届出者住所 | 東京都港区高輪三丁目19番15号 二葉高輪ビル5階 | |
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届出者氏名 | タピルス株式会社 代表取締役社長 大野 万藏 | |
主たる業種 | 製造業 | 中分類;繊維工業 | |
特定大規模事業者の区分 | ■ | 年度あたりの原油換算エネルギー使用量が1,500kl以上の事業者 |
□ | 連鎖化事業者のうち、年度あたりの原油換算エネルギー使用量が1,500kl以上の事業者 | |
□ | 対象自動車を100台以上使用する事業者 |
平成 27 年度〜平成 31 年度 |
当社伊勢原工場は合成樹脂不織布製品の製造及び研究開発事業を行っており、省エネ法の第二種エネルギー管理指定工場の指定を受けている。当工場の事業・業務に関わる環境マネジメントシステム(ISO-14001)に基づき、以下に示す「工場事業活動への環境基本方針」を定め、環境目標には事業活動から発生する環境負荷低減のため、省エネ取り組みを通じて温室効果ガス排出量の抑制に取り組んでいる。また省エネ法に基づき「エネルギー管理要領」及び各機械装置ごとに「管理標準」を定めこれらに沿い運用管理している。当工場の事業活動に伴う温室効果ガスの排出削減への基本方針は「エネルギーの効果的な使用」と「省エネルギー」への取り組み強化によりエネルギー起源CO2排出負荷低減を図ることである。近年の重点テーマとして、@エネルギー管理体制の強化、A機械装置への省エネルギー対策の立案・実行、B予防保全推進による装置トラブル起因エネルギーロスの削減、C品質管理強化による不具合品発生起因エネルギーロスの削減を掲げ、それぞれについて具体的な改善行動計画を策定し、PDCAサイクルを適用しながらCO2排出負荷の低減に取り組んでいる。 伊勢原工場事業活動への環境基本方針: 1. 環境に関する法律・協定並びに当社が同意するその他の要求事項及び自主基準の順守はもとより、自主的な取り 組みによる継続的な改善、汚染の予防及び環境の保全に努める。 2. 具体的な環境目的・目標を設定し、これを定期的に見直しその達成に努める。 3. 教育・訓練及び日常の環境管理活動を通じ、従業員に環境方針を周知徹底し、その実行を促進する。 |
基準年度 | 平成 26 年度 |
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基準排出量の合計量 | 最終年度の排出量の合計量 | 目標削減率 | |
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実排出係数ベース | 4,390 tCO2 | 4,270 tCO2 | 2.73 % |
調整後排出係数ベース | 4,340 tCO2 | 4,220 tCO2 | 2.76 % |
基準年度の排出量原単位 | 最終年度の排出量原単位 | 目標削減率 | |
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実排出係数ベース | 3.827 tCO2/トン | 3.639 tCO2/トン | 4.91 % |
調整後排出係数ベース | 3.778 tCO2/トン | 3.593 tCO2/トン | 4.90 % |
原単位の指標の種類 | 生産機への原料樹脂投入量(補正) |
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原単位の指標の種類が「生産数量」、「建物延床面積」以外の場合、その理由 |
以下の理由で、原単位計算式の分母に使用する指標は「生産機への原料樹脂投入量」とする。 @少量多品種生産のため製品グレード変更頻度が多い。グレード変更時には運転条件調整が必須になるが、この間は製品にならないため生産数量に含まれず、適正な指標にならない。 A製品単位重量当たりのエネルギー使用量が多い高機能製品の生産比率が増加しており、製品構成に占める高機能製品の割合変化が反映(補正)されないと適正な原単位計算ができない。 B生産機を使用した研究開発・サンプル試作が増加しており、試作品は製品に含まれないため生産数量外となり適正な指標にならない。 C輸出向けを中心に製品幅の狭い製品比率が増加している。規定製品幅の両端を切り落とすため生産数量に含まれず、適正な原単位が計算されない。 尚、上記理由を基に平成24年度から省エネ法定期報告書のエネルギー使用原単位計算を「生産数量」から「生産機への原料樹脂投入量」に変更し報告を行っている。 |
