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西湘足柄 ぜんぶどり移住ツアー
「海まち暮らしのリアル編」レポート
このツアーのポイント
- 都市と自然の“両取り”を体感する3日間ツアー
- 小田原・真鶴・湯河原・箱根で「観光の裏側にある暮らし」を確認
- 参加者満足度が高く「人生ベスト3」という声も
「ほしい」をまるごと叶える暮らしをツアーで体感!
― 西湘足柄 ぜんぶどり移住ツアー「海まち暮らしのリアル編」レポート ―
都会もローカルも。
仕事も暮らしも。
子育てもひとり時間も。
海も、山も、川も、里も。
——神奈川県西部「西湘足柄エリア」には、その全てがそろっています。何かを手放すのではなく、すべてがほどよく手に入る。何かを諦めなくても、ほしい暮らしが叶う。
西湘足柄とは
小田原市・真鶴町・湯河原町・箱根町・南足柄市・山北町・大井町・松田町・開成町・中井町 の10市町のエリア総称
そんな魅力を伝えるために2025年度に生まれたプログラム「西湘足柄ぜんぶどり移住ツアー」
今秋はその第一弾として 「海まち暮らしのリアル」をテーマに、小田原・真鶴・湯河原・箱根を巡る3日間のツアーを開催しました!
この記事では、当日の様子や雰囲気をレポートスタイルでお伝えします!
DAY 1|小田原・箱根の暮らしに触れる
DAY1 ハイライト
- 新しい図書館や子育て支援施設は全て駅直結!利便性と機能性を体感
- 小田原先輩移住者からアドバイス「市内での2段階移住のススメ」
- 観光と暮らしが溶け合うまち 箱根 仙石原のまち歩きや先輩移住者のリアルトーク
観光地の裏側にある、安心で便利な暮らし。
1日目の朝。小田原駅直結「minaka」にある「おだわらイノベーションラボ」に参加者が集まりました。
お子さま連れのかたや移住を検討中のご夫婦、既に当地域に何度も足を運んでいる方——
さまざまな背景や思いを持った方々が集まり、オリエンテーションが始まりました。
冒頭には、企画・アテンドスタッフより「ぜんぶどり移住」の考え方をあらためて、共有しました。
参加者自己紹介では、それぞれの出身地や今回のツアーで気になる点をシェアしていただきます。
続いて、小田原市の紹介へ。市の宇佐美さんから子育て支援や住まい、交通の概況が簡潔に示され、「暮らしの近さ」と行政連携のしやすさを確認。
最後に、小田原への先輩移住者 小木曽さんにお話を伺いました。
テーマは「小田原を選ぶ理由」と「暮らしのフィット感」。
小木曽さんが語ったのは、自然の"中"ではなく、自然の"近く"で暮らすという考えかたでした。海も山も川もすぐそばにありながら、都内とも行き来できる距離感がちょうどいい。新幹線やロマンスカーという交通手段があり、買い物や行政手続きの動線が短く、子育てとも両立しやすい環境です。
そして何より、海・山・川・森が1エリアに凝縮された"ぜんぶある"環境が、週末の余白をつくりやすくしてくれる。移住を検討するときも、最初から完璧な住まいと立地を決め込むよりも、まずは小田原へ移り住んでみてから、自分に合うエリアを探すのもアリ、という考え方が印象的でした。
小木曽さんのリアルかつ生きた知見が共有され、オリエンテーションは終了しました。
図書館も子育て支援も、ぜんぶ、駅直結。
その後は、同施設minaka屋上の展望へ。14階の高さから小田原じゅうの日常動線を俯瞰したあと、併設の「東口図書館」で学びや子育ての近さを確認、図書館と同じ階にある「子育て支援センター」にも訪問し、小田原の"子育てとまちの近さ"を体感しました。
海の見えるレストランにて、かまぼこプレートに舌鼓。
昼食は、小田原の老舗かまぼこ店が営む地産地消レストラン「Cafe & Restaurant やまじょう」にて、地元のかまぼこプレートを。
テーブルを囲みながら、参加者同士の距離も少しずつ近づきます。
車で40分!山を登り、いざ箱根へ。
午後は箱根へ移動。最初に訪れたのは箱根ビジターセンターです。富士箱根伊豆国立公園の自然情報拠点として、箱根の成り立ちや暮らしの環境について学びました。
続いて仙石原エリアのまち歩きへ。仙石原は箱根の中でもとりわけ暮らしのエリアとして人口やあらゆるスポットが集まっているエリアです。
ここでは箱根町職員の杉山さんと小田さんが案内役を務め、仙石原のコミュニティやリアルな暮らしに触れる時間となりました。
その後、移住体験施設「cotoha」を訪問。"暮らす箱根"を体験できるこの拠点では、ポーラ美術館の稲見璃々子さん・高 律子さん、そして西湘足柄移住コンシェルジュ 箱根町案内人の廣田いとよさんが登壇し、箱根での暮らしのリアルを語っていただきました。
