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更新日:2024年3月6日

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神奈川県議会 代表質問・一般質問(「議会かながわNo.181」より 令和6年2月1日発行)

代表質問・一般質問議会かながわNo181

代表質問・一般質問(「議会かながわNo.181」より 令和6年2月1日(木曜日)発行)

 ページの都合上、質問・答弁の一部を掲載しています。詳しくは、神奈川県議会会議録をご覧ください。
 会派名・選挙区は、質問時点のものです。

 1129日(水曜日)代表質問11月30日(木曜日)代表質問12月1日(金曜日)代表質問

12月5日(火曜日)一般質問126日(水曜日)一般質問

 

11月29日(水曜日) 代表質問

河本 文雄

(かわもと ふみお)

自民党
相模原市中央区

kawamoto

新たな総合計画の素案

問 新たな総合計画の素案について、どのような考え方でとりまとめるのか、知事の見解を伺う。
答 実施計画では、神奈川の将来像の実現に向け、目指すべき4年後の姿として、県民目線のデジタル行政でやさしい社会の実現を掲げる。人口減少社会が本格化し、財源や人材が限られていく中においても、デジタルの力を課題解決に積極的に活用することで、質の高い県民サービスを提供していく。

 

物価高騰対策

問 国の経済対策の策定を受けて、県として、今後、物価高騰対策をどう進めていくのか、知事の見解を伺う。

答 5月補正予算で計上した光熱費等への継続支援のほか、物価高騰により「2024年問題」への対応が遅れ慢性的な人手不足となっている中小貨物運送事業者に対し、燃料費への支援などを検討する。また、物価高騰で厳しい経営環境となっている中小企業等の「稼ぐ力の回復」の観点から、融資を受ける際に必要な信用保証料の補助を検討する。

水道料金の改定

問 神奈川県営水道事業審議会の答申を踏まえ、企業庁として平成18年度以来となる水道料金の改定案をどう取りまとめていくのか、企業庁長の見解を伺う。

答 先般、審議会から概ね25%の改定が必要との答申を受けたが、水道管等の整備による防災・減災等の効果は堅持しつつ、点検・補修により長寿命化も図るなど、支出・収入面を徹底的に見直し、約170億円の節減効果を生み出すことで、改定率を22%に、3ポイント圧縮する。また、高齢者を含めた単身世帯等への影響を緩和する措置も講ずる。県民の理解を得られるよう説明を尽くしながら、料金改定を進めていく。

このほか、教員の人材確保、医師確保に向けた取り組み、都市農業の持続的な発展、特殊詐欺の撲滅に向けた取り組みの強化などについて質問しました。

 

市川 さとし

(いちかわ さとし)

⽴憲⺠主党・かながわクラブ
横浜市磯子区

ichikawa

 

生活保護受給者の自立支援

問 生活保護受給者の自立支援のため、ケースワーカーが意欲を持ち、質の高い支援を継続できる環境づくりにどう取り組んでいくのか、知事の所見を伺う。

答 指導監査を通じて必要な職員数を配置するよう徹底する。保護の決定に必要な調査や就労支援等について、会計年度任用職員の活用などの事例を共有し、ケースワーカーの負担軽減を促進する。また、他の福祉事務所職員との交流を深めながら、スキルアップを図るワークショップ型の研修の導入を進める。

水道料金の改定に向けた県企業庁の取り組み

問 料金改定を行わざるを得なくなった理由の「見える化」や影響を大きく受ける方々への配慮にどう取り組んでいくのか、企業庁長の所見を伺う。

答 料金改定の情報を一元化した特設サイトや広報紙などで、理由等を「見える化」する。また、児童扶養手当受給世帯など減免措置の対象世帯については、料金改定後も8㎥まで無料にする。生活保護受給世帯で支払いが困難な場合は、分割納付や一定期間の猶予など柔軟な対応を行う。

このほか、県庁における男性職員の育児休業の取得促進、政令・中核市に対する補助格差の解消、警察署への防犯カメラの設置などについて質問しました。

 

11月30日(木曜日)代表質問

京島 けいこ

(きょうしま けいこ)

