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更新日:2023年12月12日

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神奈川県議会 議会報告会(平成26年11月)の開催結果

県議会 議会報告会

議会報告会の開催結果

開催の趣旨

神奈川県議会基本条例第12条の規定により、広聴広報機能の充実を図り、「常に県民とともに歩む県議会」として、議会の活動を身近な地域で県民に伝え、県民の声を直接いただくことを目的に開催する。

概要

開催に至る経緯

平成26年6月9日

  • 団長会で、議会報告会を25年度同様に実施することを決定
  • 団長会で議会報告会実施要綱(案)を提案するとともに、議会報告会開催に当たり議会先例・傍聴取扱要領等の取り扱いを指示

6月16日

  • 議会運営委員会で議会報告会開催に当たり議会先例・傍聴取扱要領等が妨げとならないことを確認
  • 団長会で議会報告会実施要綱を決定
  • 議会報告会の開催を希望する特別委員会委員長は、議長まで申し出るよう依頼

7月1日

  • 経済活性化・産業振興特別委員会での協議を受け、議会報告会を経済活性化・産業振興特別委員会で開催することを委員会が決定

7月7日

  • 団長会で議会報告会を経済活性化・産業振興特別委員会で開催することを決定

7月8日

  • 経済活性化・産業振興特別委員会で11月19日に議会報告会を開催すること及び議会報告会実施計画を決定
  • 経済活性化・産業振興特別委員会委員長から議会報告会を11月19日に開催すること及び議会報告会実施計画を議長、副議長、各団長に報告

8月18日

  • 議会かながわ143号で議会報告会の開催を広報

10月9日

  • 議会報告会開催の記者発表
  • 議会ホームページ等で議会報告会の募集を開始

11月19日

  • 議会報告会を開催

議会報告会の状況

(1) 開催日時

平成26年11月19日(水曜日) 14時00分から17時10分

(2) 開催場所

神奈川県産業技術センター 2階講堂

(海老名市下今泉705-1)

(3) 参加者

76名

(4) 進行等

時間 進行 備考
13時00分 (産業技術センター施設見学会)  
13時00分 受付開始  
14時00分

議会報告会開始

議長あいさつ

 
14時05分 経済活性化・産業振興・特別委員会開会  
16時15分 同 委員会終了
休憩
執行機関委員会出席者退席
16時25分 意見交換会 開始  
17時09分 同 終了  
17時10分 議会報告会 終了  

(5) 議員及び執行機関出席者

向笠 茂幸 議長

経済活性化・産業振興特別委員会 委員

しきだ 博昭 委員長 小林 大介 副委員長

渡辺 紀之 委員 八木 大二郎 委員 桐生 秀昭 委員

佐藤 光 委員持田 文男 委員岸部 都 委員

日下 景子 委員 茅野 誠 委員 佐々木 正行 委員

土居 昌司 委員

経済活性化・産業振興特別委員会 執行機関

産業・観光部長、産業振興課長、さがみロボット産業特区推進担当課長、

産業立地課長、金融課長、特区連携担当課長、高齢社会課長 ほか関係者

委員以外の議員

堀江 則之 議員、長田 進治 議員 

議会局

議会局長、議事調査部長、政策調査課長 ほか関係者

(6) テーマ

さがみロボット産業特区について

(7) 配布資料

会議次第、座席表、経済活性化・産業振興特別委員会資料、注意事項、アンケート、パンフレット「神奈川県産業技術センター技術支援成果事例集」、リーフレット「神奈川県産業技術センター」、「さがみロボット産業特区」、「さがみロボット産業特区への参加をお待ちしています!」、「インベスト神奈川2ndステッププラスのご案内」

(8)神奈川県産業技術センターの施設見学会の実施

産業技術センター職員の案内で、議会報告会の開催前に、1時間程度の見学コースで、施設見学を実施する。

議会報告会の広報

(1) 実施前の広報

平成26年8月18日議会かながわ143号発行

平成26年10月9日記者発表

チラシ配布で参加申し込み開始

平成26年 11月1日神奈川新聞「県民の窓」に掲載

(2) 実施後の広報

平成26年11月25日  県議会ホームページに掲載 

平成27年2月25日 議会かながわ145号発行

(3) 関連報道があったもの

平成26年10月16日  まちの情報紙「タウンニュース」(平塚版)

平成26年10月17日 〃  (海老名版)