「通勤も、景色そのものがご褒美です。」
自然とともに生きる日常のリアルを、等身大の言葉で紡ぎます。
町民は300円!地域密着の温泉施設へ。
最後は箱根町営の日帰り温泉施設「宮城野温泉会館」へ。
町民は300円で入れるとのことで驚く声も上がり、
町民だけが楽しめる「暮らしの中に温泉がある」箱根の日常を体感しました。
DAY 2|真鶴・湯河原で癒しと風流の1日を。
DAY2 ハイライト
- 美しい景観を守る独自の基準をもつ港町 真鶴。ユニークな個店をめぐる街歩き。
- 多世代型のコミュニティ拠点と等身大の移住者トークが温かい 湯河原。
- 釣り・温泉・サーフィンなど余白の時間を楽しむ暮らしが溢れる
人と海の距離が、ちょうどいい。
2日目は港町、真鶴からスタート。
真鶴町観光協会に集まり、真鶴カメラ松平さん・真鶴出版 の山中さんの案内で、まちの成り立ちや真鶴独自の景観を守る基準「美の基準」についてインプット。長い時間をかけて守られてきた海岸線や景観の考え方、家並みや緑の扱い方が、いまの暮らしにどう受け継がれているのか——そんな話を聞いてから、二手に分かれて坂のまちを歩き出しました。
港から吹き上がる風、迷路のような裏道。角を曲がるたびに視界がひらける瞬間。観光の見どころを消費するのではなく、ワクワクする小道やユニークな景観を楽しむ街歩きです。
立ち寄ったのは、移住してきた方が営む小さな店々。朝から香ばしい匂いが広がる干物屋さん、まちの話題が自然と集まる本屋さん、暮らしの相談まで乗ってくれる美容室——それぞれのお仕事が、まちのみんなの暮らしに寄り添っているのが印象的でした。
立ち寄ったカフェで出会った地元の農家さんがふと一言。
真鶴半島に多くの人が移住したのは近代だと言われています。だから、新しく来る人たちにも寛容である。——真鶴の方々の歴史観に、参加者も頷いていました。
地元の食材とモチモチの生地が美味しい、ピザランチ。
お昼はピザ食堂KENNYにてテーブルを囲み、対話の続きを。
気軽な対話が続きましたが、参加者からの質問が次々と飛び交い、盛り上がりました。
地域と人との距離を感じながら、“自分らしい暮らし”の輪郭が浮かんできた人も多かったと思います。
湯河原のスタートは、多世代が交流するコミュニティ拠点。
午後は湯河原へ。
最初に訪れたのは「駅前の居場所」という拠点。
湯河原町が運営する移住者・地域住民の交流拠点で、駅から近く気軽に立ち寄れる場所です。ここでは石川アリサさんが「居場所マネージャー」として常駐し、移住を考える人や移住してきた人と地域の人をつなぐ役割を果たしています。
この拠点では、移住者と地元住民のちょうどいい距離感が大切にされていて、干渉しすぎず助け合える関係性が築かれているのが特徴。
ツアー当日は、赤塚さん(湯河原町職員)、中嶋拓未さん(移住コンシェルジュ湯河原まちの案内人)、石川アリサさんによるトークセッションが行われ、"移住者と地元の共存"についてお話いただきました。
赤塚さん(湯河原町職員)が登壇。
中嶋拓未さん(案内人)、石川アリサさん(居場所マネージャー)、
MCを務めたコアゼが進行しながら、“移住者と地元の共存”をテーマに対話しました。
この日は、たまたま居合わせた移住者さんにも出会いました。
最近移住したというこの移住者さんは、「釣り」のために移住されたとのこと。充実した暮らしを楽しむコメントが、リアリティを持って参加者に届いたと思います。
マイナスイオンたっぷり!万葉公園に併設された複合施設。
続いて万葉公園惣湯玄関テラスへ。湯河原の万葉公園入口にある、カフェやコワーキングスペース、ライブラリーなどを備えた無料で利用できる施設です。
ここでは先輩移住者トークセッションを開催。
登壇したのは小倉将さん(会社員)と野村美公さん(NPO法人職員)。
この言葉は参加者にも、運営チームにも、しっかりと刺さっていた印象です。
「地域の人との関係があるから、新しい挑戦ができる。」
その言葉に、頷く参加者の姿が印象的でした。
地魚を食べながら、参加者間で交流ディナー。
2日目の夜は地魚食堂みなとのキッチンにて、みんなで夕食タイムを楽しみます。
参加者と海の幸を囲みながら、一日を振り返り。
テーブルを囲むうちに距離が一気に縮まり、互いの移住にまつわる悩みや不安を率直に相談し合う時間に。実体験ベースのアドバイスや小さなコツが飛び交い、翌日に向けて背中を押し合う温度が生まれました。
DAY 3|国府津・小田原で生活のリアルをチェック!