かながわ未来
相模原市南区

kyoshima

若年層のがん対策

問 若年層のがん患者が、自宅でも安心して療養できるよう、どう支援していくのか。また、がん教育の充実にどう取り組むのか、知事の所見を伺う。

答 介護保険対象外の若年層がん患者の自宅療養費用を市町村が補助する場合、県が3分の1を補助しているが、県内5市にとどまる。全県で同様の支援が受けられるよう、市町村に働き掛けるとともに、全国一律の制度となるよう引き続き国へ要望する。また、がん専門医の話を動画として収録し、教材とするなど、がん教育の充実に取り組む。

虐待を受けた子どもへの寄り添った支援

問 虐待などにより不安や悩みを抱える子どもたちに対し、どう寄り添いながら支援するのか、知事の所見を伺う。

答 様々な専門職スタッフや関係機関がチームで対応することで、子どもの気持ちや希望を丁寧にくみ取り、必要な支援につなげる。また、子どもの望みや願いを受け止め、支援に反映させる「意見表明等支援員」を新たに養成する。

このほか、犯罪被害者等支援に係る市町村との連携、地域警察官の安全対策、不登校児童・生徒への支援、医療と介護の連携などについて質問しました。

 

柳瀬 吉助

(やなせ きちすけ)

立憲民主党
川崎市宮前区

yanase

水道料金改定を契機とした企業庁の抜本的事業見直し

問 事業見直しの一つとして、公営企業資金等運用事業会計について、事業の効果や意義について検証し、従来の考えにとらわれずに見直していくべきと考えるが、企業庁長の所見を伺う。

答 事業の必要性・在り方から効率的・効果的な資金の活用方策まで幅広く検討を行い、あらゆる可能性を排除せず事業の見直しを実施することにより、企業庁全体で更なる効率性を追求していく。

子育て支援のデジタル化

問 子育て支援情報の発信や行政手続きのデジタル化について、今後どう取り組むのか、知事の所見を伺う。

答 現在開発中の、LINEを活用した子育てパーソナルサポートに、子ども一人ひとりに合った支援情報をプッシュ型でタイムリーに配信する機能を搭載していく。さらに、市町村の窓口に行かなくてもスマートフォンで行政手続きの申請ができるよう、市町村と連携してデジタル化への早期移行を目指す。

このほか、税収増を見込んだ県財政の考え方、大規模災害時の災害廃棄物処理対策、県立障がい者支援施設での虐待事案などについて質問しました。

 

12月1日(金曜日)代表質問

西村 くにこ

(にしむら くにこ)

公明党
川崎市川崎区

nishimura

犯罪被害者等支援の充実

問 犯罪被害者等への経済的支援と「かならいん」での証拠採取等※1の体制の充実が必要と考えるが、知事の所見を伺う。

答 経済的支援について、貸付金に替え、被害者の転居も含めた見舞金制度を導入したい。また、証拠採取等について、医療機関への働き掛けを強化するとともに、効率的な採取手法や証拠の保管体制などを検討し、性暴力対応看護師「SANE(セイン)」の養成支援も充実させる。

救急医療の電話相談「♯7119」の全県展開

問 救急医療の電話相談「♯7119」の全県展開にどう取り組むのか、知事の所見を伺う。

答 県が実施主体となって全県展開する方針を決定し、先行実施している横浜市と具体的な運用や移行時期を調整していく。併せて子どもの救急ダイヤル「♯8000」との連携も進める。また、これまでのデジタル技術も活用していく。

このほか、LPガス料金の負担軽減、栽培漁業の推進、HPVワクチン接種の推進、がん患者のアピアランスケア※2、電車内痴漢対策などについて質問しました。

※1 証拠採取等

性被害を受けた方が、のちに警察に「加害者を訴えたい」と思った場合に備え、証拠となる可能性のある体液等を、あらかじめ、医療機関で被害者から採取し、保管しておく仕組みのこと。

※2 アピアランスケア

がんの治療による脱毛・皮膚の変色・爪の変化等、生活するうえで苦痛をもたらすような外見の変化によるつらさを和らげるための支援のこと。

 

片桐 紀子

(かたぎり のりこ)

日本維新の会
横浜市神奈川区

katagiri

ペットツーリズム※3による観光の推進

問 ペットフレンドリーな観光施設等の積極的な情報発信から始めるべきと考えるが、本県でのペットツーリズムにどう取り組むのか、知事の見解を伺う。

答 「観光かながわNOW」※4において、新たに「ペットと一緒に楽しむ旅行」の特集ページを作成し、ペット同伴で立ち寄ることができる施設や宿泊施設を一覧にするなど、利便性の向上を図る。

