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特集 Life vol.5

#リスペクトでつながろうコラボ 第5弾アートスポークカバー

神奈川県、ヤマハ発動機㈱、㈱ヘラルボニー

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#リスペクトでつながろうコラボ
第5弾アートスポークカバー

神奈川県は「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念を広めるため、憲章の理念に賛同した企業や団体と連携するプロジェクト〝#リスペクトでつながろうコラボ〟の一環で、車いすのドレスアップなどに使用される「アートスポークカバー」を制作しました。今回は、この取り組みと共にアートスポークカバーについて紹介していきます。

「#リスペクトでつながろうコラボ」って?

2020年から始まった事業〝#リスペクトでつながろうコラボ〟は、「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念に賛同する企業や団体とコラボレーションし、さまざまなプロジェクトやサービスを発信していく企画です。これまでには、クラフトビール(㈱横浜ビール)、ミニタオル(㈲フクゾー洋品店)、マスク(県内にある障害福祉サービス事業所)、スカーフ(㈱ヘラルボニー)を制作してきました。各製品には憲章のロゴデザインがあしらわれ、理念普及への役割を担っています。※カッコ内はコラボした企業

クラフトビール(㈱横浜ビール)の写真
ミニタオル(㈲フクゾー洋品店)の写真
マスク(県内にある障害福祉サービス事業所)の写真
スカーフ(㈱ヘラルボニー)の写真

賛同した企業や団体とコラボレーション

2021年9月に制作したのは、車いすのドレスアップなどに使用される「アートスポークカバー」。今回の制作で連携した「㈱ヤマハ発動機」は二輪車や四輪バギー、電動アシスト自転車などのランドモビリティ事業などを世界30ヶ国・地域のグループ140社を通じた開発・生産・販売活動を行い、企業目的である「感動創造企業」の実現に取り組んでいます。アートスポークカバー制作についても長年手掛けており、乗る人の個性を彩ることや、人々の車いすへの関心を高める様々な取組を行っています。

デザインには、障がいのある作家とアートライセンス契約を結び、2000点以上のアートデータを軸とする事業を展開している企業「㈱ヘラルボニー」が、第4弾のスカーフに続き、本制作に携わりました。

神奈川県庁で使用されるアートスポークカバーは憲章のロゴ入りの特別仕様
神奈川県庁で使用されるアートスポークカバーは憲章のロゴ入りの特別仕様

アーティスト・GAKU氏がデザイン

本制作のデザインは、㈱ヘラルボニーとライセンス契約を結び、第4弾のスカーフのデザインを担当した、川崎市在住のアーティスト・GAKU氏(20)が制作。高校生の時に岡本太郎美術館に行ったことがきっかけで、絵に目覚め、1年後に初の個展を開催。その後、クラウドファンディングなどで資金を集め、米ニューヨークでの個展を実現させています。多くの企業や団体から依頼を受け、デザイン制作を行っているほか、2021年夏には新宿や中目黒、札幌などでの作品展示も行われています。

スポークカバーを彩ったデザイン「voyage」は、空間を自由に飛び回る立体的な球体が力強く色鮮やかに描かれた作品で、始まったばかりのGAKU氏の「冒険」が表現されています。全ての人が、無限の可能性を持って新たな冒険へと旅立って欲しいとの思いも込めて、タイトルは「voyage=冒険」と名付けられました。

GAKU氏と本デザインの原作「voyage」
GAKU氏と本デザインの原作「voyage」

SDGsの推進にもつながる取組に

SDGsとは、「国連持続可能な開発サミット」が開催された2015年、国連に加盟する193のすべての国が同意した世界共通の目標です。世界中に山積みするあらゆる課題をクリアするための17の目標と、より具体的な169のターゲットが定められ、2030年までの達成を目指しています。

神奈川県では、「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念の普及が、このSDGsのうちの一つ「10.人や国の不平等をなくそう」の達成にもつながる取組として推進しています。.人や国の不平等をなくそう」の達成にもつながる取組として推進しています。

SDGsのロゴ
取材先:神奈川県、ヤマハ発動機㈱、㈱ヘラルボニー
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