資料3(テキスト) 1ページ目(表紙) 計画の統合による効果と課題についての県の考え方 令和5年3月14日 神奈川県福祉子どもみらい局 2ページ目 1.計画の統合について(イメージ図) 前回、令和4年11月28日に開催された会議において事務局で提案させていただいた「改定が必要な既存の2計画と、新たに策定する1計画を一本化したい」といった内容の提案について、そのイメージを図に表したもの。 図の中央に新規計画として「当事者目線の障害福祉推進条例に基づく基本計画」を置き、左右に置いた既存の2つの計画(かながわ障がい者計画と神奈川県障がい福祉計画)が包含されている。 計画の期間は、「当事者目線の障害福祉推進条例に基づく基本計画」が令和6(2024)年度〜利和11(2029)年度の6か年計画とする予定で、令和5年度に策定作業を行う。 3ページ目 2.計画の統合及び計画の年数について 上段は、前ページに引き続き、前回、令和4年11月28日に開催された会議において事務局で提案させていただいた「次期の障害者計画と障害(児)福祉計画の策定年度が重なること、また、当事者目線の障害福祉推進条例を制定したことを契機に、より実効性の高い総合的な計画とするため、6か年計画として策定することとしたい」といった内容の提案について、再度確認のため掲載している。 なお、補足説明として、「障害(児)福祉計画に該当する部分は、国の基本指針に則して、3年目に中間見直し(計画の改定)を実施する。また、国の障害者基本計画の策定に合わせて、必要に応じて修正を行う」と追加で記載している。 下段は、5年に1度、内閣府が改定する障害者基本計画と、3年に1度、厚労省が策定する基本指針、これに6か年計画として策定する予定の県計画を並べて図として記載し、国計画と指針、県計画の期間のずれを示している。 4ページ目 3.現行計画の課題について 既存の2つの計画が抱える課題について記載している。 ひとつ目として、既存の2計画は、基本理念、成果目標、目標達成のための方策等において、2つの計画の内容が重複している。また、計画期間は、障害者計画が5か年、障害(児)福祉計画が3か年と、両計画の期間は異なっており分かりにくい。 ふたつ目として、障害(児)福祉計画は検証する期間が短い。 障害(児)福祉計画は、3か年計画のため、2か年の取組実績で効果検証を実施することになっているため、検証には短く、次期計画に現行計画の反省点等を十分に反映できない。 例えば、施設入所者の地域生活移行の促進や、精神病床における長期入院者の退院促進の効果検証は、2年間では十分な検討は困難である。 なお、障害者計画は、5か年計画のため検証期間が確保され、中長期的な視点で計画を検証・改定をすることが出来ている。 5ページ目 4.計画の統合により得られる効果について ここでは、計画を統合し一本化することによって、得られる3つの効果を掲載している。 効果のひとつ目は、計画を1つにまとめることで、名称及び記載内容が整理され、内容によって見分ける必要が無くなり、県民に対して、より分かりやすい計画を示すことが可能となること。 効果のふたつ目は、計画期間を6年間とすることで、十分な検証期間が確保でき、結果(数値目標の達成度)と目指す成果を検証し、今後の施策を中長期的な視点で検討するなど、検証期間の確保と評価の質の向上に繋げることが可能となること。 効果のみっつ目は、 障害者に関する様々な施策やサービスを、総合的・計画的に推進することがしやすくなり、進行管理の効率化と実効性の向上に繋がること。 6ページ目 5.計画の統合による課題と県の考え方について ここでは、計画の統合により生じる課題と、これについての県の考え方を掲載している。 課題のひとつ目は、計画期間を6年間とすることにより、国の障害者基本計画の策定時期とズレが生じることから、国の計画を的確かつタイムリーに県の計画に反映させることが出来るかといったこと。 あわせて、突発的・重要案件が生じた際に、県の新たな取組みを、速やかに計画に反映をさせることが出来るかといったこと。 これについて、県の考えとしては、障害(児)福祉計画に関する部分について、計画を3年ごとに見直すことは今までと変わらず、あわせて、国の策定する障害者基本計画で新たに反映すべき内容が示された際や、突発的・重要案件が生じた際には、中間見直しの中で検討していくことは可能であると考えている。 なお、理念的な部分は、これまでの障害者計画も5年であり、次期の計画を6年としても影響は少ないと考えている。 課題のふたつ目は、ひとつの計画にまとめることにより、計画のボリューム(項目数やページ数)が増加するため、読みやすさや使いやすさの低下に繋がらないかといったこと。 これについては、内容のブラッシュアップにより、可能な限りスリム化すると共に、誰もが読みやすい、わかりやすい見せ方を検討していきたいと考えている。 資料3については以上。