県への遺贈寄附※5

問 県への遺贈寄附の受け入れについて周知し相談窓口を設置すべきと考えるが、県民が安心して利用できるよう今後どう取り組むのか、知事の見解を伺う。

答 今後は、遺贈寄附の仕組みや手続きを県のHPに掲載するほか、様々な広報媒体を活用し、遺贈寄附の周知を図る。

このほか、路上飲酒による防犯・安全対策等、受動喫煙防止条例の取り組み状況、神奈川版ライドシェアの推進などについて質問しました。

※3 ペットツーリズム

ペット同伴での宿泊を伴う旅行や観光などのこと。

※4 観光かながわNOW

神奈川県公式観光サイト(ホームページ)のこと。

※5 遺贈寄附

社会的な活動に役立てることなどを目的として、遺言によって、遺産の一部または全てを、公益法人などの団体や自治体などの公的機関に寄附すること。

 

神倉 寛明

(かみくら ひろあき)

自民党
秦野市

kamikura

神奈川における新たな交通サービスの実用化

問 神奈川における新たな交通サービスの実用化に向けて、どう取り組むのか、知事の見解を伺う。

答 令和4年改定の「かながわ交通計画」にデジタル技術を活用した新たな交通サービスの導入促進を掲げている。県内ベンチャー企業が開発中の自走式ロープウェイについては、技術的な側面から研究を行うほか、地域の移動ニーズを把握し、導入可能性のあるエリアやルートを検討する。

県立都市公園の魅力創出

問 県立都市公園の個別方針の策定状況及び魅力創出に向けた取り組みについて、知事の見解を伺う。

答 これまでに二つの公園で個別方針の策定を終えており、残りの公園でも今年度中の策定を目指している。例えば、秦野戸川公園ではPark-PFI※6を活用するなど、民間事業者から頂いたアイデアや意見を生かし、個別方針のもと、公園の特性を踏まえ、公民連携の手法を活用しながら魅力創出を図る。

このほか、がんセンターの高度医療の推進、高齢者の就業促進、企業版ふるさと納税の獲得、水源環境保全・再生施策の継続などについて質問しました。

※6 Park-PFI

公園に施設を設置して運営する民間事業者を公募により選定する制度のこと。

 

12月5日(火曜日)一般質問

山口 美津夫

(やまぐち みつお)

自民党
相模原市緑区

yamaguchi

文化芸術を活用した地域主体のまちづくり

問 「バレエの町」を目指す相模湖地域など、文化芸術を活用した地域主体のまちづくりに向けた動きに対して、県としてどう取り組むのか、知事の見解を伺う。

答 地域が主体となって取り組む文化芸術を活用したまちづくりは、「マグカル」の取り組みを加速させるとともに、地域を活性化させる効果が期待できるため、取り組みとして定着するよう地元の状況を見極めながら支援する。

このほか、ツキノワグマ錯誤捕獲、道志導水路建設での青根地域振興、インクルーシブ教育実践推進校の進路実現などについて質問しました。

 

栄居 学

(さかい まなぶ)

立憲民主党・かながわクラブ
川崎市川崎区

sakai

川崎臨港警察署の建て替え

問 建て替えがどのような計画の下、現在どう進められているのか、警察本部長の所見を伺う。

答 築50年以上が経過しており、建て替えや大規模改修による浸水対策が必要だが、移転候補地の確保が困難である。警察業務を継続しながらローリング方式※7による現地建て替えが可能かについて調査を業者に委託しており、その結果を踏まえ、今後の整備方法を慎重に検討していく。

このほか、私立高校生への学費補助の充実、不妊治療の情報提供の充実、施設に入所する障害児の支援などについて質問しました。

※7 ローリング方式

新棟の建設と既存棟の解体を繰り返して建て替えを行う方式のこと。

 

小田 貴久

(おだ たかひさ)

かながわ未来
相模原市緑区

odatakahisa

リニア中央新幹線神奈川県駅開業を見据えた連携

問 神奈川県駅開業に向け、相模原市及びJR東海と連携し、さがみロボット産業特区の活性化を図るため、どう取り組んでいくのか、産業労働局長の見解を伺う

答 JR東海が整備するR&D※8拠点の施設で、相模原市とも連携して、ロボット企業等の交流会やビジネスマッチングを行い、特区内企業のロボット産業への参入と、ロボットの実用化を促進させ、地域経済の活性化にも繋げる。

