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ディスコで出会い、茅ヶ崎で自然を謳歌!盛夫婦のストーリー オブ ライフ

盛さんご夫妻は、1970年代から80年代に青春時代を過ごした世代。お二人とも十代の頃からディスコが大好きで、出会いはディスコブーム再燃の兆しが見え始めた10年ほど前のディスコイベントでした。当時、ご主人53歳、奥様47歳。過去にそれぞれ離婚を経験し、年齢を重ねた大人どうしの出会い、そして結婚。今年でご結婚9年目を迎える盛さんご夫妻にお話をうかがいました。


ディスコイベントで運命の出会い

盛夫婦

恋カナ:日比谷のディスコで開催されたイベントでの出会い。12年前のことだそうですが、初対面のときの状況とお互いの第一印象をお聞かせください。

盛(夫):久しぶりに開催されたディスコイベントで、参加者全員がそれまでネット上では交流はあったけれど、実際に会うのは初めてという状況でした。店の奥で仲間と飲んでいたところに、彼女が挨拶に来てくれたのが初対面で、一目見て「可愛いな」って思いました。

盛(妻):初対面のときは、特別な印象を持ったわけではなかったですが、賑やかなメインフロアの奥で、ゆったりとお酒を飲んでいて、渋い雰囲気を醸し出していました。ディスコに来たのに「どうして踊らないんだろう?」って思ったのを覚えています。

恋カナ:その後、どのようにお二人の距離が縮まっていったのですか?

盛(夫):イベントで会っても挨拶を交わす程度で、お互いに意識することは全くありませんでした。その後、定期的に顔を合わせる機会が増えていき、徐々に会話するようになったという感じですね。僕は、どちらかというと小ぢんまりとしたお店で静かに飲みながら、会話を楽しみたいタイプなんです。最初は、仲間の何人かで集まっていたんですが、だんだん人数が減っていって、気づいたら二人になっていました。

盛(妻):私は逆に、大きなお店でワイワイと賑やかな場所が好きなんですが、普段行かないような渋い雰囲気のお店によく連れていってもらっていました。会う回数を重ねるごとに「いいな」という気持ちが大きくなっていきました。

恋カナ:お互いのどんなところがいいなと思われたのですか?

盛(夫):可愛いし、二人でいるときは一歩控えめなところですね。

盛(妻):彼は、音楽のこと含め、知識が豊富で、私が知らないことをいろいろ教えてくれるんです。それを聴くのがすごく楽しくて。いつも彼の話を聴く方だったから、「控えめ」だなって思ったのかもしれませんね。

恋カナ:どちらも過去に結婚の経験があるお二人。惹かれあっていくことに戸惑いはありましたか?

盛(夫):戸惑いはありました。僕は、結婚については何も考えていなくて、流れに任せるっていう感じでした。

盛(妻):私は、最初から2回目の結婚はないと思って生きてきたので、二人で一緒に過ごす時間が増えていっても、結婚については全く考えることはありませんでした。「絶対にしない」と決めていたわけではなかったのですが、1回目の結婚が終わってからすでに20年以上経っていたので、「結婚」というものが全く頭になかったんです。

「お互いを理解するために」始めた同棲生活

同棲

恋カナ:ご結婚の前に同棲をされた理由がもしあればお聞かせください。

盛(妻):私の両親は、私のことを「1人でも生きていけるんだろう」と思う半面、もし結婚を考えられる人ができたら安心だと思っていたみたいです。ただ、すぐに結婚することには慎重になっていて、相手の人に私のことを理解してもらえないと困るから「結婚前に一緒に住んでみた方がいいんじゃない?」って言われたんです。

盛(夫):一緒にいたいなという気持ちも強かったですし、そのご両親の気持ちを受けて、同棲することを決めました。同棲をするのであれば、結婚をするつもりでした。

恋カナ:実際にお二人での生活が始まっていかがでしたか?

盛(夫):彼女が意外と子どもっぽくて、毎日が冒険みたいです(笑)。二人でいても、それぞれにやりたいことをやっている感じで、もはや空気みたいな存在。お互いに恰好つけることもなく、自然体で過ごすことで自然とハーモニーが生まれたような気がします。

盛(妻):二人の生活をスタートする前は、うまくやっていけるのかちょっと緊張しましたが、いざ始まってみたら、意外と「普通」で楽しかったです。友達のお兄ちゃんと一緒にいる感じ。私たちには夫婦っぽさが全くないので、逆に夫婦っぽさを演出してみたりしています(笑)。

あと晩御飯のときとか、ムードのある音楽をかけて、ロマンティックな雰囲気を演出してくれるのかなと期待していたんですが、そういうのは一切なくて(笑)。あ、一緒に住んだらそういうもんなんだなって(笑)。

恋カナ:一緒に住むまで知らなかった意外な一面はありましたか?

