ホーム > 電子県庁・県政運営・県勢 > 地方分権・自治・外交 > 県議会・条例その他議案 > 神奈川県議会 > 神奈川県議会 議会報告会(平成28年11月)の開催結果

更新日:2023年12月12日

ここから本文です。

神奈川県議会 議会報告会(平成28年11月)の開催結果

県議会 議会報告会

開催の趣旨

神奈川県議会基本条例第12条の規定により、広聴広報機能の充実を図り、「常に県民とともに歩む県議会」として、議会の活動を身近な地域で県民に伝え、県民の声を直接伺うことを目的に開催する。

概要

開催に至る経緯

平成28年3月24日

  • 団長会で議会報告会を平成28年度から本格実施することを決定

6月9日

  • 団長会で議会報告会実施要綱を決定
  • 議会報告会の開催を希望する特別委員会委員長は、議長まで申し出るよう依頼

6月15日

  • 議会報告会を開催することを経済活性化・産業振興特別委員会で決定

6月20日

  • 議会運営委員会で議会報告会開催に当たり議会先例・傍聴取扱要領等が妨げとならないことを確認
  • 団長会で議会報告会を経済活性化・産業振興特別委員会で開催することを決定

6月21日

  • 経済活性化・産業振興特別委員会で11月24日に議会報告会を開催すること及び議会報告会実施計画を決定
  • 経済活性化・産業振興特別委員会委員長から議会報告会の開催日及び実施計画を議長、副議長及び各団長に報告

8月8日

  • 議会かながわ151号で議会報告会の開催を広報

10月6日

  • 議会報告会開催の記者発表
  • 議会ホームページ等で議会報告会の参加者募集を開始

11月24日

  • 議会報告会を開催

議会報告会の状況

(1) 開催日時

平成28年11月24日(木曜日) 14時00分から17時00分

(2) 開催場所

綾瀬市立中央公民館

(綾瀬市深谷3838番地)

(3) 参加者

85名

(4) 進行等

時間 進行 備考
13時00分 受付開始  
14時00分

議会報告会開始

副議長あいさつ

 
14時03分 経済活性化・産業振興特別委員会開会  
15時59分 同 委員会終了
休憩
執行機関退席
16時11分

意見交換会 開始

議長あいさつ

 
16時56分 同 終了  
17時00分 議会報告会 終了  

(5) 出席者

森 正明 議長

大村 博信 副議長

経済活性化・産業振興特別委員会 委員

原 聡祐 委員長 日下 景子 副委員長

綱嶋 洋一 委員 おざわ 良央 委員  八木 大二郎 委員

内田 みほこ 委員桐生 秀昭 委員 国吉 一夫 委員

いとう 康宏 委員近藤 大輔 委員 谷口 かずふみ 委員

藤井 克彦 委員 高橋 延幸 委員

執行機関(経済活性化・産業振興特別委員会のみ出席)

政策部長、都市部長、道路部長、農政課長、市町村課長、総合政策課長、

道路企画課長、道路管理課長、道路整備課長、農業振興課長、地域政策課長、

特区連携担当課長、交通企画課長、産業振興課長、中小企業支援課長、

観光企画課長、インバウンド観光担当課長、雇用対策課長、保健体育課長、

高校教育課長、高齢福祉課長、未病対策担当課長、企業誘致・国際ビジネス課長、

労政福祉課長、人権男女共同参画課長、次世代育成課長、青少年課長 ほか関係者

議会局

議会局長、政策調査課長 ほか関係者

(6) テーマ

地方創生及び交通基盤の整備

(7) 配布資料

会議次第、座席表、

経済活性化・産業振興特別委員会資料、注意事項、アンケート、県政重大ニュース・トップ10県民アンケート

その他(議会報告会の広報)