このほか、防犯カメラ設置支援、相模ダムリニューアル事業、自然を活用した観光振興、ツキノワグマ対策などについて質問しました。

※8 R&D

Research and Developmentの略で、研究開発のこと。

 

佐々木 ナオミ

(ささき なおみ)

立憲民主党
小田原市

sasaki

性的マイノリティのパートナーシップ制度※9

問 性的マイノリティの当事者が安心して暮らせるように、県としてパートナーシップ制度を導入し、当事者や市町村への支援を進めるべきと考えるが、知事の所見を伺う。

答 全市町村がパートナーシップ制度を導入している中で、県が導入する必要はないと考えるが、引き続き、市町村の意見をしっかりと聞きながら、市町村間での連携が進むよう、丁寧な調整に取り組んでいく。

このほか、産後ケアの推進、イノシシ対策、県立高校の不登校対策、事業承継支援の取り組みなどについて質問しました。

※9 パートナーシップ制度

同性同士の婚姻が法的に認められていない日本で、自治体が独自にLGBTQカップルに対して人生のパートナーとする証明書を発行する制度のこと。

 

おだ 幸子

(おだ さちこ)

公明党
藤沢市

odasachiko

伝わる広報の実現

問 「伝わる広報」の実現のため、県ホームページにおけるウェブアクセシビリティ※10やリンク切れに今後どう対応していくのか、知事の所見を伺う。

答 ホームページ運用の所管部署とシステム部門が連携し、定期的にチェックを行い、各所属に通知することでリンク切れページの解消を目指す。さらに、リンクが切れる前に確認し、修正できる仕組みについても検討していく。

このほか、介護支援専門員の負担軽減、中小企業の成長ステージに応じた支援、教育人材の活躍に向けた取り組みなどについて質問しました。

※10 ウェブアクセシビリティ

利用者の障害の有無やその程度、年齢や利用環境にかかわらず、ウェブで提供されている情報やサービスを利用できること、またはその到達度のこと。

 

12月6日(水曜日)一般質問

小林 武史

(こばやし たけし)

自民党
川崎市麻生区

kobayashi

子どもの権利の保障

問 夫婦間トラブルなどに起因した子どもの権利条約に反する状況が存在する中、県としてどう取り組んでいくのか、福祉子どもみらい局長の見解を伺う。

答 児童相談所は、子どもの権利侵害が危惧される場合、子どもの安全を最優先に、保護者に注意喚起や指導等を行う。また、市町村の児童家庭相談窓口などに、夫婦間トラブルが子どもに与える悪影響と対応を改めて周知する。

このほか、企業版ふるさと納税の人材派遣型の活用、県戦没者慰霊堂の活用、国民保護事態での避難体制充実などについて質問しました。

 

芥川 薫

(あくたがわ かおる)

自民党
座間市

akutagawa

学校生活に不安を抱える児童・生徒への支援

問 公立小・中学校において、学校生活に不安を抱える児童・生徒への支援について、県教育委員会としてどう取り組んでいくのか、教育長の見解を伺う。

答 今年度、「かながわ子どもサポートドック」※11を開始し、この仕組みを支えるため、相談体制を強化した。成果やノウハウなどを全市町村教育委員会と共有し、チーム学校として、効果的に支援できるよう取り組む。

このほか、消防団の体制強化に向けた支援の充実、中小企業支援施策の効果、都市計画道路・座間南林間線の整備などについて質問しました。

※11 かながわ子どもサポートドック

県立学校において、心理や福祉の専門人材をより効果的に活用し、子どもたちが抱える困難を見える化するとともに、必要な支援につなげていく取り組みのこと。

 

藤代 ゆうや

(ふじしろ ゆうや)

自民党
大和市

fujishiro

大和市域における境川と引地川の整備

問 大和市域の境川と引地川の整備について、今後どう取り組んでいくのか、県土整備局長の見解を伺う。

答 境川については、進捗状況や施工内容等を地域の方々に丁寧に説明し、ご理解をいただきながら、工事を進め、令和11年度の完成を目指す。また、引地川については、川の両側の桜並木全体の景観を損ねないように、区間を区切って、片側ずつ工事を行う。

このほか、今後の厚木基地の負担軽減の在り方、若手農業者への支援、災害拠点病院等の対応力の強化などについて質問しました。

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