(表紙) 誰ひとり取り残さない ともに生きる社会に向けて~バリアフリーとSDGs~ お母さん 「みんなが生きやすい街になるといいね。急がずにゆっくり歩いて、いろんなことを知っていこうね。」 カンナちゃん 「街のバリア探検隊に私も参加したいな。」 ~県民会議からの提案~ みんなのリーフレット 「神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議」では、ともに生きる社会に向けて、誰もが安心して生活し、自らの意思で自由に移動し、社会に参加できる街づくり(バリアフリー街づくり)を進めています。 (中折) カンナちゃん「転んでけがをしちゃった!でもけがで車椅子を使っていたら、いろいろなことに気がついたんだ。 共生社会って言うんだけど、車椅子に限らず、世の中には、いろいろな人がいて、一人一人が誇りをもって生活できるような社会にしていかなきゃいけないんだよね。」 ケガをしたカンナちゃんに一体何が…! →くわしくはこちらから https://www.pref.kanagawa.jp/docs/n7j/cnt/f6880/barrierfree_leaflet.html (見開き) カンナちゃんが住む街のバリアについてもっとくわしく紹介します。 場面1 駅のエレベーター <エレベーターは満員で、車椅子や乳幼児連れの人、白杖を持っている人、高齢者がエレベーターに乗れずに待っています。> 男性「混んでいるのに、邪魔だなぁー」 エレベーターさん「僕でないと移動できない人に使ってほしいな」 (場面1の説明) エレベーターでないと移動できない人がいます。 心ない言葉や態度、見て見ぬふりをする人によって、スムーズに移動できないバリアが生まれます。 場面2 バリアフリートイレ <バリアフリートイレの中で男性が長時間電話しており、ヘルプマークを付けた人や車椅子の人が使えなくなっています。> バリアフリートイレさん「このトイレが必要な人に使ってほしいよ」 (場面2の説明) バリアフリートイレは、車椅子やオストメイト、乳幼児連れの人、手助けが必要な人などが使えるように作られたトイレです。また、見た目で分かりづらくても、このトイレが必要な人もいます。 ☞このトイレでなくても用をたせる人がこのトイレを使うと、このトイレしか使えない人が困ります。 ※オストメイトとは、人工肛門・人工膀胱を持っている人のことです。 場面3 段差 <建物の入り口に段差があります。ケガをしている人、高齢者、妊娠をしている人が登りづらく困っています。> 段差さん「少しの段差も、登りづらいよね」 場面4 階段 <病院の入り口にスロープがついています。スロープがあることでスーツケースがスムーズに運べています。別の建物の入り口には数段の階段があり、男性2人がベビーカーを運ぶのを手伝っています。> スーツケースさん「スロープ、嬉しいな」 スロープさん「みんなが使いやすいようになっているんだよ」 (場面3・4の説明) お店や施設の前などに段差があると入れない人がいます。段差があると足や車輪が引っかかってしまい危険です。 ☞でもなぜ段差があるのでしょう。また、絵には通れている人もいます。バリアはどこに、いくつあると思いますか。 場面5 観劇・鑑賞 <観劇に来た聴覚障害の女の子が、字幕や要約筆記、手話通訳、ヒアリングループ等がなく戸惑っています。> ステージさん「何を言っているのかわからないと楽しめないよね。」 (場面5の説明) 情報の伝え方が不十分なため、人によっては必要な情報が得られない場合があります。 視覚障害や聴覚障害の人は、たとえば、文字表示だけ、音声アナウンスだけでは、情報を得られません。 そのことで、日常生活の困難さはもちろんのこと、講演会・展覧会・お芝居なども十分に楽しめません。 ☞字幕・手話通訳・音声・点字など、その人に合った情報の伝え方やコミュニケーションが求められます。 場面6 補助犬(盲導犬・聴導犬・介助犬) <補助犬を連れた車椅子の女性が、入店を断られています。> 店員A「すみません、動物は入れません。」 <別のお店から、補助犬を連れた男性が出てきました。> 店員B「ありがとうございました。」 補助犬「おしごとたのしいわん!」 (場面6の説明) 補助犬は、障害のある人が自立と社会参加をするための大切なパートナーです。 ☞身体障害者補助犬法で、お店や施設は、補助犬の同伴を断ることはできないと定められています。 場面7 試験 <視覚障害者と外国人が公平に試験を受ける機会を与えてもらえず悲しんでいます。> 視覚障害者と外国人「試験に必要な配慮を受けられなかったよ。」 (場面7の説明) 社会のルールや制度によって公平に試験や研修を受けさせてもらえない場合があります。 ☞試験、就職や、住む場所を借りるなど、さまざまな場面で、公平な機会を与えてもらえない制度的バリアがあります。 <他にいくつ、探せたかな??バリアのイラストはどれ?> ※以下は、リーフレットに番号を振っていないイラストに対する説明です。 (見開き下) 4つのバリア ・物理的なバリア:公共交通機関、道路、建物などにおいて、利用者に移動面で困難をもたらす物理的なバリアのこと。 ・制度的バリア:社会のルール、制度によって、障害のある人が能力以前の段階で機会の均等を奪われているバリアのこと。 ・文化・情報面でのバリア:情報の伝えかたが不十分であるために、必要な情報が平等に得られないバリアのこと。 ・意識上のバリア:周囲からの心ない言葉、偏見や差別、無関心など、障害のある人を受け入れないバリアのこと。 (見開き右下) カンナ「けがをして車椅子を使うようになっただけで、私は私で変わらないのに、とても悲しくなっちゃった。 世の中にはいろんな人がいるけど、大多数の人にあわせて作られた社会環境には、まだまだバリアがあるんだね。 けがをしたからこそ、わかったことかもしれない。みんなお互いの違いを尊重してみんなが一緒にすごせるようにしていきたいね。 そのために、身近な地域で自分ができることはなんだろう。考えて、行動してみようっと。」 (裏面) 県民会議では、県民、事業者、行政が協働して、ともに生きるための社会づくりに取組み、「みんなで創るバリアフリーの街づくり」を提案をしています。 県民会議からの提案の5つの柱 バリアフリー教育の充実 多様な人が住まう「街」への気づきと理解 安心して暮らし、出かけられる「街」の実現 条例適合・遵守の向上に向けた取組み 施設計画段階からの参画 くわしくはこちら ・県民会議からの提案 ・みんなのバリアフリー街づくり条例 ・バリアフリーをとりまく国の動向 https://www.pref.kanagawa.jp/docs/n7j/cnt/f6880/barrierfree_leaflet.html お問い合わせ 神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議事務局(神奈川県地域福祉課) 電話045-210-4748 FAX 045-210-8874 ホームページはこちら 神奈川県バリアフリー県民会議 検索 https://www.pref.kanagawa.jp/docs/n7j/cnt/f6880/index.html 令和4年11月発行