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更新日:2020年4月16日

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神奈川県議会 議会報告会(平成25年11月)の開催結果

県議会 議会報告会

議会報告会の開催結果

開催の趣旨

 神奈川県議会基本条例第12条の規定により、広聴広報機能の充実を図り、「常に県民とともに歩む県議会」として、議会の活動を身近な地域で県民に伝え、県民の声を直接いただくことを目的に開催する。

概要

開催に至る経緯

平成25年5月16日

  • 団長会で、議会報告会を24年度同様に実施することを決定

6月3日

  • 団長会で議会報告会実施要綱(案)を提案するとともに、議会報告会開催に当たり議会先例・傍聴取扱要領等の取り扱いを指示
  • 議会運営委員会で議会報告会開催に当たり議会先例・傍聴取扱要領等が妨げとならないことを確認

6月10日

  • 団長会で議会報告会実施要綱を決定( 実施要綱 [PDFファイル/98KB]
  • 議会報告会の開催を希望する特別委員会委員長は、議長まで申し出るよう依頼

6月25日

  • 産業振興・経済活性化特別委員会での協議を受け、議会報告会を産業振興・経済活性化特別委員会で開催することを委員会が決定

7月1日

  • 団長会で議会報告会を産業振興・経済活性化特別委員会で開催することを決定

8月13日

  • 議会かながわ139号で議会報告会の開催を広報

9月20日

  • 産業振興・経済活性化特別委員会で11月19日に議会報告会を開催すること及び議会報告会実施計画を決定( 実施計画 [PDFファイル/65KB]
  • 産業振興・経済活性化特別委員会委員長から議会報告会を11月19日に開催すること及び議会報告会実施計画を議長、副議長、各団長に報告

10月4日

  • 議会報告会開催の記者発表
  • 議会ホームページ等で議会報告会の募集を開始

11月19日

  • 議会報告会を開催

議会報告会の状況

(1) 開催日時

平成25年11月19日(火) 14:00~17:13

(2) 開催場所

小田原合同庁舎 3階 会議室

(小田原市荻窪350-1)

(3) 参加者

115名

(4) 進行等

時間 進行 備考
13:00 受付開始  
14:00 議会報告会開始  
14:03 産業振興・経済活性化特別委員会開会  
16:05 同 委員会終了
休憩
執行機関委員会出席者退席
16:15 意見交換会 開始
議長あいさつ
 
17:12 同 終了  
17:13 議会報告会 終了  

(5) 議員及び執行機関出席者

古沢 時衛 議長

相原 高広 副議長

産業振興・経済活性化特別委員会 委員

  桐生 秀昭 委員長    日浦 和明 副委員長

守屋 てるひこ 委員    八木 大二郎 委員   加藤 元弥 委員

嶋村 ただし 委員     森 正明 委員      牧島 功 委員

さとう 知一 委員     岸部 都 委員      曽我部 久美子 委員

茅野 誠 委員       芳賀 ようじ 委員  西村 くにこ 委員  

 産業振興・経済活性化特別委員会 執行機関出席者

   観光商業部長、政策局企画調整担当課長、地域政策課長、文化課長、国際課長、
かながわブランド戦略担当課長、水産課長、農業振興課長、中小企業支援課長、
   国際ビジネス課長、観光課長、観光プロモーション担当課長、商業流通課長、
   交通企画課長、道路企画課長、道路整備課長、文化遺産課長 ほか関係者

その他出席議員 

杉本 透 議員、向笠 茂幸 議員、豊島 きよし 議員

  議会局 出席者

   議会局長、議事調査部長、政策調査課長 ほか関係者

(6) テーマ

観光振興について

(7) 配布資料

会議次第、座席表、産業振興・経済活性化特別委員会資料、注意事項、アンケート、パンフレット「かながわ再発見」、リーフレット「県西地域の活性化に向けて」、「箱根ジオパーク ジオサイトマップ」、 リーフレット「水のさと かながわ」、リーフレット「カナガワ リ・古典」

