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「アグリdeデート」(三浦市)で出会った杉野夫妻のストーリーオブライフ

かながわで恋して結婚されたおふたりを、恋カナ!プロジェクトの交流プログラム担当 田近さんがインタビュー。
婚活のポイントやライフキャリアを考える上でのヒントが見つかるかも。
「ステキな出会いがほしい...」「そろそろ、将来のこと、ちゃんと考えようかな...」と思っている方、必見です!

≪第1部≫

農業体験の魅力にひかれ、イベントへ気軽に応募

田近:おふたりが、それぞれ、三浦市の農婚イベント「アグリdeデート」に参加を決めた経緯を教えてください。

杉野(夫):私は地元の農業後継者として、「アグリdeデート」(以下「イベント」)の主催側で運営の手伝いをしており、三浦市内の農家の独身男性を募って「農コン」を開催しました。彼女(妻)と出会ったのは、第三回目のイベントになります。

杉野(妻):私は、長い間横浜市で一人暮らしをしていました。仕事は、横浜市で接客業の仕事に就いていました。三浦市には観光で訪れたことがあり、仕事と生活の中で、三浦市周辺の自然と環境に癒され、三浦市が大好きでした。インターネットで三浦市のウェブサイトにイベントの開催情報が掲載されていたのを見て、気軽に応募しました。イベント参加の動機としては、婚活より、三浦市で地元の人たちと「農業体験」ができることが魅力でした。当時のイベントは一泊二日で、三浦産のスイカをたくさん収穫しました。

杉野(夫):あの時は、たしかに大変だった。畑1枚分、軽トラで3~4台分くらいを収穫したからね。

「きっかけ」や「出会い」が無ければ「何かしらの行動」が必要

田近:その当時は、結婚について、どのようにお考えでしたか?

杉野(夫):イベントを手伝い始めた頃の私は39歳でした。両親や、まわりも私の「結婚」について心配していたようです。

杉野(妻):彼(夫)と地元の仲間たちが運営するイベントは、とても楽しかったです。いまもそうですが、彼は積極的に地元の貢献を考えています。
私は、横浜での仕事中心の生活から、漠然と「私は結婚しないのかな」「結婚しなくてもいいかな」と考えていました。結婚への願望が薄れていた時期でした。ひとりで生活していく収入もあったし、ひとりの気楽な生活に不便を感じていませんでした。

杉野(夫):私の地元では、圧倒的に「きっかけ」「出会い」がなかったため、出会いには「何かしらの行動」が必要と感じていました。そのため、イベントの開催を企画し、運営しました。
それは、今でも継続されていて、若い世代に引き継がれています。地域・地元に少し貢献できているかなと思っています。私たちが普段から営む農業、農業体験で交流できるイベントなので、「街コン」よりも、普段着の自分自身が表せて良かったと思います。

田近:たしかに「街コン」は、ただの飲み会となってしまう場合もありますね。体験型のイベントは、昔から人気があります。イベントの当日はどのような感じでしたか?

杉野(夫):女性の参加が少なかったという印象です。当時は一泊二日の宿泊型で、そこまで農業が好きな、農業に興味がある女性が少なかったのでは。

杉野(妻):その分、参加した女性は「畑」に行きたい、農業、収穫を体験したいもの。もちろん、人により参加意識に温度差はありますが、多くの女性参加者は「休日のすごし方の一つ」として、農業、収穫体験を楽しみにしていたと思います。

杉野(夫):イベントの初日は、簡単な挨拶と紹介の後、立食形式での食事となり、それから個人の交流となりました。夕方から、海岸に出てBBQパーティーとなります。男性は自宅へ帰りますが、女性は周辺のホテルへ泊まりました。
2日目は、天気にもよりますが、農業体験、収穫体験の後に、三浦市内を観光し、駅で解散となります。今では、一泊二日ではなく日帰りになりました。

「明確な第一印象」が始まり

田近:イベントでお互いの第一印象は、いかがでしたか?

