ヒント
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そもそも女性管理職候補がいません!
A
ライフイベントが来る前に、前倒しで女性社員に様々な業務を経験してもらい、能力と自信をつけてもらいましょう。
紹介事例(2018年)

結婚・出産を経ても、自身の成長を思い描ける職場づくりを推進

湘南信用金庫の画像
社内の人材育成などに取り組む平辻さん(左)は、若い社員たちからも“目標”にされる存在。越川課長(右)とも常に情報共有しながら「誰もが目標を持ってまい進できる職場づくり」に努めているという。

 湘南信用金庫(横須賀市)では、十数年前から駅前保育に取り組むなどして、子育てをしながら働く女性を応援してきました。2017年には厚生労働省が子育て支援企業を認定する「くるみん」の上位規格である「プラチナくるみん」を、県内の金融機関では初めて取得。女性職員を顧客の一番近くに寄り添う同庫の“顔”ととらえ、石渡理事長自らの指揮のもとで様々な取組みを実施しています。

 同庫が今着手しているのは「女性のキャリアアップ支援」。管理職を対象にシート記入形式で「個々が思い描くキャリアプラン」をヒアリングし、それをもとに今後の働き方について、上司とともに考える取組みを進めています。「本人のモチベーションアップと上司の意識改革につなげたい」と人財育成課の越川孝恒課長は話します。

仕事の幅がキャリアの意識へ

入社5年目で社会保険労務士の資格を取得した平辻奈々さん(営業統括本部地域活性課チーム湘南・係長)も、そんな取組みの中で自身のキャリアをコツコツと積み上げているひとり。

 入庫当初は比較的小さな支店で預金業務を担当していましたが、営業統括本部への異動を機に、人材育成や採用の仕事にも携わるようになりました。仕事の幅が広がったことで、自分のキャリアアップについて更に意識するようになったといいます。「最近は女性が営業の仕事を行うことも増えました。若いうちに経験を積むことは女性のキャリアアップにつながっていくのではないでしょうか」とも話します。

 「出産育児後もここで働きたい」と将来に思いを馳せる平辻さん。同庫では結婚や出産などのライフイベントを迎えた職員をサポートすべく、産休・育休中の母親と父親が一緒に参加し情報交換できる昼食会「ママ・パパランチミーティング」などを開催し、こうした女性職員たちの職場復帰を積極的にサポートしています。

石渡 卓の画像

石渡 卓 理事長

COMPANY DATA

設立:1924年 業種:金融
従業員:719人 所在地:横須賀市
URL:http://www.shinkin.co.jp/shonan/

「金融機関の仕事は女性なくしては成立しません」と語る石渡理事長。トップ自らが主導し、女性活躍推進に努めています。