経済活性化・産業振興特別委員会

経済活性化・産業振興特別委員会における主な質疑

(1) 自民党

さがみロボット産業特区の対象地域と地区を設定した理由について

ロボットの開発での10市2町での地域ごとの特徴について

さがみロボット産業特区においての市町や地元企業との連携について

ロボットの実証実験を促進していく上での具体的な取組について

ロボットの実証実験において、今後の課題について

インベスト神奈川の取組について

さがみロボット産業特区に限定した産業集積促進奨励金制度について

土地利用に関する規制緩和である県版特区について

医療機器産業参入セミナーについて

医療機器開発コーディネーター育成講座について

(2) 民主党・かながわクラブ

さがみロボット産業特区関連の県の予算について

神奈川県総合リハビリテーションセンターでのこれまでの実証実験について

インベスト神奈川2ndステップ・プラスについて

産業集積促進奨励金の予算について

企業誘致を進めるにあたっての市町との連携について

(3) 公明党

介護ロボットの介護保険適用申請の状況について

介護保険法以外の国の制度を使った市町村との連携について

介護保険法の適用とならなかった場合でも障害者総合支援法にのっとった取組が出来ることについて

全国福祉用具専門相談員協会や日本福祉用具協会との連携について

(4) みんなの党

さがみロボット産業特区推進センターについて

「さがみロボット産業特区」プレ実証フィールドについて

ロボットの体験施設について

向笠茂幸議長

向笠 茂幸 議長  開会あいさつ

しきだ委員長、小林副委員長

小林 大介 副委員長  しきだ 博昭 委員長

委員会の様子

委員会の様子

委員会の様子2

委員会の様子

意見交換会

意見交換会における主な質疑・意見(座長:しきだ委員長)

参加者

去年、住宅展示場で、ロボットの体験施設がある大和ハウスに行き、いろいろな福祉のロボットを体験したが、その中で、アザラシ型ロボットのパロにすごく癒やされた。

あれは介護保険が適用されるというものではないと思うが、自宅で年寄りが一人でいるようなところに安く提供できるような制度は出来ないのか。

参加者の発言

参加者の発言の様子

委員

自分も大和ハウスを視察したが、パロをはじめ、いいものがいろいろとあった。介護保険をはじめ、様々な支援制度が適用できるように取り組んでいく。さらに、低廉化により一定以上の販売量が出れば、価格も下がり、より普及が進み、さらに量産が出来るようになり、さらに価格が下がり普及が進んでいくということが考えられるので、県からも、メーカー側の話も聞きながら、研究費を下げるなどの低廉化への支援ができればと考えている。

参加者

リハビリの補助機器として使われているロボットなどについて、医療機器としてだけでなく、要介護度を上げないための介護用として、介護保険が適用できるようにしてほしい。

介護保険が適用できなければ、他の方法でも構わないので、利用者が負担少なく利用できる形づくりやそのための体制づくりを進めてもらいたい。

参加者の発言

参加者の発言の様子

委員

先ほど、特別委員会の中で質疑があったが、介護保険のみならず、障害者の法律もさまざまに検討して、それをどのように必要なときにいち早く使ってもらえるか、介護保険適用に3年ごとに待っているのではなくて違う方法はないか、市町村とも連携し、取り組みを進め、なるべく多くの方々に介護ロボットを使っていただけるよう努力していきたい。

参加者

ロボットを使う環境のもうひとつ上位において、まずどのように生活するのか、施設介護を重点とするのか、家庭介護を重点とするのかなど、生活のあり方ということの方向づけを、このような委員会でしっかりとしてもらいたい。ロボットの今後の進め方ということの方向づけをしっかりとしてから、体制づくりをしていく必要がある。

参加者の発言

参加者の発言の様子

委員

ロボットの進め方について、利用者がどういうふうに暮らしていきたいかというところから出発しなければならないというご意見をいただいた。ご意見のとおり、利用者のニーズを、より一層把握していく必要があるものと考える。県としては、現在、ロボット産業などについて様々な施策を行っているが、今、いただいたご意見のところは、好機ということで受けとめて、今後も、利用者のニーズというものをよくお聞きして、開発などの場面において取り組みを進めていきたい。

こういった県民の目線、視点に基づくご意見や、研究者の立場からのご意見などについて、県の施策などとマッチングしていくのも議会の役割の一つと考えている。こういう場を、また引き続き、設けていければと考えている。

参加者

特別委員会を傍聴して、かなりいい議論をしていたなと感じた。行政の方でも、また一歩進んだロボット特区の進捗が期待できると思った。自分たちも、自分の役割をしっかりと果たし、このロボット特区を通じて、県内の事業の発展に努めていきたいと考えるようになった。

本当に、今日はいい機会を得られたと考えている。

参加者の発言

参加者の発言の様子

委員

我々も積極的に外に出て、広く県民の皆さんに理解を得る取組を進めるとともに、行政の施策についてお知らせをする機会を設けていきたいと思う。行政の側もそういった発信力という点では十分でないという面もあるので、今回の県議会の出席者をはじめ、お越しいただいた参加者の皆様方からも、今日、お聞きいただいた取り組みについての周知や広報に、ご協力をいただければ大変ありがたいと思っている。

