコウモリについては塹壕の改変による生息環境の縮小、建設機械の騒音による生息環境の質的変化により、生息環境が保全されないと考えられるため、環境保全措置として「地形改変の最小化(塹壕の一部残置)」、「施工時期の配慮」を実施し、影響の回避・低減を図ります。
ユビナガコウモリ
工事施工ヤード及び工事用道路等の設置、道路の存在に係る水生生物への影響
工事施工ヤード及び工事用道路等の設置、道路の存在に係る水生生物への影響については、事業実施区域及びその周辺を対象に行った現地調査で確認された重要な種(魚類8種、ベントス87種、水生昆虫類7種、付着藻類1種)に対する予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、全ての種について生息・生育環境が保全され「影響は極めて小さい」もしくは「影響がない」と考えられます。
電波障害
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道路(嵩上式)の存在に係る電波障害の影響
道路(嵩上式)の存在に係る電波障害の影響については、事業実施区域周辺でテレビジョン放送電波に対する予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、事業実施により受信障害の生じるおそれがあることがわかりました。このため、受信障害が生じた場合は、代替アンテナの設置やケーブルテレビへの加入といった措置を検討し、講じることにより影響の軽減に努めます。
日照阻害
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道路(嵩上式)の存在に係る日照阻害の影響
道路(嵩上式)の存在に係る日照阻害の影響については、事業実施区域の沿道地域における冬至日の予測・評価を行いました。道路は規制の対象ではありませんが、三浦市の「建築基準法」(昭和25年法律第201号)に基づく日影規制は次のとおりです。
表 建築基準法に基づく日影規制 用途地域 平均地盤面からの高さ 敷地境界からの水平距離 10m以内の範囲 10mを超える範囲 第一種低層住居専用地域 1.5 3時間 2時間 第一種中高層住居専用地域 4.0 4時間 2.5時間 第一種住居地域、第二種住居地域、
近隣商業地域、準工業地域4.0 5時間 3時間 【日影時間】三浦市における「建築基準法」(昭和25年法律第201号)第56条の2に係る別表第4に規定される日影時間
予測・評価の結果、橋梁等により3時間を超える新たな日陰がかかる建物(市街化調整区域)があるものの、その範囲は極めて限定的で建物のごく一部に限られること、その他の建物に橋梁等による新たな日陰が生じるのは2時間以下であることから、予測地域全体に対する影響は軽微であると考えられます。なお、橋梁等により3時間を超える新たな日陰が生じる建物に対しては、必要に応じて関係通達1等に基づいて適切に対応します。
1公共施設の設置に起因する日陰により生ずる損害等に係る費用負担について (昭和51年建設省計用発第4号)
文化財
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道路の存在に係る文化財への影響
道路の存在に係る文化財への影響については、事業実施区域及びその周辺に分布する埋蔵文化財包蔵地に対する予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、「⑭ 藤ヶ崎遺跡」「⑮ 藤ヶ崎遺跡B」「⑱ 新井城跡」「㉑ 鷺野遺跡」の4ヶ所の包蔵地を計画路線が通過するため、通過する場所が遺跡等の可能性がある場合は影響が考えられます。このため、神奈川県教育委員会による確認結果を踏まえ、遺跡等の可能性のある場所での工事の際は、実施前に教育委員会に報告を行い、必要に応じて教育委員会等との協議・調整を図りつつ保全措置等を講じ、影響の回避・低減を図ります。
景観
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道路の存在に係る景観への影響
道路の存在に係る景観への影響については、橋梁等の事業実施区域周辺からの橋梁等の見え方に対する予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、橋梁形式を工夫し、橋脚の数を抑える他、小網代の森に近い終点側には道路構造物の周辺に植樹を行うなど、影響の回避・低減を図ります。
シーボニアマリーナからの景観
小網代の森(えのきテラス付近)からの景観
レクリエーション資源
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道路の存在に係るレクリエーション資源への影響
道路の存在に係るレクリエーション資源への影響については、事業実施区域及びその周辺に分布するレクリエーション資源に対する予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、「⑤ 小網代の森」から視認される可能性がある橋梁等について、VR等により見え方の確認を行うとともに道路構造物の周辺に植樹を行うなどの配慮により、影響の回避・低減を図ります。また、「⑫ 三浦半島きままに散歩 三崎口駅 Bコース 三浦一族終焉の地と磯浜巡り」については、事業実施区域との交差部が改変されるため付替道路を設置し、影響の回避・低減を図ります。
安全(交通)
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資材及び機械の運搬に用いる車両の運行、自動車の走行に係る安全(交通)への影響
資材及び機械の運搬に用いる車両の運行、自動車の走行に係る安全(交通)への影響については、事業実施区域周辺の主要交差点に及ぼす影響について予測・評価を行いました。
予測・評価の結果、各交差点の交差点需要率は、工事中及び計画路線整備後ともに上限値を下回っており、「影響は軽微である」もしくは「影響はない」と考えられます。
表 交差点需要率の算定結果 【工事中】 【将来】 交差点名称 交差点
需要率上限値 交差点
需要率上限値 ①三戸入口交差点 0.403 ≦0.900 0.155 ≦0.900 ②油壺駐車場入口交差点 0.216 ≦0.900 0.230 ≦0.875 ③(仮称)西海岸線・市道17号交差点 - - 0.385 ≦0.900 ④油つぼ入口交差点 0.472 ≦0.875 0.332 ≦0.875
廃棄物・発生土
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切土工等又は既存の工作物の除去に係る廃棄物・発生土の影響
工事中の切土工等又は既存の工作物の除去に係る廃棄物・発生土の影響については、事業区域で工事期間中に発生する廃棄物・発生土に対する予測・評価を行いました。
工事により発生する廃棄物・発生土は、関係法令等に基づいて適正に再利用または処理することとなっています。