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更新日:2023年12月12日

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神奈川県議会 議会報告会(平成27年11月)の開催結果

県議会 議会報告会

議会報告会の開催結果

開催の趣旨

神奈川県議会基本条例第12条の規定により、広聴広報機能の充実を図り、「常に県民とともに歩む県議会」として、議会の活動を身近な地域で県民に伝え、県民の声を直接伺うことを目的に開催する。

概要

開催に至る経緯

平成27年6月11日

  • 団長会で、議会報告会を26年度同様に実施することを決定
  • 団長会で議会報告会実施要綱(案)を提案

6月18日

  • 議会運営委員会で議会報告会開催に当たり議会先例・傍聴取扱要領等が妨げとならないことを確認

6月22日

  • 団長会で議会報告会実施要綱を決定
  • 議会報告会の開催を希望する特別委員会委員長は、議長まで申し出るよう依頼

7月3日

  • 議会報告会を経済活性化・産業振興特別委員会で開催することを同委員会で決定

7月10日

  • 団長会で議会報告会を経済活性化・産業振興特別委員会で開催することを決定

7月13日

  • 経済活性化・産業振興特別委員会で11月25日に議会報告会を開催すること及び議会報告会実施計画を決定
  • 経済活性化・産業振興特別委員会委員長から議会報告会の開催日及び実施計画を議長、副議長及び各団長に報告

8月12日

  • 議会かながわ147号で議会報告会の開催を広報

10月8日

  • 議会報告会開催の記者発表
  • 議会ホームページ等で議会報告会の参加者募集を開始

11月25日

  • 議会報告会を開催

議会報告会の状況

(1) 開催日時

平成27年11月25日(水曜日) 14時00分から17時15分

(2) 開催場所

サイエンスホール250(厚木シティプラザ6階)

(厚木市中町1丁目1番3号)

(3) 参加者

102名

(4) 進行等

時間 進行 備考
13時00分 受付開始  
14時00分

議会報告会開始

 
14時05分 経済活性化・産業振興特別委員会開会  
16時15分 同 委員会終了
休憩
執行機関委員会出席者退席
16時25分

意見交換会 開始

議長あいさつ

副議長あいさつ

 
17時15分 同 終了  
17時15分 議会報告会 終了  

(5) 議員及び執行機関出席者

土井 りゅうすけ 議長

鈴木 ひでし 副議長

経済活性化・産業振興特別委員会 委員

山口 貴裕 委員長 西村 くにこ 副委員長

石川 巧 委員 山本 哲 委員 新堀 史明 委員

田中 徳一郎 委員 いそもと 桂太郎 委員 中村 省司 委員

京島 けいこ 委員  作山 友祐 委員高谷 清 委員

古賀 照基 委員 楠 梨恵子 委員

経済活性化・産業振興特別委員会 執行機関

観光部長、観光企画課長、国際観光課長、観光資源担当課長、地域政策課長、

マグカル担当課長、産業振興課長、中小企業支援課長、商業流通課長、金融課長、雇用対策課長、国際課長、

国際ビジネス課長、水産振興担当課長、農業振興課長、畜産振興担当課長、交通企画課長、道路企画課長、

道路整備課長 ほか関係者

議会局

議会局長、議事調査部長、政策調査課長 ほか関係者

(6) テーマ

観光振興

(7) 配布資料

会議次第、座席表、

経済活性化・産業振興特別委員会資料、注意事項、アンケート

議会報告会の広報

(1) 実施前の広報

平成27年8月12日議会かながわ147号に掲載

10月8日記者発表、チラシ配布

県議会ホームページで参加申し込み開始

11月3日神奈川新聞「県民の窓」に掲載

(2) 実施後の広報

平成27年11月26日  県議会ホームページに掲載 

平成28年1月29日 議会かながわ149号に掲載

(3) 関連報道があったもの

平成27年11月20日  まちの情報紙「タウンニュース」(厚木版)

