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パワースポット満載! 絆を深める、はじめての大山登山デート

最近、友達がSNSにアップする山の頂上からの風景写真を目にする機会が多い。その美しい風景写真を見ると、私も山に登ってみたいという気持ちが掻き立てられる。初心者でも登れる山は近くにないものだろうかと探してみると、神奈川県の大山があった。ケーブルカーで中腹まで行けて、観光スポットもあるそうだ。しかもご利益満載の神社やパワースポットも多く点在しているという。まずはパワーチャージとリフレッシュも兼ねて、少しだけ登山気分を味わってみるとしよう。ケーブルカーで登れるから大丈夫と、嫌がる彼を説き伏せて出かけていったのだ。

絶好の登山日和!大山へいざ!

大山までは伊勢原駅から路線バスでゆられること約30分。バスを降りてケーブルカー乗り場に向かう途中に「こま参道」がある。ゆるやかな階段が続く参道の両脇にはみやげ屋や旅館、地元グルメを堪能できる飲食店が並んでいる。参道の階段にはクイズが書かれていて、「こたえはこの先」と階段をあがっていく意欲を湧かせるたのしい仕掛けもある。

こま参道

大山に到着したのがお昼頃だったので、まずは腹ごしらえをしながら登山ルートを練ることにした。大山は豆腐やこんにゃくが名物らしく、湯豆腐とみそおでん、あげ麩そばを注文。そばつゆを含んだお麩をほおばるとジュワッとおいしさがカラダ中に染みわたっていく。この日は平日だったので、登山客も疎ら。閉まっているお店も多かったが、お店の方によると紅葉シーズンの休日ともなると大混雑するそうだ。

地元グルメ

さて、エネルギー補給を済ませたので、いよいよプチ登山へ。登山といってもケーブルカーで一気に中腹まで登って、大山阿夫利神社を参拝し、ゆるやかな女坂の七不思議を探しながら、途中大山寺に立ち寄って下山する楽ちんルートだ。ただ、少しだけ本格登山体験もしてみたかったので、阿夫利神社から割と近くにある「夫婦杉」というパワースポットまでは登ってみるというオプションを追加した。

大山ケーブル駅から終点の阿夫利神社駅までは6分ほど。急勾配を登っていくとやがて樹木の間から遥か海まで見渡せる景色が現れる。すでにこの時点で感動する私たちだ。

大山ケーブルカー

苦労した者だけが味わえる絶景

阿夫利神社駅で降り、阿夫利神社下社へと向かう。石段を上がり境内に到着すると、ここからの眺望もなかなかのもの。この日は若干霞みがかかっていたが、江ノ島やその先に三浦半島までうっすら見渡せることができた。阿夫利神社は古代より国を護る山・神の山として崇められてきたそうだ。ここはかなり強いパワースポットらしい。お参りをし、さっそく「夫婦杉」を目指す。

阿夫利神社下社

神社の横にある頂上登山口から山頂までは二十八丁目。我々の目標地点である「夫婦杉」は八丁目にある。登山口で道中安全のお札をいただき、登山開始!しかし、早くもこの先を不安にさせる難関、とんでもなく急な石段が目の前にそそり立っているのだ。石段を見上げて唖然としている私をそっちのけに、彼はどんどん石段を登っていくではないか。置いていかれてはなるまいと、私も彼の後に続き登っていく。この石段では決して後ろを振り返ってはならない。石段を登りきり、ゴツゴツとした岩が転がる登山道を進んでいく。このころはまだ元気もあるし、彼とおしゃべりしながら登山気分を楽しむ余裕があった。ところが道は意外にハード。自分の歩幅にあった岩を選んで、慎重に足を運んでいく。だんだんお互い無言になり、息が切れてくる。

「夫婦杉はまだ?」

「え、まだ五丁目か」

「もうすぐだよ」

そして、とうとう「夫婦杉」に到着!

この「夫婦杉」は、根元がひとつの2本の杉が寄り添うように伸びる樹齢500〜600年の縁起の良い大木だそうだ。長い年月を共に生きてきた絆の強さを感じる夫婦杉のてっぺんを見上げ、深呼吸し、ここでもパワーをいただく。

夫婦杉

ところが、ここでちょっとしたハプニング。彼が「頂上まで登ろう!」と言うのだ。

「ここまで来たなら、頂上まで行ってみたくない? 登らないと後悔する気がする」と。

登山に興味なさそうだった彼はどこにいったのやら。火がついてしまったようだ。今度は私が説得され、結局頂上を目指すことになった。でも、ここまで来たなら頂上まで行ってみたいという気持ちは私にもあったのだ。実はそれなりに準備もしていた。ここからはプチ登山気分から本気モードに気持ちを切り替えて登っていく。

登山道

道中、私が「えー!ここ登るの?」と思わず声をあげてしまう難関に怖気付く一方、「なんかハイになってきた!」と調子をあげる彼。

クライマーズハイってやつですか??