DAY3 ハイライト
- 小田原市内 鴨宮〜国府津エリアにて地元スーパーや車を使った日常動線をチェック
- 国府津エリアの交流・働く拠点 blendで海の見えるコワーキングを訪問
- blend studioにて3日間のツアーを振り返り
まるで魚市場のようなスーパーに潜入!
最終日は再び小田原へ。初日の小田原駅前とは違い、ロードサイド店やショッピングモール、スーパーが揃う鴨宮の生活の風景の中を走り抜け、地元のスーパー ヤオマサ(クイーンズマート店)へ。魚売り場が水族館のようで、参加者たちは驚きの声を上げていました。
ヤオマサの社員さんに具体的なお話を伺うこともできました。地域の暮らしを支える企業の姿に、参加者も真剣に耳を傾けます。
おおらかな空気漂う小田原の東の端っこ、国府津。
そして最後の訪問地は国府津エリア。
海沿いのまちを歩きながら、案内してくれたのはBLEND代表・杉山大輔さん。
「国府津は空き家が多かったんですが、少しずつリノベーションして、ギャラリーや観葉植物のショップ、古着屋さんができました」と杉山さん。
買い物帰りの地元の方が笑顔で挨拶してくれました。近くのパン屋さんとすれ違う。街の風通しの良さがわかる。みんなの挑戦が、ゆったりと街を変えていく、そんな魅力が国府津にはあります。
杉山さんの手がけた拠点 シェアキッチン「台所 BLEND SHARE KITCHEN」では小田原のものだけを使った「マリコさんのお弁当」が用意されました。
全員で、3日間を振り返り。
最後に、海風が心地よいBLEND STUDIOをお借りし、3日間の振り返りを行いました。
参加者からは、「この街で暮らすのは、きっと楽しい」といった感想が多く寄せられました。
「出会った人たちが、みんな自分の暮らしを楽しんでいて、前向きだった」「街の人が"うちが一番!"と言いながら、お互いを応援し合っているのがいい」「どの街も良くて悩んじゃう」——印象的な言葉がいくつも飛び出しました。
「人生でベスト3に入るツアーでした!」と笑顔で話す参加者も。どの言葉にも、"人との出会い、つながりが心を動かした3日間"、そんな思いがこもっていたように感じます。
"ぜんぶどり"とは、何かを足すことではなく、すでにあるものの豊かさに気づくこと。
湯河原の先輩移住者・小倉さんの言葉です。——ないものを探すのではなく、あることに目をむけるそれを感じる心を持つ。その視点の転換が、参加者の心に届いた瞬間だったように思います。
多くの参加者にとって「自分を見つめ直す旅」「ほしい生活の解像度が上がる旅」になったのではないかと感じています。
先輩移住者たちの率直な言葉に触れ、観光では見えない日常の風景を歩くなかで、「自分は本当は何を大切にしたいのか」という問いと、自然に向き合う時間が生まれたようです。
この地域で出会った人、風景、食べ物、時間——それぞれに宿る豊かさ。
"ちょうどいい暮らし"とは、外にあるものを探すことではなく、今あるもので満たされる自分になること。参加者それぞれが、すでに目の前にあるもので豊かになれる感性を育む、そんな3日間になりました。
おわりに
この3日間で見たのは、特別な観光地でも、有名な観光スポットでもなく、
“人の暮らし”そのもの。
仕事も、暮らしも、どちらも大切にしたい。
海も、山も、どちらも楽しみたい。
そんな“ぜんぶどり”な生き方が、この地域にはあります。
気になる方はぜひ、この地域での暮らしをご検討くださいね!
西湘足柄移住コンシェルジュにていつでもご相談をお受けしています!
https://www.pref.kanagawa.jp/osirase/0602/seishoashigara-ijyu/index.html
第二弾は「農ある暮らしのリアル編」!(2026年2月予定)
2026年2月開催|農ある暮らしのリアル編
ツアー期日が近くなりましたら、県HP等で告知をいたします。
対象:自然も仕事も両立したい共働き世帯/二拠点検討中の個人/まずは小さく試したい人
次回は山北・南足柄・中井・大井・開成・松田エリアを巡る“農ある暮らし編”。
自然とともに働き、生きる人たちのリアルに触れ、また別の角度から“ぜんぶどり”を探す旅です。第一弾とは全く違う魅力や空気感をお楽しみいただければと思います。
詳細・申込はこちら
ツアー期日が近くなりましたら、県HP等で告知をいたします。