参加者

ロボット振興において、環境の整備は重要なことで、その中で、工業用地の準備や取得が難しい状況があるのではないかと考えている。

地元の海老名でさえも工業系の土地がなかなかない状況の中で、集積させていくということが非常に難しい状況にあり、それなりの場所が必要と考える。

県の方では、何か具体策があるのか。

参加者の発言

参加者の発言の様子

委員

今まで調整区域だったところを今後工業用地に転換をしていく、いわゆる工業系の保留フレームであるが、そういった場所を作っていきながら、まずは、企業が用地を買いやすくする取り組みを、神奈川県と地元の自治体が連携して進めていくということが一つある。

もう一つは、特別委員会でも質疑があったが、環境アセスメントの手続をさらに迅速に進めることや手続を適用する範囲をもう少し緩和するなど、様々な手法を活用し、神奈川県と地元市町村と連携し、企業が来やすい環境を整えるということがある。また、企業への奨励金というのをしっかりと整備していく必要があると考えている。

委員長(座長)

ありがとうございます。

 技術戦略をはじめ、様々な話がありました。人口減少社会や少子高齢化が世界に類例のないスピードで進んでいるこの状況を、この国が早くしっかりと克服をしていくということが、世界に向けてのアピールになると考えているので、その最先端で神奈川の特区というのは、重要性をさらに増していくものと思っている。皆さんと、今後もまた連携を深めながら、これからも様々な取組を進めていきたいと考えている。

 今日は、本当に貴重なご意見をいただきました。「さがみロボット産業特区」の区域10市2町の皆さんとも、これからも県との連携を深めながら、そして、今日いただいたご意見も議会としてもしっかりと受けとめながら、今後の県政に生かしていきたいということをお誓い申し上げたいと思います。

しきだ座長

しきだ 委員長(座長)

意見交換会の様子

意見交換会の様子

まとめ

委員長所感

今回の議会報告会は、さがみロボット産業特区をテーマとし、経済活性化・産業振興特別委員会を開催したのち、引き続いて、意見交換会を開催した。

会場は、さがみロボット産業特区内の海老名市に位置し、県内中小企業を中心とする産業界の技術開発パートナーとして、神奈川県の中枢的な技術支援機関である神奈川県産業技術センターとした。

このことから、参加者については、ロボット産業関連の方々や同産業に興味を持つ方々が多く、今回の議会報告会の参加により一層関心が高まったという意見も多かった。

また、参加者からは、今後もテーマに関係のある地域での開催を希望する意見が多く、テーマと開催場所の双方を考慮することが議会報告会の開催に当たっては重要である。

今回の開催にあたり、100名の参加を呼びかけたところ、76名の方々の参加をいただいた。

参加者は、自治体職員、会社員、自営業者、議員、主婦など幅広い層にまたがっており、平日の午後の開催は大変好評であった。また、今回は、テーマが「さがみロボット産業特区について」であったことから、「さがみロボット産業特区協議会」の構成団体である企業や団体から、多くの参加をいただいた。

意見交換会における参加者からの発言は、県の施策・事業に対する貴重な意見も多く、これらを踏まえ、議会内でさらに議論を深めていく必要がある。

特別委員会と意見交換会との時間配分について、特別委員会が長いという意見も見られたが、報告会全体の時間配分はちょうどよいという意見が多かった。

意見交換会は、特別委員会における県議会議員と県当局との質疑を、直接傍聴した後に行われたので、参加者の発言も特別委員会の内容を踏まえたものが多く、テーマに沿った充実した意見交換となった。

 また、参加者の発言時間を出来るだけ多く確保するように努めたので、参加者との活発な意見交換が行われ、意見交換会での参加者の発言においても、この開催を評価する言葉を多くいただいた。

今後も、できる限り多くの方の意見を聞き、双方向のやり取りができるように工夫をしていく必要がある。

神奈川県産業技術センターの協力により、議会報告会の開催に先立って、センターの施設見学会を実施するなど、開催場所に応じた工夫も加え、参加者には好評であった。

しかし、議会報告会という名称もあって、本会議での審議内容や結果なども含めて議員活動の報告を期待する意見もあり、開催方法について検討すべき点があることも事実である。

今回で3回目となった特別委員会と意見交換会という形式の試行開催については、未だ、議会報告会を開催していない地域もあるため、県域を一巡させるよう、開催することが必要である。そのうえで、議会報告会の開催方法等については、これまでの試行も踏まえ、慎重に検討していくべきと考える。

 

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