12月4日〃

経 済 活 性 化 ・ 産 業 振 興 特 別 委 員 会

経済活性化・産業振興特別委員会における主な質疑

(1) 自民党

 「新たな観光の核づくり促進交付金」について

 観光消費額の単価をアップする取組について

 「新たな観光の核づくり構想」の大山地域構想における成果について

 「新たな観光の核づくり構想」における三つの構想地域間の連携について

 神奈川県観光振興計画の改定について

 箱根山の火山活動の風評被害払拭などに向けての今後の取組について

 箱根駅伝の機会を捉えた箱根の応援メッセージや安全性など、メディアを活用したアピールと情報発信について

 観光振興の取組の中でのロボットの活用について

 さがみロボット産業特区における観光と連携した取組について

 食や食文化といった観光資源を広めていく取組について

(2) 民主党・かながわクラブ

 観光振興を担う人材の育成について

 高校生を対象として行った「外国人おもてなしアイデアコンテスト」の目的や内容について

 「外国人おもてなしアイデアコンテスト」でのアイデアを実現させていく取組について

 移動観光大学の開催について

 圏央道開通と観光振興をテーマとして厚木会場で開催した移動観光大学の内容と成果について

(3) 公明党

 文化芸術によるにぎわいの創出-「マグカル」の展開について

 リ・古典プロジェクトについて

 リ・古典プロジェクトを中心とした旅行ツアーについて

(4) 維新の党

 神奈川芸術劇場プロデュース ミュージカル「HEADS UP!」の地域観光振興への貢献について

 パフォーミングアーツアカデミーについて

 未病、ロボット、マグカルなど県の施策をテーマとしたツアーの推進について

(5) 県政会

 外国人観光客の受入環境整備について

 多言語での情報提供などの環境整備への取組について

 外国人観光客に接するボランティアの方々や観光事業者の人材育成について

 文化の違い等も踏まえた、外国人の目線を取り入れた取組について

写真、山口委員長、西村副委員長

西村 くにこ 副委員長  山口 貴裕 委員長

写真、委員会の様子

委員会の様子

委員会の様子

委員会の様子

 意見交換会

写真、土井議長

土井 りゅうすけ 議長 あいさつ

写真、鈴木副議長

鈴木 ひでし 副議長 あいさつ

意見交換会における主な質疑・意見(座長:山口委員長)

参加者

 圏央道で、せっかく厚木市にインターやパーキングエリアなどができたのだから、厚木をスルーさせないために何か方策などはないのか。

 厚木市には日向林道、白山、鳶尾山の山頂に3つの展望台がある。厚木市へも援助をしてもらい、この3カ所の展望台の高さを高くして見晴らしをよくするなど、今ある観光資源の改良・改善をすることにより圏央道で圏央厚木インターがスルーされるのではなく、厚木が始発、発着点になるというような考え方になっていくと考えるがどうか。

写真、参加者

参加者の発言の様子

委員

 私自身も、この圏央道効果というのは本当に期待をしている。この厚木、相模原というのは、さまざまなイベントがあり、厚木であれば鮎まつり、相模原であれば相模高田橋の花火大会というように、大きなイベントを介して訪れてもらえるよう私からも声を発信している。厚木というまち、海老名というまち、相模原というまちにお立ち寄りいただくために、これから声の発信をしていくべきだと私自身も思っている。今後も、課題となっている圏央厚木インター、相模原愛川インター、ここに立ち寄っていただいた観光客の誘致、誘客というのを積極的に進めていきたい。

参加者

 県央地区の観光振興は、横浜、鎌倉、箱根に比して、非常にかすみやすいので、ここのかさ上げをやっていかないと、県全体での観光振興につながっていかないと思っている。

 そこで、この厚木、愛川地区を流れる相模川、中津川という絶対的な観光資源がある中で、古来からあるアユ漁が、全然話題に挙がっていないというのは非常に寂しく感じたので、このことについて伺っておきたい。