盛(夫):いい意味での「意外」ですが、目標を達成するために常に努力を惜しまないところです。成せる、成せないは関係なく、興味を持ったことについて勉強したり、資格を取ったり、とことんつきつめる。そのポジティブな姿勢を素晴らしいと思っています。一生懸命な姿を見守りつつ、サポートしてあげたいなと思っています。

盛(妻):私は、周囲の人から何も考えずに気楽に生きているような印象を持たれがちなので、彼がそういう私の姿を「意外な一面」と言うのを聞いて、「なるほど」と思いました。私は、広く深く探求したいタイプなんですが、調べものや勉強に時間を費やしていても、文句を言わないでいてくれることをとてもありがたいなって思っています。

今、興味があることは、発酵食品や有機野菜とか口に入るものの安全性についてです。「健康で、気分よく過ごしていくこと」が私の一番のテーマなので、今は彼と一緒に健康に年を取っていけるようにネットで調べたり、人に聞いたりしています。

私は彼のことを口数が少ない渋い人だと思っていたので、一緒に住むことになったのはいいけど、会話が続くかなと心配していたんですが、意外に面白おかしく話す人だったということです(笑)。

恋カナ:これはちょっと苦労したなということはありますか?

盛(夫):食事ですね。僕は、お肉が大好きだけど、彼女が子どもの頃からのお肉嫌いなんです。

盛(妻):私自身がお肉を食べてこなかったので、肉料理のレパートリーがないんです。生姜焼き作ろうと思ってお肉を買いに行っても、どのお肉を買えばいいのかわからない。
レシピを見ながら作っても、味見ができないから彼に味見をしてもらったり。

盛(夫):食の部分は、真逆で大変でしたね。最近は、彼女もわかってきた感じですが、僕がどうしても肉食べたいときは、自分で買ってきて味付けもしてます。

盛(妻):最初の頃は、奥さんらしく、いろいろ料理を研究していましたが、一生懸命作っても、ちゃんとした味にならないときもあって。そうすると彼が、責めることもなくさりげなく自分でやってくれるんです。そうすると私も気負わずに済むので、だんだん楽になってきました。お互いに歩み寄ってきた感じですね。

恋カナ:お互いに思いやりあって、仲良しのお二人ですが、喧嘩はしますか?

盛(夫):大喧嘩しますよ(笑)。僕にとっては、ささいなことでも、彼女にとっては違うということが時々あって。最初の頃は、遠慮せずに感情をぶつけあう感じだったけど、エスカレートすると夜中の2時3時になっても終わらなくてヘトヘトになっていたんです。最近は、ある程度言い合ったら、彼女の方が自分の寝室に行って、もう終わり。翌朝は、普通に「おはよう」って。あれだけ大きな喧嘩をしたのにって思うけど(笑)

同棲を経てついに結婚!

結婚

恋カナ:約1年の同棲期間を経て、ご結婚されました。ご結婚に至ったきっかけがあったのでしょうか。

盛(夫):一緒になりたいなと思っていましたし、自然に「そろそろ籍入れる?」という感じで。その後は、トントントンと事が運び、2012年1月1日に入籍しました。世田谷区のHPに「元旦でも婚姻届けは受理される」と書いてあるの見て、年の初めが縁起いいかなと元旦に提出しました。

恋カナ:ご結婚に関して、お二人を知るディスコ仲間の反応は、いかがでしたか?

盛(夫):みんなびっくりしていました。一緒に住んでいることさえ、親しい友人以外には伝えていなかったので、「まさか、あの二人が!」みたいな感じで。

盛(妻):二人とも2回目の結婚だから、身内と親しい人たち20人くらいを招いて南青山にある小さい教会で小ぢんまりと挙式をしました。その代わり、披露パーティには、プロのDJを呼んで、100人くらいを招待して、盛大なディスコパーティにしたんです。仲間のみんなが受付から何から全て仕切ってくれて、みんなからの祝福の気持ちが伝わってきて嬉しかったですね。

子育てを終えた同年代の大人たちが、「久しぶりに華やかな場に行くのに何を着ていこう」とみんなワクワクしていて、その様子を見るのも楽しかったです。地方からも大勢かけつけてきてくれたし、直接参加できない人たちのためにネットでも会場の様子を流したり。私たちの結婚パーティがきっかけで、生まれたカップルがいくつもあって。「あんな風になりたい」って思ってもらえたみたいで嬉しかったです。

恋カナ:結婚後、お二人の結婚観に変化はありましたか?