杉野(妻):私が感じた彼の第一印象は、「農家のおじさん」的な印象でした。(笑)

杉野(夫):私は、「とっつきにくい、壁のある女性」という第一印象でした。(笑)

田近:お互いに、第一印象はあまり良くなかったんですね。ただ、良いも悪いも、「第一印象」がお互いに明確にあったのは確か。これは、実際に「人と人が出会うイベント」ならではの経験ですね。
いまは、インターネットなどで相性が良い確率の高い人同士が出会うサービスを提供しているところもありますが、最初の印象があまり良くない人であっても、「直接会う」ということがとても大切ですね。ちなみにイベントでは、グループ同士の行動でしたか?

杉野(夫):男性3人と女性3人のグループでした。

田近:男性3人グループは、地元の仲間たちですよね。それも大事ですね。女性側からすると、男性の仲間内の評判などが個別に聞ける場合もあります。また、グループでの話題や、近況なども話題になり、会話やコミュニケーションが進むきっかけにもなりますね。
ところで、イベントでのマッチングは、お互いいかがでしたか?

杉野(夫):私は、彼女が第一指名でした。

杉野(妻):私は、誰の名前も書きませんでした。

田近:イベントでは、マッチングしなかったのですね。

杉野(夫):マッチングはしなかったのですが、グループ内の全員とメールアドレスの交換をしていたので、その後も連絡を取ることができました。

杉野(妻):その後も、こまめにメールや電話をもらっていました。

田近:他のイベントでも、マッチングしなかったものの結婚まで進むケースは多いです。その場合は、イベント後のおつきあい次第でもありますが、やはり良いも悪いも「第一印象」は大切ですね。逆に言うと、イベントで「第一印象」が相手に残ることで、イベント後のおつきあいにも「顔が見える」「血が通った」「相手を意識した」メールとなり、電話になるのだと思います。

マメな連絡が心の距離を縮める

杉野(夫):そうですね。「第一印象」は大切でしたね。その後は、こまめにメールをしました。携帯に連絡も頻繁にしましたね。連絡した時に、イベントで会った経験があったので、スムーズに連絡できました。

杉野(妻):横浜市と三浦市とで距離がありましたが、彼から頻繁にメールや連絡をもらったことで、心情的な距離感はどんどん短くなっていきました。頻繁に連絡をもらうと、もともと三浦市周辺の自然や環境は好きだったので、週末やお休みの日に会うようになり、おつきあいが始まっていきました。

田近:そうですよね。この頻繁には会えないという距離の問題を、お二人はどのように克服されましたか?

杉野(妻):おつきあいが始まってから、一週間に2回程度会っていました。

杉野(夫):ほとんど、私が横浜市まで会いに行きました。 横浜市内までクルマで約1時間程度なので、仕事が終わった後に、1週間に2回ほど、横浜市内で彼女と食事をしました。電車などを使うと約2時間かかりますが、クルマなら1時間程度で行けるので、あまり大変という意識はありませんでしたね。

田近: でも、客観的にみると大変でしたよね(笑)おつきあいの段階で「こまめに会う」・「マメに行動する」ことは、おつきあいを深めていく意味でも大切ですね。

杉野(夫)いまなら、体力的に行けないかな(笑)

不安や心配は友だちに相談

田近:出会いの後、心配に思っていたことや大変だったことは何でしたか?

杉野(夫):私は電話が苦手でした。男性は総じて、用件がない時に電話するのが苦手ではないかと。

杉野(妻):電話もメールも、マメにもらっていましたよ。

杉野(夫):電話やメールよりも、会いに行った方が早いと考えてしまう。そう思うと、無性に会いたくなって、横浜市内の彼女のところに向かっていた感じがします。

杉野(妻):結婚後の今は、ぜんぜん連絡しませんけどね(笑)

田近:出会いの後の心配は、どのように克服したのでしょうか?

杉野(妻):おつきあいが始まった後の不安や心配なことは、友だちに相談していました。不安や心配ごと以外にも、彼のことやおつきあいの様子など、友だちには日常的に話していましたね。また、当時の仕事のキャリアのことなどの悩みも相談していました。自分の場合は深刻ではありませんでしたが、今の女性は仕事のキャリアを重視するケースも多いでしょうね。

杉野(夫):私は気にならなかったが、彼女とのことは、近所の話題にはなっていたみたい。気にする人は気になるだろうね。

相手の背景がわかっていたことが決め手に

田近:交際を始めてどのくらいの期間で結婚を決めましたか?
 また、「この人と人生を一緒に歩んでいこう!」と決めた理由をお聞かせください。

杉野(夫):結婚を決めたのは、おつきあいを始めてから5カ月後でしたね。

杉野(妻):ズルズルとおつきあいするよりも、結婚した方が良いと思いました。お互いに年齢のことなどもあったので、いたずらに交際期間を長くするよりも、結婚した方が良かった。