(1)エネルギー起源二酸化炭素排出量 エネルギー起源CO2の年間排出量は当該年度の顧客需要の変化に大きく依存する。生産数量はもとより、上記の通り製品構成に占める高エネルギー消費グレードである「高機能製品」や輸出向け「狭幅製品」の割合が変化することでCO2排出量が増減するため、目標値の設定は難しい。従って、計画年度内で製品構成変化が大きくない前提で目標を設定する。 平成26年度の排出量4,390tCO2を基準排出量とし、計画期間は平成27年度から平成31年度までの5年間とし、CO2排出量の削減に取り組む。計画期間の最終年度における排出量は4,270tCO2に設定し、基準排出量から120tCO2の削減を目標とする。 現状では大規模な省エネ設備の導入や生産方式の変更が難しいため、単体機械装置更新時に省エネ機器導入、短年数で償却可能な省エネ改造工事等の検討・実施とエネルギーロス削減に着目した生産計画の策定・実施、設備トラブル・品質トラブル発生防止への取り組み強化によりエネルギー起源CO2排出量を抑制する。 (2)エネルギー起源二酸化炭素排出原単位 平成26年度のエネルギー起源CO2排出原単位 3.827tCO2/tを計画期間の5年間で毎年1%ずつ削減し、最終年度で3.639tCO2/tとする目標値を設定する。平成26年度実績と比較すると 0.188tCO2/t(4.91%)の削減に相当する。 |
(1)エネルギー管理体制の強化 (3101) ・省エネルギー活動を効果的に推進するために、エネルギー管理講習(初期講習)修了者を2名増員する。 (2)エネルギー管理標準の改訂 (3102) ・法規制の変化、設備機器の導入時にエネルギー管理標準の見直しを行い、常に適切な機器管理ができるようにす る。 (3)設備毎の省エネルギー対策の立案及び実行 (3103) ・不織布製造ラインを構成する単体機器毎に可能な省エネルギー対策を立案し、計画を立てて実行する。 (4)省エネルギータイプの空調機器への更新 (3306) ・老朽化した空調機器の更新時に、省エネルギータイプの機器を採用する。 (5)照明設備の省エネルギー対策 (3809) ・従来タイプの蛍光灯の更新時に、LED等の省エネルギータイプの照明を採用する。 (6)設備トラブル、品質トラブルによるエネルギーロスの削減 (3105) ・設備の中長期保全計画、メンテナンス計画を確実に実行し、設備トラブルによるエネルギーロスを削減する。 また品質管理を強化することにより、不良品発生に伴うエネルギーロスを削減する。 (7)オフィスにおける省エネルギー活動 (3809) ・不要時の照明消灯を徹底する。 (3)、(4)、(5)に関しては、CO2削減ポテンシャル診断や省エネルギー診断等の国等の省 エネ支援策の活用を計画している。 |
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(1)地域環境美化活動の推進 ・工場内5S活動の一環として、工場周辺の草取りやゴミ拾いを定期的に実施する(週1回)。 (2)工場従業員の家庭での省エネルギー実践を教宣する。 |
(1)環境負荷の小さい不織布製品の研究開発 ・高効率低圧損を実現するエアーフィルター用濾材の開発を行う。 低圧力損失型エアーフィルターの使用により、フィルターを使用する顧客でのファン使用動力負荷が減少し、 省エネルギー運転による温室効果ガス排出の抑制に寄与する。 |
指定の区分 | 工場等の名称 | 所在地 | 産業分類 | 事業内容 |
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第2種 | 伊勢原工場 | 神奈川県伊勢原市鈴川18 | 1157 | フェルト・不織布製造業 |