(1) 実施前の広報

平成28年8月8日議会かながわ151号に掲載

10月6日記者発表、チラシ配布

県議会ホームページで参加申し込み開始

11月10日神奈川新聞「県民の窓」に掲載

(2) 実施後の広報

平成28年11月28日県議会Facebookページに掲載

12月2日  県議会ホームページに掲載 

平成29年1月30日 議会かながわ153号に掲載

(3) 関連報道があったもの

平成28年11月4日  まちの情報紙「タウンニュース」(綾瀬版)

12月2日

経済活性化・産業振興特別委員会

経済活性化・産業振興特別委員会における主な質疑

(1) 自民党

 神奈川県まち・ひと・しごと創生総合戦略の特徴について

 都市農業の活性化について

 中小企業支援の取組について

 自動車専用道路網の整備状況について

 インターチェンジ接続道路・交流幹線道路網の整備状況について

(2) かながわ民進党

 地方創生の推進における市町村との連携について

 さがみロボット産業特区におけるロボット関連産業の創出・育成の取組について

 神奈川東部方面線の整備状況について

(3) 公明党

 東名高速道路の大和トンネル付近における渋滞対策について

(4) 共産党

 路線バスなどの公共交通の充実・確保の取組について

 安全・安心なまちづくりの推進に向けた取組について

(5) 県政会

 県央地域の観光振興の取組について

大村副議長写真

大村 博信 副議長 開会あいさつ

原委員長、日下副委員長写真

原 聡祐委員長日下 景子 副委員長

傍聴席からの写真

委員会の様子(傍聴席から)

執行部席からの写真

委員会の様子(執行部席から)

意見交換会

森議長写真

森 正明 議長 あいさつ

意見交換会における主な質疑・意見(座長:原委員長)

 参加者

 綾瀬スマートインターチェンジについて、工事期間がインターネットで見ると900日となっており、900日というのは、スマートインターチェンジ本体の周辺工事も含んでいるという話があったが、本体工事は再来年3月の供用開始までに本当に間に合うのか。

 用地取得が約7割だという話があったが、100%取得の時期はいつになるのか。本体工事への影響はないのか。

 委員

 当局に確認をしたところ、本体工事については今のところスケジュールどおり進んでいるということを確認している。周辺道路の整備というのは、基本的に県と綾瀬市がその接続道路や、交差点改良であるとか、さまざまなインター整備に伴った周辺道路の整備が残っているが、供用開始に問題がないように、綾瀬市と県が協議をして、優先的に周辺道路のどこを先に整備するべきかということは常に話し合って優先順位をつけていると聞いている。

 用地取得については、今年度中に100%を目指していると綾瀬市からは回答を得ている。ただ、さまざまな理由で今その用地取得、移転に関して企業とのミスマッチというのが若干生まれているようで、それに対する市と県が企業に対してさまざまな提案、要望を受けながら100%に向けて動いていると聞いている。

 参加者

 今スマートインターチェンジの話があったが、車を通すばかりではなく、地元の物産がいろいろあるので、収入になる売り込みができるよう、検討をお願いしたい。

 委員

 農業施設設置に向けて、農作物を加工し、付加価値をつけて、より農家の所得を増やしていこうといった施策を今、綾瀬市が中心となって県と協議しながら行っている。

 インターができることによって、農産物の加工販売だけではなくて、いかに企業を誘致して市内の産業を活性化するか、そして雇用創出するかというのが非常に大きなテーマになっていくと思う。そのために、線引き見直しだけではなくて、例えば地区計画であったり開発行為であったり、インターができる効果をいち早く、そして最大限に生かしていく取組みを綾瀬市と県がしっかりと今、協議をしているところである。

 参加者

 人口の減少や雇用の減少に歯どめをかけるには、安定した雇用の創出が不可欠と思う。そのためには、綾瀬に若者から孫の代まで地元企業に就職をして、結婚、子育てと夢と希望の持てるまちづくりが必要と思うがどうか。

