当社は、営業拠点として、横浜・厚木に営業所、生産拠点として、小田原に工場を設置している。営業所は、外勤者が大半であり、事務所の照明、空調機に使用する電力はごく僅かで変動も少なく、二酸化炭素排出量の大半は、工場が占めている。 小田原総合製剤工場は、2004年からISO14001認証取得事業所として、環境活動にも積極的に取り組んでいる。当社唯一の生産工場として稼働しており、昨年7月に新製剤棟が完成した。
医薬品の製造は、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」により、製造基準が厳格に定められているため、その基準を順守することが前提条件となる。医薬品の製造及び保管環境の維持管理においても、国際基準に合わせたより高いレベルでの管理が必要となり、空調機の長時間運転等が必須となっている。
排出量原単位については、原単位の指標として、製品生産管理数量単位とし、錠剤数を単位としている。平成29年度生産量は、平成28年度と比較し、21%減少し、二酸化炭素排出量は14%増、排出量原単位は45%増となった。また、原単位の指標の種類を生産面積とした場合で試算すると、0.51893tCO2/㎡となり、排出量原単位は3.9%減となる。
省エネ対策として、空調用温水ポンプをインバーターに変更、照明を一部LEDに変更、ボイラー2t×3台を2.5t×2台へ更新したことにより、削減効果は得られたものの、新製剤棟稼動に伴う試運転のために生産量に反映されないエネルギーが増え、二酸化炭素排出量は増加となった。
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