議会報告会の広報

(1) 実施前の広報

平成25年8月13日  議会かながわ139号発行( 議会かながわ139号広報 [PDFファイル/37KB]

      10月4日  記者発表( 記者発表資料 [PDFファイル/136KB]

               チラシ配布( チラシ [PDFファイル/243KB]

                県議会ホームページで参加申し込み開始

       11月6日  神奈川新聞「県民の窓」( 県民の窓原稿 [PDFファイル/65KB]

(2) 実施後の広報

平成26年2月5日   議会かながわ141号発行( 議会かながわ141号広報 [PDFファイル/39KB]

(3) 関連報道があったもの

平成25年11月1日  まちの情報紙「ポスト」

       11月20日  神静民報

産業振興・経済活性化特別委員会

産業振興・経済活性化特別委員会における主な質疑

(1) 自民党

○県の観光振興の役割について

○外国人観光客の誘客促進について

○地域資源の活用について

○県のメディア戦略について

○MICE(マイス 注1)の取り組みについて

○「水のさと かながわ」による観光振興について

○県西地域の活性化と観光振興の連携について

○県の観光振興策について

(2) 民主党・かながわクラブ

○県西地域の活性化について

○観光振興の取り組みについて

○マグカル(注2)の展開について

○「水のさと かながわ」づくりについて

○ムスリムセミナー(注3)について

(3) みんなの党

○台湾における神奈川フェアについて

○神奈川産品の海外販路拡大について

○さがみ縦貫道路の開通に関連した観光振興施策について

(4) 公明党

○多彩な地域資源を生かした観光振興について

○産業施設を生かした観光について

○ユニバーサルツーリズム(注4)について

(注1)MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、
    国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字の
    ことであり、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称
(注2)マグネット・カルチャー事業。人やモノを引きつける「マグネット」と「カルチャー」を組み合わせた神奈川県の事業
(注3)東南アジアからのムスリム(イスラム教徒)観光客の受け入れセミナー
(注4)ユニバーサルツーリズムとは、年齢や障害の有無にかかわらず、誰もが気兼ねなく参加できる旅行のこと

桐生秀昭委員長 日浦和明副委員長の写真

桐生 秀昭 委員長   日浦 和明 副委員長

委員会の様子写真1

委員会の様子

委員会の様子写真2

委員会の様子

意見交換会

意見交換会における主な質疑・意見(座長:桐生委員長)

●参加者(小田原市長)

○歴史、文化、自然、地産などの県西地域にしかない資源の活用は、県のバランスのよい発展のためにも、非常に重要なテーマである。

○観光は県西地域で重要なテーマであるが、箱根と小田原城に大きく依存し、足元の資源にあまり磨きをかけずにきてしまった。

○農林水産の資源を、なりわいとして育てることが、大きな魅力となり、そこから生まれる食文化が未病を治し、健康寿命日本一を目指す上で、重要なソースとなる。

○県の東に偏りがちだった経済活動を県西地域に持ってくることで、「命」に比重を置いた高齢化社会に対応した地域圏とすることができる。

○県議会でも「未病を治す」などを含めた県西地域の取り組みの提案をお願いする。

○県西地域の各市町の多数の取り組みを、県の観点から統合して大きくPRしていただきたい。

小田原市長

参加者の発言の様子(小田原市長)

●参加者

○委員会を傍聴し、「未病を治す」という非常に価値ある目標を目指していると感じた。

○圏央道を走っていて目にする残土、廃車の工場、廃墟など、日本人が襟を正すべき事象があるが、これらを踏まえて、あえて神奈川県の嫌なところのアンケートをしていただきたい。

◆委員

○産業振興では、住民が自らの足元を見つめ直し、地域の「売り」である資源に磨きをかけ、知恵を出していくことが重要である。

○地域の住民からのアイディアに、議会や行政が後押しすることが基礎であり、一緒になって前進していきたい。

●参加者(箱根町長)