 景観や住環境を守るインフラ整備等、綾瀬市には十分な環境が備わっている。それを裏づけるべくロケ、撮影が数多く行われており、問い合わせも多数あると聞いている。ロケ地に適した商業施設や、綾瀬市に訪れる人々の心を癒やすショッピングモール等の誘致計画はあるのか。また、それらに伴う交通基盤の整備は考えているのか。

 委員

 ご指摘のように、若者の世代がいるというのは、生産年齢人口、労働力になり、当然子どもたちがそこで育てば、また次の世代が増えるというような効果がある。ロケーションで何か誘致をするなどというお話があったが、戦略的に行うことで、それがひいては、「何か綾瀬っていいところみたいよ」ということにつながっていくので、今の綾瀬の取り組みも非常にいいと思うが、さらにもっと踏み込めば、よりよくなると思う。

 企業のサテライトオフィス、要は東京に本社がある企業のサテライトオフィスを綾瀬に誘致をするということで、綾瀬に住むことによって新しい仕事の働き方ができるというのも1つのポイントだと思う。働き方の改革というのも行えば綾瀬はさらによくなるのではないかと思う。

 神奈川県土地利用基本計画というのを今、見直しをしている。大都市、そして中堅都市、そして農地とさまざまな地域があるので、きめ細かく地域の、あるいは市町村の声をしっかり受けとめて、今議論が進められていることをご報告させていただく。

 参加者

 綾瀬の場合、東名高速が町を二分している状況で、要は橋が何本かあって、その橋によって地域が分断されている。住宅街のため、防音壁がドーム型に両方ができているが、逆に私は防音壁をつくらない方が音が分散してよいのではと感じている。橋のところは、防音壁はつくれず、そこに音が集中してしまう。これから橋の問題点、それから防音壁の関係等については検討した方がよいのではないか。

 委員

 高いところまで行かないような防音壁や、もしくは騒音を少なくするアスファルト、道路の舗装など新しい技術開発があると思うが、これも一緒にして進めていかなければいけないと思っている。

 参加者

 綾瀬市についてはご存じのように駅がない。幹線道路になるべく安い経費でモノレールのような駅をつくってもらえば、非常に助かる。県議の皆さんにぜひお願いしたいのは、県議が一団となって綾瀬市に簡単でいいので、駅をつくろうという運動をぜひやっていただきたいとお願いしたい。

 委員

 今ご要望いただいた駅、モノレールだとか、そういった計画というのは、以前からこの綾瀬市の中でそういう構想を持たれて市政が行われてきたが、なかなか現実の話として至っていないというのが現状である。モノレールのような大きなビジョンをも踏まえながら、一方では今できる交通基盤整備も考えていかなければいけないというように、両方の側面を持ちながら現状の綾瀬市を考えて、その交通基盤整備をしっかりと進めていきたいと思っている。ご要望については、検討事項として、また県、綾瀬市のほうに伝えていきたいと思っている。

 参加者

 道路整備そのもの自身はいろいろな評価があるが、交通事故の問題であるとか、そのマイナスの部分について、常任委員会などで地域住民の意見をどれだけ聞いているのかということで、施工主体の県に対して、そのマイナス面の部分をチェックしていっていただけると大変ありがたい。

 委員

 県としっかりとパブリックコメントを引き続いてやっていけという、ご意見だと思いますので、我々もチェック面をしっかりと持っていきたいと思っている。しっかりと目を光らせていきたいと思っている。

 参加者

 議会報告会に市の職員が来ていないので、確認したら市の職員は辞退してくれというように県の方からあったということを聞いたが、皆さんの中で市の職員が辞退するというふうにされたのかどうか、念のため確認したい。

 今後もしやるならば、ほかの自治体の場合はやっぱり1人か2人はその自治体の職員も入れたほうがいいと思うがどうか。

 委員

 当初は市の職員も参加を予定していたが、当初100名という募集に対して120名くらいの応募があった。その中でやはり職員の方よりも、市民、住民の方を優先すべきだろうということで、今回は定員確保のために市の職員の皆さんには遠慮していただいたという経緯がある。