写真、参加者

参加者の発言の様子

 委員

 県の観光政策の中に、アユ漁について入れていくように、我々も県に伝えていく。

神奈川県下の命と母なる川である酒匂川、相模川、多摩川、鶴見川などにアユの稚魚を放流する事業に、今、積極的に取り組んでいるところなので、ご意見はよくわかるところであり、なお、注力していく。

 県の観光施策の中に、もう少し厚木などを盛り込むようにということをしっかりと伝えていく。

参加者

 浮世絵と現実の宿場町など、そのようなものとタイアップしながら、新しい視点で外国の方をお呼びする、日本の方にも、昔の文化を親しんでもらえたらと思うがどうか。

 日本には日本のルール、マナーがあるので、それをしっかりと外国の方に教えてもらって、観光を楽しんでもらえたらと思うがどうか。

 県央の厚木のほうは、今、観光についていろいろな討議をしているようだが、何か一本足りない感じがする。何か工夫して、観光資源をアピールしてもらいたいと考えるがどうか。

写真、参加者

参加者の発言の様子

 委員

 浮世絵の活用、大変いい着眼点でいると実感をしている。せっかくなので浮世絵展だけではなくて、リ・古典もあり、それから大山詣のような、トレッキングや山歩きのようなものもあってという、複合的なものを提供できるようになれば、より多くの方々に、幅広い層の方々にお楽しみいただけるのかなと、アイデアを頂戴した思いがしている。

 東京都で、どうやって銭湯に入るのかというマナー教室をして、海外の方はご存じないので、このマナー教室自体がとても人気があるということを聞いたことがある。日本人が普通に感じていることを、文化としてお伝えして、そういうことを理解し、楽しんでいただける方々に来ていただいたほうが神奈川県としてもいいのではないかと考えている。今後、生活習慣やその他のさまざまなマナーの発信を取り入れていきたいと思っている。

 実はもう一つ何かキーワードが欲しい、パンチが欲しいと思っている地域はとても多いと思う。地元のさまざまな産業の方、あるいはもちろんお暮らしの皆さん、いろんな知恵を出してもらい、その地域を愛してくださる方に来ていただき、それがおもてなしにもつながるし、リピーターにもつながる、こういう形の観光にシフトしていくというように感じている。皆様方と身近でとてもすてきな魅力があるものをご一緒に探しながら、神奈川のファンを増やしていきたいと思っている。

 

参加者

 観光の目玉として、中津の工業団地を見ていただくのもいいと思う。非常に道路もいい、環境もいい、それに交通の便もいい、それを上手に範として、横浜、保土ケ谷ともつながりを持っていただくとありがたいなと思っている。

写真、参加者

参加者の発言の様子

 委員

 貴重なご意見をいただきました。これから県政の中に、今のご意見をしっかりと反映させていきたい。

 

参加者

 各地に専門家はたくさんいる。私たちも、この地域の芸術文化のために地域の専門家たちで、地域の協会を来年1月に発足させるつもりでいる。まちの中にいる専門家たちが立ち上がろうとしているので、ぜひ、県や市で、バックアップして育てていってもらいたい。

写真、参加者

参加者の発言の様子

 委員

 しっかり、この地域の文化も発掘しながら、県として取り組んでいきたい。

参加者

 エアビーアンドビー、いわゆる民泊であるが、この受け入れについては、もし、実施する場合には、いろいろな規制をきちんと考えて、責任を持ってやっていただきたい。

写真、参加者

参加者の発言の様子

 委員

 行政と観光協会や商工会議所あるいは商店街連合会などが、一体となって、ルールづくりや新たな仕組みづくりなど、皆で共同してやっていく必要があると考えている。

 県は、今、保健所設置市が、それぞれの条例をつくらなければ取り組みが進められないということもあり、保健所設置市と連携をしながら、また、旅館業を営む皆様方などと、治安の問題、マナーの問題等々の意見交換をしながら、しっかりと進めていくということを聞いている。また、今後議論をしていくうえでは、悪い点ばかりではなくて、何かメリットとなるようなところも探しながら議論をしていきたいと考えている。