盛(夫):特に変わっていないです。ただ、最初の結婚で学んだことですが、価値観も性格も違うんだから、良いところを認めあって尊重することを大切にしています。話すときも、お互いにジャブを打ちあって、たとえそれが意見が対立するような内容でも価値観をすり合わせる努力をしています。

盛(妻):私は、結婚したからといって一生一緒にいるべきだとは、思っていないんです。一番重要なポイントでお互いを受け入れることができなかったら別れることも仕方がないと思っています。そこを妥協したり、我慢しながらでは、自分も相手も気持ちよく年を重ねていけないから。それは最初の結婚で、「結婚とはこうあるべき」という考えに縛られて自分を苦しめてしまった経験から学んだことでもあります。だから、私が自然体でいて、本音で話せる彼との結婚に「あ、これでもいいんだ!」って思えました。

恋カナ:「結婚」は全く考えていなかったとおっしゃる奥様。これから人生を共にしていく方が現れてどう感じましたか?

盛(妻):結婚している人たちから「年を取ったら1人で暮らすのは寂しいよ」とずっと言われていたんです。「でもそんなの関係ない。私は、独身でも生きていける。大丈夫」って思っていたんです。というのも私は、ずっと両親と実家に住んでいて一人暮らしをしたことがないので、その寂しさがわからなかったんです。でも結婚してから、彼が外出してたまたま家に私だけになったときに、ふと「あ、1人ってこういう感じなんだ」って思ったんです。その時に初めて、みんなが言っていたのは、こういうことだったんだと分かった気がしました。

引っ越しによって大きく変わったライフスタイル

海

恋カナ:ご結婚後、住みはじめた世田谷から茅ヶ崎に引っ越していらした理由をお聞かせください。

盛(妻):私は、中高時代から海が好きで、サーフィンもするので、世田谷に住んでいたときから、いつか海の近くのあったかいところに住みたいねと話していて、彼の定年を機に茅ヶ崎に引っ越してきました。今は、海まで徒歩5分のところに住んでいます。週末は散歩をしたり、椅子を持って浜辺でのんびりしたり、時にはバーベキューを楽しんだりしています。

盛(夫):定年後は、海の近くでのんびり過ごすつもりだったけど、そうはいかずに仕事を続けています。都内への通勤には往復4時間。最初は苦痛でしたがもう慣れました。それよりも、ここに住む価値の方が大きいし、週末過ごす時間のためにここに住んでいます。

恋カナ:実際に茅ヶ崎に住まれて、ライフスタイルにどんな変化がありましたか?

盛(夫):都内で暮らしていたときには考えられなかったのですが、二人でキャンプに行ったりアウトドア派になりました。感覚が変わったというか。性格も穏やかになったし。茅ヶ崎に引っ越してきてからは、自然を相手にする楽しみが増えました。以前はあれだけディスコファッションでキメていたのに、ファッションにも興味がなくなって身につけるものはTシャツ、短パン、ビーチサンダルです(笑)。

盛(妻):身近に海があることで生活スタイルがガラっと変わりました。東京にいたときは、ダンスイベント、パーティ、友だちの飲み会に毎週末、夜になると出かけていたけど、今ではすっかり地元で過ごすことが多くなりました。このあたりにはパン屋さんや美味しいカフェが多いから、二人で行くとか。

盛(夫):この辺の方は、周囲に左右されず自分の生活にこだわりを持って暮らしている人達が多いのもいいですね。ここには「心地いい生活がある」ことに気が付くことができました。

盛(妻):日々の生活の中でちょっと嫌だなと思うことがあっても、ずっと向こうまで続く海を1,2時間見ていると「まあ、いっか」って思える。夜は星もキレイだし。海があると、視界が広いし気持ちが開放的になりますよね。

恋カナ:これからの人生を共に歩んでいくパートナーとして、お互いに望むことや伝えたいことをお聞かせください。

盛(夫):お互いを尊重しながらも、それぞれやりたいことをやっていける関係かな。その方が窮屈じゃないし、長く一緒にいられるからね。お互いに思いやりをもってずっと仲良しでいたいな。

盛(妻):私たちの関係は今のままですね。また明日になったら、興味のあることがお互いに変わるかもしれないけど、それでもいい。夫だから妻だからということではなく、一番仲のいい他人として、一個人としての関係が続くのが私の理想です。あとは、お互いに健康でいること。それとときどきはダンス仲間のみんなに会いたいから、ダンスのイベントにも年に数回くらいは出かけたいな。

(了)

家族3人

年齢を重ねたお二人の人生の深みを感じるお話をお聞かせいただきました。共通の趣味が結び付けたご縁をきっかけにお互いへの思いを静かに育まれた末のご結婚。このご結婚は、大勢の全国の仲間の皆さんの喜びでもあったことでしょう。取材中、何度も目を合わされ、お互いを大切に思われる様子がとても微笑ましかったお二人。海のようにおおらかで深い愛情をもって、これからの人生を共に過ごされていかれることと思います。末永くお幸せに!