 参加者

 免許返納等について県議会のほうでも何か討論をしているのか、また、そういうものがあれば、県議会の報告書的なものでも結構なので、我々一般市民がわかるような具体的な報告等をしていただきたい。

 委員

 陳情または請願ということで横浜市、神奈川県議会とも今、進めており、何とかしたいなという思いでやっている。

 認知症高齢者の方の事故というのがここのところ続いている。昨今の認知症事故の多発を受けて、客観的な指標試験に基づいて、免許更新の手続をどうするかといった問題になってこようと思うので、この辺についても議論していきたいと思う。

 委員長(座長)

 皆様から大変多くの意見を頂戴いたしました。スマートインターチェンジ、皆様のご期待も大変多いことだと思っております。この交通基盤の整備をしていく上で、またこの綾瀬というまちの活力がアップされて、また、「まち・ひと・しごと」の推進にもこれは強く結びついていくものではないかと感じているところでございますが、県議会といたしましても、また皆様のご意見をしっかりと踏まえた上で交通基盤の整備、また地方創生にしっかりと努めてまいりたいと思います。
本日は貴重なお時間と、そしてまたご意見をいただき、ありがとうございました。

原委員長写真

原 委員長(座長)

写真、意見交換会

意見交換会の様子

まとめ

委員長所感

今回の議会報告会は、「地方創生及び交通基盤の整備」をテーマとし、経済活性化・産業振興特別委員会を開催した後に、引き続いて、意見交換会を開催した。

会場は、(仮称)綾瀬スマートインターチェンジの平成29年度末までの供用をめざしている綾瀬市にある綾瀬市立中央公民館とした。

開催にあたって、東京都心では1962年以来、54年ぶりの11月の降雪という悪天候で、綾瀬にも降雪があったなかで、85名の方々の参加をいただいた。

その内訳は、会社員、自営業者、議員、学生、主婦など幅広い層にまたがっており、今回は、テーマが「地方創生及び交通基盤の整備」であったことから、自営業者をはじめ、地域の活性化に尽力されている方々から、多くの参加があった。

今回の開催においても、これまでと同様、特別委員会の委員と県当局との質疑を行った後に、委員と参加者の間で意見交換が行われたため、参加者の発言も特別委員会の内容を踏まえたものが多く、テーマに沿った充実した意見交換となった。

参加者の意見を集約すると、議会報告会開催の時間帯や曜日、委員会と意見交換会の時間配分については、概ね好評であった。

テーマに沿った地域で開催したことからも、参加者の関心は高く、特別委員会、意見交換会のどちらも開催を評価する意見が多かった。

議会報告会は、広聴広報機能の充実の一環として、議会基本条例第12条に「報告会を開催する等の方法により議会活動の積極的な広報に努めるものとする」と定められていることを受けて、平成24年度から計4回、試行として開催され、今年度から本格実施となったものであるが、今後の開催においても、参加者との双方向のやりとりの充実が重要であり、県民の積極的な参加が求められる。

アンケートの結果を見ると、「今後、議会報告会が開催された場合、参加しますか。」という問に対し「内容によっては参加しても良い」という意見が多いことから、今後の議会報告会の開催にあたっても、テーマが大変重要である。

テーマを決めるにあたっては、いかに参加者に興味を持ってもらえるかということを念頭に検討することが必要である。

 また、テーマに合わせた地域で開催することが参加者の関心を高めることに繋がる一方、議会報告会の趣旨を踏まえると、県内の幅広い地域で行われることが望ましいという側面もある。

今後とも、更なる開かれた県議会に向けて、開催テーマと開催地域の双方を考慮しながら、充実した議会報告会の実施に努めていくことが重要であると考える。

 

このページに関するお問い合わせ先

このページの所管所属は議会局  です。