○旅館・ホテルの耐震化の補助への財源が厳しいので、県も応分の負担をお願いする。

○耐震化は5,000㎡以上が対象だが、観光客が改修済み施設を選択することで有利・不利が生じるため、いずれは全施設が対象となる可能性もあるので、財源確保策の一つとして、起債の対象に耐震化問題を含めることを、国に働きかけていただきたい。

○ゴルフ利用税の廃止が取りざたされているが、観光地にとっては貴重な財源であり、廃止の撤廃を強力に推進いただきたい。

箱根町長

参加者の発言の様子(箱根町長)

●参加者(湯河原町長)

○湯河原町の宿泊客の8割は横浜・川崎の方だが、県西地区に西からの客を誘導する発想を持ち、取り組んでいただきたい。

○新東名高速道路から伊豆縦貫道を通り、塚原交差点から国道1号に出れば箱根の芦ノ湖まで25分くらいで来ることができるようになったので、西からの人の流れを呼ぶことを県・県議会に力添えいただきたい。

湯河原町長

参加者の発言の様子(湯河原町長)

●参加者(南足柄市長)

○経済、人口、消費購買力などにおいて、県土全体の東高西低の状況が現実問題として存在する。

○市民参加、協働のまちづくり、平等な地域づくりをコンセプトとして、地域の活性化策に取り組んでいるが、一朝一夕に成り立つものではなく、国や県の政策誘導指導が大きな力となる。

○県西地域活性化プロジェクトとして、「未病を治す」をコンセプトに医食農同源に取り組むが、このうち農が大事である。

○県西地域の温泉、森林、よい空気、良質な水などの自然環境が、川崎、横浜を中心としたライフイノベーションの取り組みにもつながる。

○森林、農業を成長産業とし、医食農同源の取り組みでは、健康につながる研究所などの産業の誘致に、強く政策誘導していただきたい。

○箱根と南足柄を結ぶ道路が、来年から改良工事に入るが、交通体系が構造的に変わり、2市8町全体の交流人口が増加する。

○南足柄、箱根、小田原が相乗効果を起こし、さらに真鶴、湯河原にも効果が広がるような県の政策誘導を期待している。また、地元の魅力を政策提言するので、県の支援をいただきたい。

南足柄市長

参加者の発言の様子(南足柄市長)

●参加者(開成町長)

○箱根の南側の道路は、災害時における箱根観光客の避難ルートであり、箱根の客を開成町に呼び込むルートともなるので、ぜひ、早急に道路を整備いただきたい。

○開成町では、北部地域にある瀬戸屋敷周辺をエコ・環境に関連させて整備するため、蛍公園、農産物の直売所・加工場の整備などを検討している。

○小水力発電の装置の設置など、北部地域一帯を観光と環境に配慮した地域として、交流圏の人口を増やしたい。

開成町長

参加者の発言の様子(開成町長)

●参加者(小田原箱根商工会議所会頭)

○県西地域の活性化のコンセプトである「未病を治す」は大変よいものであり、新たなビジネス、経済発展につながる可能性がある。

○県西地域は、温泉、食などの材料は揃っているので、どう生かすかといったマーケティングの話となると思う。

○医療が一つの側面であり、西洋医学と東洋医学の垣根を越えた新しいシンボル的な取り組みが県西地域でできればいい。

○県西地域の未病の戦略に、エネルギーも取り上げていただきたい。

○外国人観光客向けに外国語の看板を観光地にいくつも建てるなど、安易に利便性を高めることが必ずしも観光地の魅力になるとは思わない。

○西からの観光客にとり、小田原周辺は湘南の入り口なので、こうした観点での観光の位置付けも考えていくべきである。

●参加者

○全国が注目するイベントである箱根駅伝において、県として何かをPRすべきである。

○県内観光施設には、全天候型施設が少ないので、子供が楽しめるような企業施設誘致や、那須塩原のように三世代が訪れる事例を参考にすべきである。

 