田近:それが「婚活」「婚活イベント」の良いところですね。イベント参加のきっかけから、実際に参加し、出会い、おつきあいするまで、「結婚を意識する」という大前提があります。良い人がいれば成婚に至るスピードや進み具合は、早くなる傾向がありますね。また、このイベントの場合、「職業」や暮らすことになる「地域」も理解されているので、お互いの人柄への理解が深まれば、すぐに結婚となるケースが多いのでは。「婚活」や「婚活イベント」の良い点ですね。

杉野(妻):本当にそうですね。 彼の仕事や仲間・友だちなどの背景は、イベントに参加した時にある程度理解できるから、彼の優しい性格がわかると、すぐに結婚につながりました。真剣に結婚まで考えている女性だったら、イベントへの参加も有効ですね。

田近:プロポーズはどんな感じでしたか?

杉野(妻):どちらかというと、私の方からでしたね。

杉野(夫):私もそうですが、男性は「確約」「約束」が無いと言い出せないのでは。プロポーズも「確約」みたいなものが無いから、自分からはなかなか言い出せませんでした。

杉野(妻):私は、待っていることが面倒だったので、早く結婚を決心したかったという気持ちが強かったです。

あれこれ悩む前に行動に移せた

田近:結婚するにあたり、心配に思っていたことや大変だったことがありましたら教えてください。

杉野(夫):結婚式の直前から、私の父の体調が悪くなり、病気が見つかった時期と重なりました。

杉野(妻):結婚の準備も忙しかったですが、お父さんのお見舞いなどもあり、結婚式までの期間にも「深く考える」ことがなかったので、変に心配、ネガティブに悩むことはなかったですね。

田近:農家の方の結婚、結婚式のタイミングは、農作業の手が空くタイミングになりますね。本人、家族もそうですが、親戚やご近所、お友だちという地域・地元の都合もあり、時期を選ばないといけないという事情があります。

杉野(夫):三浦市の辺りでは、大根がはじまる9月頃になりますかね。

杉野(妻):地域・地元というコミュニティに属する意識と、そのコミュニティを構成する家族となる、端的に言うと「農家に嫁ぐ」という意識は、当初、戸惑いもあり大変でした。
私の母は、農家に嫁ぐことに賛成で、"行って来い"と言われました。

田近:結婚までに心配だったこと、他には何かありましたか?

杉野(妻):結婚・結婚式まで、私はあれこれ考えていませんでした。逆に言うと、あれこれ考えたら行動に移れなかったと思います。結婚に悩んでいる人は、「結婚に意義を見出そう」としてしまうのかもしれませんね。長年おつきあいしているふたりの状態から、「結婚した方が良いかな?悪いかな?」とか、「結婚したら得かな?損かな?」と頭で考えてしまうのでは。20歳代のころは、私も「頭で考えて動けない」タイプだったので、すごく理解できます。

自分と相手との「あたりまえ」が違うという前提

杉野(妻):結婚後にわかったこととして、地域・地元に密接な関係性があるので、とにかく行事や地元のイベントが多いです。家庭内でも、風習や習慣からの行事や祭事も多く、子どもの頃からのそのような行事や祭事の体験が私にはないので、戸惑うことがあります。

田近:それは、どのように克服、対処されるのですか?

杉野(夫):私には「あたりまえ」のことが、彼女にとっては初めての体験というようなことがあるので、面倒くさがらずに説明することが大切ですね。私と彼女の「あたりまえ」が違うことを前提にしないといけない。すべてをちゃんと話す。話し合いをすることで、彼女も、心配や不安を克服・乗り越えてこられたのではないかと思います。

田近:それは、とても大切なことですね。今回の場合は、結婚後、生活も環境も異なる中に、女性の側が飛び込んでいくことになるので、ご家族が心配や不安を解消できる人になります。心配や不安を解消する方法として会話をする、とにかく「ふたりでよく話す」ことが重要ですね。
杉野さんご夫婦は、地域・地元の祭事や、家族のことなどで、会話や話し合いが多く理想的な新婚生活期間だったと言えますね。面倒くさがらず会話や話し合いの機会をもつことが、新しい生活習慣を作るうえでは、お互いに大切ですよね。