参加者

 観光の振興において、大山観光は、 よいかもしれない。しかし、催し物などのときには、駐車場が足りないために大渋滞をおこしていて、一般住民の方も苦労している。その辺も踏まえて大山の観光を考えていく必要があると常々思っているので、参考にしてもらいたい。

参加者、写真

参加者の発言の様子

 委員

 大山の観光振興のために、道路の計画も進めていると聞いている。

県と市とタイアップして、ご意見のあったような障害の解決に向けて進めるように、私どもも力を尽くしていく。

参加者

 圏央道の現状の、土日祝日の交通量における問題点や課題などを、県行政としてどういうふうにつかんでいて、対策や案を考えているのか。

写真、参加者

参加者の発言の様子

 委員

 圏央道の海老名ジャンクションは、ずっと渋滞の慢性化というものがあったが、ここで2車線化という形の中で、だいぶスムーズに進んでいるのではないかと思っている。県においても、地元のご意見をいただきながら、快適な道路をつくっていくために、県をあげて、これからも国交省のほうに要望していきたいと思っている。

委員長(座長)

圏央道のサービスエリアの問題やアユ普及、観光施策、そして大山のリ・古典等も含めた中で、文化の継承をどのようにつくっていくのか、さまざまなお話をいただいた中で、これからも、我々、神奈川県議会の中で観光振興にしっかり努めていきます。

そして、一つひとつの皆様方からいただいたお話や課題を、これからの県政の中にも役立たせていきます。

これから迎える東京オリンピック・パラリンピック、そして2019年のラグビーワールドカップもこの神奈川の地で決勝戦が行われるので、国内外の、あらゆるところから観光客が見えられます。マナーのお話などもありましたので、さまざまなことを一つひとつ解決させていきながら、すばらしいこの神奈川の国づくり、そして観光施策を進めていくことを皆様方にお誓いを申し上げ、この意見交換会を終了とさせていただきます。

本当にありがとうございました。

写真、山口委員長

山口 委員長(座長)

写真、意見交換会

意見交換会の様子

まとめ

委員長所感

今回の議会報告会は、観光振興をテーマとし、経済活性化・産業振興特別委員会を開催したのち、引き続いて、意見交換会を開催した。

会場は、横浜・箱根・鎌倉に次ぐ「新たな観光の核づくり」の候補地域として認定されている大山地域にある厚木市のサイエンスホール250(厚木シティプラザ内)とした。

開催にあたっては、定員(100名)を上回る、102名の方々の参加をいただいた。

その内訳は、自治体職員、団体職員、会社員、自営業者、議員、主婦など幅広い層にまたがっており、今回は、テーマが「観光振興」であったことから、自治体関係者を初め、観光振興に関連する団体から、多くの参加があった。

今回の開催においても、特別委員会の委員と県当局との質疑を行った後に、特別委員会委員と参加者の間で意見交換が行われたため、参加者の発言も特別委員会の内容を踏まえたものが多く、テーマに沿った充実した意見交換となった。

参加者の意見を集約すると、開催時間・場所等も含め、概ね好評であった。特別委員会と意見交換会との時間配分については、特別委員会が長いという意見も見られたが、ちょうどよいという意見が一番多かった。

今回のテーマである「観光振興」については、関心があるのでよかったという意見や参加により関心がもてたという意見が多かった。

議会報告会は、議会基本条例第12条の規定に基づき、広報、広聴機能の充実を図ることを目的としているが、県民に身近な場所で開催することで、県庁まで足を運ぶことが難しい方にも議会を知っていただく絶好の機会となる。

昨年度までの3回の試行を重ねたうえで実施した今回の議会報告会の実施方法は、県議会として、議会活動を身近な地域で県民に伝え、県民の声を直接伺うという目的を達成する上で、適切で優れた方法ではないかとの所感を持っており、特別委員会を開催したのちに、そこでの議論を踏まえ、意見交換会を実施する方法は、定着しつつあると考える。

今後は、これまでの試行における実施方法を踏まえ、本格実施に向けた検討を進めていくことが適当と考える。

 

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