●参加者

○里地里山の農地の再生に県は補助しているが、再生されたものが活用されて初めて生きるのであり、県は現場の声に耳を傾けるべきである。

○人間性が無視され、人と人とのつながりを拒む時代だが、それを癒すことができる里地里山の活性化に、県は重点的に軸足を置いていただきたい。

○里地里山でそば作り体験等に取り組んでいるが、こうした取り組みは未病を治すことにつながるので、里地里山に事業展開の視線を向けていただきたい。

参加者の様子の写真

参加者の発言の様子

●参加者

○県議会の常任委員会は、受付時間を過ぎると傍聴できないため、いつでも傍聴できるよう配慮いただきたい。

○産業振興の一環として、富士山の自然遺産にからめたSLの運行について、知恵を出していただきたい。

参加者の発言の様子

参加者の発言の様子

●参加者

○歌は、健康づくりにも役立ち、鳥取砂丘のように観光客を増やし、被災者の心の支援となるなど、歌の持つ力はすばらしいので、歌の文化を掘り下げて深く考えていただきたい。

○各駅でその駅にふさわしい音楽を流すことは、観光の思い出となり、魅力につながるので、取り組みとして提案したい。

 

◆委員長(座長)

○神奈川は自然、歴史、産業を兼ね備えているが、中でもこの県西地域は豊かな自然、歴史文化遺産、伝統工芸品、名産品など魅力の高い地域である。

○多彩な観光資源を生かすには、おもてなしの心などソフト面の充実が必要であり、それを支えるのは観光関係団体や県民である。

○こうした魅力の高まりが牽引力となり、海外からも多くの方が来訪されれば、観光関連産業が成長し、地域の活性化につながる。

○これからも、皆さんからご意見をいただきながら、神奈川の観光の振興に努める。

桐生委員長(座長)

桐生 委員長(座長)

古沢時衛議長

古沢 時衛 議長

委員の様子の写真

委員の様子

まとめ

委員長所感

○県内有数の観光地エリアで開催したため、観光関連の職業の方の参加が多く、観光振興のテーマについても関心が高かった。今回の議会報告会の参加により一層関心が高まったという意見が多かった。また、参加者からは、今後もテーマに関係のある地域での開催を希望する意見が多く、テーマと開催場所の双方を考慮することが議会報告会の開催に当たっては最も重要である。

○意見交換会での参加者からの発言は、県の施策・事業に対する貴重な要望・陳情等も多く、いただいた意見を踏まえ、議会内でさらに議論を深めていく必要がある。

○100名のご参加を呼びかけたところ、115名の方々のご参加をいただいた。参加者は、自営業者、農林水産業従事者、議員、会社員、主婦など幅広い層にまたがっており、平日の午後の開催は大変好評であった。ただし、学生・女性の参加が少なかったことなどを考慮して、開催の方法等についてさらに工夫を加え、より多くの県民に参加の機会が広がるよう検討が必要と考える。

○開催に当たり、県民の参加しやすい時間帯に配慮したことから、報告会全体の時間配分はちょうどよいという意見が多かったが、一方で、時間配分について特別委員会は長い、意見交換会は短いという意見もあった。また、全会派からそれぞれ1名の委員が質疑を行ったが、より多くの出席委員の意見を聞きたかったという意見も見られた。

○意見交換会においては、参加者のうち市町長からの発言が多く、また、発言に対して委員が意見をいう機会が少なかった。このため、アンケートでは委員とのより活発な意見交換を希望する意見が最も多かった。今後の議会報告会の実施方法の検討では、できるだけ多くの方の意見を聞き、双方向のやり取りができるように工夫をしていく必要がある。

○配布資料に観光関連のパンフレット等を追加するなど、昨年度から改善された面があり好評であった。しかし、議会報告会という名称もあって、議員活動の報告を期待する意見もあり、検討を重ねるべき面があることも事実である。今年度実施した特別委員会と意見交換会という形式の試行開催について、議会報告会を開催していない地域でも重ねて開催することが必要である。また、議会報告会の開催方法等については、今回の意見も踏まえて見直しを行うなど、さらに、慎重に検討していくべきと考える。

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