家族ができて不安がなくなった

田近:結婚して得られたもの、自分が変わったと思うことがありましたら教えてください。

杉野(夫):普段の日常生活のリズムができました。共に暮らすリズム。あと、いちばん大きなものだと、やっぱり子どもですかね。子どもに会いたくて、早く帰りたい気持ちになりますね。(笑)

杉野(妻):私も子どもの存在は大きいですね。子どもの次で言うと「老後の不安が無くなった」正確に言うと、老後に「ひとりで暮らす不安」は無くなりましたね。家族ができるということの喜びですかね。

田近:他に結婚して大変だったことはありますか?

杉野(夫妻):自由がなくなったかな。(笑)
お互いに友人との付き合いは自由に行かせていると思います。ただ、夜間や休日はできるだけ家族で過ごしたいという思いがあり、そういう意味で自分勝手な行動は出来なくなりました。

杉野(夫):実際のところ、地元のつきあいで月2回程度の「飲み会」がありますが、今でも確実に行けています。

杉野(妻):子供ができて、付き合う友人や出かける時間は変わりましたが、自由に行かせてもらっております。

田近:たまには息抜きも必要ですね。お子さまがもう少し大きくなれば、ご夫婦でお酒を飲みに行くだとか、グルメを楽しむことができるようになると思います。それも先の楽しみですね。

まずはイベントを楽しみ、ゆるく繋がる

田近:今もイベントの運営・実施に携わっていらっしゃるとお聞きしましたが、どのような協力をされていますか?

杉野(夫):イベント当日の運営への協力と、月1回程度の会議に参加しています。「アグリdeデート」は、毎年夏頃に開催していますが、それ以外にも、年齢が少し上の農業後継者向けの婚活イベントや、農家の女性との婚活イベントの開催に関わっています。

田近:イベント運営・実施で、ご苦労されている点などあれば教えてください。

杉野(夫):イベント会場では、会話や交流が促進するコンテンツ、ゲームなどが大事ですね。私が参加していた時もその傾向はありましたが、最近は顕著に、参加者同志の会話や交流が少な目になってきている。私も外野から盛り上げるための「声かけ」をしています。

杉野(妻):大人数になると、その傾向がさらに顕著になるので、比較的少な目の、コンパクトな人数で開催し、会話や交流を活発にした方が良いと思います。

杉野(夫):私自身は、イベントをきっかけに結婚できたので、地元やイベントに恩返しのつもりで運営に携わり、これからの若い人たちに受け継いでいきたい気持ちが強いです。

田近:今、結婚を考えている人たちにアドバイスがあればお願いします。

杉野(妻):参加される人、参加を考えている人には、「気軽にその場を楽しんでほしい」と思います。マッチングの結果や、結婚のことを思い詰めて参加しても、楽しい思い出にならないので、イベントにはまず、楽しむ気持ちを優先してほしいですね。

杉野(夫):イベントは、農業を体験できる「農コン」なので、マッチング優先ではなく、時間をとって、もう一度三浦市に再訪してほしいですね。リピート機会があると、進展がある場合もあります。時間がかかっても、ゆっくり、ゆるく繋がっていくことが良いと思います。

田近:農コンはアットホーム感があるから、初対面同士でも緊張がほぐれる、アイスブレイキングしやすい傾向にあります。やはり「好き」から始まれば、相手の年収とか、地位や立場に影響されず、「人柄」や「性格」「結婚後の生活の金銭感覚」などを理解して成婚に至るのではないでしょうか。イベントは、相手の本質を見つめるいい機会となりますね。
いつまでも幸せなおふたり、お子さまを含め幸せな家族でおすごしくださいね。

(了)

【参考】アグリdeデート(三浦市農業後継者対策実行委員会主催)
農業後継者対策の一つとして、三浦市内の未婚の男性農業者と一緒に農作業を体験し、女性参加者に自然とのふれあい、農業の大切さや魅力を知ってもらうと共に、新たな出会いの場ともなるよう実施しているイベントです。
恋カナ!サイト内「出会いのイベントinかながわ」に、過去の開催情報を掲載しています。