確かにしんどいところもあるが、「ボタン岩」や「天狗の鼻突き岩」といった興味深いスポットや「富士見台」などの見晴らしのいい休憩スポットからの絶景は、登山の辛さを一瞬忘れさせてくれる。

ボタン岩、天狗の鼻突き岩

そして登山を始めて90分あまり。だんだん疲れもでてきて、足が上がらなくなってくる。あともう少しだ、がんばろう。お互い励ましあいながら登る。頂上近くと思われる鳥居も見えてきた。そして・・・とうとう頂上にたどり着いたのだ!

「やったー!着いたー!!」

これまでの苦労が吹っ飛ぶ爽快感と達成感!頂上から見渡す展望は格別。条件がいいと、スカイツリーも見えるそうだ。この日はさすがにそこまでは見えなかったものの、新宿のビル群は確認できた。平日だったせいか阿夫利神社本社は閉まっていたが、シャッター越しにお参りをし、早々に下山することにした。山の日暮れは早いからだ。

大山山頂.jpg

しかし、本当の試練はこれからだった。カラダも疲れているうえに、足は早くも筋肉痛だ。慎重に一歩一歩進もうとするも、膝が笑っているのだ。段差が大きいところは踏ん張りがきかず、尻もちをつくともう起き上がれない。彼に助けてもらいながら下山し、ようやくあの急な石段にたどり着く。最後の難関、私は転げ落ちないように手すりにしがみつきながら降りていった。

阿夫利神社下社で、次のケーブルカーが来るまでしばし休憩。頂上まで行ったので、大山寺までケーブルカーで降りることにしたのだ。阿夫利神社には大山名水の神泉があり、霊水を汲むことができる。ちょうどペットボトルがカラになったので、霊水をいただいた。

大山寺で厄落とし

ケーブルカーに乗り、途中駅の「大山寺」で下車して大山寺に向かう。このエリアは紅葉シーズンには最高の絶景ポイントになるらしい。紅葉には早すぎる時期だったが、大山寺でどうしてもやりたいことがあった。それは、「かわらけ投げ」。「厄除」と彫られたかわらけを崖下に向けて投げると厄除けに効くだけでなく、崖下にある「福輪」をくぐれば幸運をもたらす、とされているそうだ。さっそくかわらけを購入し、福輪めがけて投げる。しかし、これがかなりの難易度。福輪をくぐったら、それだけで運を使い果たしてしまいそうだ。案の定、ふたりとも輪をかすりともせず、かわらけはあっちの方向に飛んでいったのだった。

かわらけ

ちなみに紅葉シーズンの大山寺はこんな感じになるそうだ。とても幻想的!

紅葉イメージ

写真提供:一般社団法人 伊勢原市観光協会

女坂で"不思議"に遭遇

厄除けをしたあとは、こま参道まで女坂を下っていく。女坂はこま参道から阿夫利神社下社まで続く緩やかな登山道だ。道中には「女坂七不思議」なるものがあり、それを探しながら歩くのもこの坂の楽しみになっているようだ。一方、女坂とくれば男坂もある。こちらはその名から連想できるように、なかなか険しい登山道らしい。

女坂を下り始めてすぐに「七不思議」のひとつ、「逆さ菩提樹」を発見。七不思議にはちゃんと立て看板が添えられているので、すぐわかる。しかし、この逆さ菩提樹というのは、上に向かうほど太くなっていて、まるで逆さに木が伸びているように見えるとのことだが、、、二代目だからか、よくわからなかったのが残念。

次に見つけたのが「爪切り地蔵」。弘法大師が道具を使わず一夜のうちに爪で彫刻したと伝えられているお地蔵様だ。「弘法大師、すげー!」と手を合わせ、先に進む。女坂とはいえ、大きな石がゴロゴロとあり、疲れたカラダにはそれなりに堪える。

「苔のむす 岩を避けつつ 女坂 女といえど、あなどるなかれ」と即興で歌を詠むと、彼が「詠み人知らず」と付け加えてくれた。

女坂

最後に弘法大師が杖でついた穴から清水が湧き出したとされる小川のせせらぎを聴きながら、無事にこま参道に到着。疲れたけれど、登山そのものはとても楽しいものだった。穏やかで清々しい気分であったのは、きっとパワースポットを巡ってきたからだろう。次はケーブルカーを使わずに登ってみようか、そんな気持ちにもなった。

しかし、私も彼もその後3日間は激しい筋肉痛で平地すら歩くのがたいへんだったことは言うまでもない。


【大山登山デートのポイント

大山は初心者でも登りやすい山なので、本格的な登山装備がなくてもだいじょうぶです。

頂上まで登山する場合は、厚底の滑りにくい靴とストレッチの効いた動きやすい服装がおすすめ。ジーンズは汗をかくと動きにくくなるので、避けた方がいいです。登山する季節に応じた服装をしましょう。

両手が空くようにリュックサックは必須です。

山の日暮れは早いので、午前中早めから登山するのがいいでしょう。無理をせず、体調をみながら登山しましょう。