第3回条例見直し検討会議 出席委員発言要旨 No,発言順,頁,発言者,項目,意見 1,1,5,秋山委員,対象施設や整備基準の見直し,最近の日盲連等の研究や議論の中では、2.5ミリの高さの誘導ブロックの形状を経産省のJISの規格に提案するような動きがあるが、これをどう受けとめるかの議論が必要。 2,2,5,秋山委員,対象施設や整備基準の見直し,階段踊り場の誘導ブロックの敷設の仕方については、国では公共交通と建築・住宅でダブルスタンダードになっているが、この問題をどう扱うのか。 3,4,6,大原会長,対象施設や整備基準の見直し,誘導ブロックのダブルスタンダードについても、見直し、整理の対象とし、考え方をはっきりさせておくことが必要だと思う。 4,3,6,大原会長,対象施設や整備基準の見直し,誘導ブロックについては、敷設方法だけでなく仕様についても新しい動向を見ながら対応しておくというニュアンスを入れたほうよい。 5,5,8,関谷氏,対象施設や整備基準の見直し 誘導ブロックについては、視覚障害者自身がその施設をどこまで利用するのか、できるのか、したいのか、ということについて、地域の中で考えていく必要がある。 6,6,8,大原会長,対象施設や整備基準の見直し,誘導ブロックの見直しは、全て必ず付けるというところから、本当に必要なところをきちんと見極めて付けるという方向性の見直しであり、利用実態に応じて対応方法を考えるという流れだと思う。 7,7,9,秋山委員,対象施設や整備基準の見直し,多くの視覚障害者がユーザーとして存在するという場所とほとんど来ないような場所では、誘導ブロックの整備水準を分けてもよい。費用対効果の面も考える必要がある。 8,10,11,戸井田委員,対象施設や整備基準の見直し,みんなのトイレに利用者が集中して迷惑している。車いす用トイレを誰でも使えるようにするなら、数をもっと増やしてもらいたい。 9,16,15,秋山委員,対象施設や整備基準の見直し,基準上一番大きな問題は、エレベーターをどう考えるかということ。今の県の基準は、公共交通の観点ではいずれ使いものにならなくなる。建築物の観点でもいずれ古くなるのは確実である。 10,17,16,大原会長,対象施設や整備基準の見直し,見直しの方向性を解く鍵は、利用状況、利用者に合わせたユニバーサルデザインの考え方であり、多様な人が利用することを前提に、一律の対応ではなく、個別の実態に合わせて運用していくことだと思う。 11,29,24,秋山委員,対象施設や整備基準の見直し,IPC基準への整合、音や光等のサイン対応、災害時対応、図記号の見直しの動き、ベビーカー対応、ロービジョン対応など、様々な技術や動きに条例担当者の知識が追いついていない。 12,23,21,秋山委員,街づくりや都市計画との連携,バリアフリー法基本構想における生活関連経路や道路特定事業の沿道に、条例対象の建築物がどれだけあるかが分かれば、条例と基本構想の関連性が見えてくるのではないか。 13,24,21,鈴木(治)氏,街づくりや都市計画との連携 条例から市町村の責務を削除した経緯があるということだが、市町村との連携はとってほしい。 14,19,19,小渡委員,事前協議の審査結果基準,基準が一律でない中で、規模、利用者、頻度などを兼ね合わせて評価できるような仕組みを考えてもらいたいと思う。 15,13,14,金子委員,(条例の運用),バリアフリーはハード整備だけで終わるのではない。使う人のことをきめ細かくフォローすることも必要。 16,14,14,金子委員,(条例の運用),決まりだけ作っても、フレキシブルな対応がないとダメ。ソフトウェアを広げることが必要だと思う。 17,20,20,大原会長,(条例の運用),新築時や改修時だけでなく、それがうまく使われているかどうかチェックする仕組みにつなげることが大事だと思う。福祉施設の場合は、そういう仕組みが既にあり、それをうまく利用すべきだと思う。 18,8,10,鈴木(治)氏,(条例の在り方),条例の在り方の部分で、バリアフリーからユニバーサルデザインへ、最初からあるのが当たり前ということをもっと広めていってほしい。 19,9,10,秋山委員,(条例の在り方),障害者中心からもっと範囲を広げていくことがユニバーサルデザインの大きな流れだと思う。例えば、女性用トイレの待ち時間を軽減することも、ユニバーサルデザインではないだろうか。 20,15,14,吉富委員,(条例の目的),一人ひとりのちょっとした心遣いで、本当にバリアフリーの街になると思う。それは子どもの教育にもすごく関わってくることであり、条例の中に教育のことも入れてもらえればと思う。 21,18,19,鈴木(治)氏,(条例の目的),オリンピック・パラリンピックを機会に、バリアフリーからユニバーサルデザインへという変化が必要だと思う。 22,21,20,小渡委員,(条例の在り方),県内でも地域によってバリアフリー化にばらつきがある。県全域で全ての人が利用できるような基本的なところは、県条例で抑えていくべきだと思う。 23,22,20,戸井田委員,(条例の在り方),当事者が主体というなら、末端にいる重度障害者の意見を聴いていくことも必要だと思う。 24,11,12,鈴木(治)氏,(心のバリアフリー),使える環境を考え、自覚することがとても大切だと思う。 25,12,12,戸井田委員,(心のバリアフリー),一般の人に、条例を理解し、心のバリアフリーについてもっと考え、知ってもらいたい。また、そのようなピーアール方法を考えてほしい。 26,25,22,大原会長,見直しの視点,バリアフリーからユニバーサルデザインへの展開が迫られており、このような社会的な状況の中で、条例の必要性はより高まっていると思う。 27,26,22,大原会長,見直しの視点,有効性と効率性を合わせて考えると、少し検討の余地があるのではないか。より実態に即した、実効性を上げるため、何らかの検討が必要だと思う。 28,27,23,大原会長,見直しの視点,基本方針適合性は、県政に限らずこれからの社会の方向性に対して必要なことであり、この条例の存在意義は評価されるのだろうと思う。 29,28,24,鈴木(治)氏,見直しの視点,例えば、車いす用のエレベーターやトイレなどを作ってきた結果、誰にとっても使いやすくなった。誰もが使えるようになってきたというのは、世の中が変わってきたということであり、そういった費用対効果をもっとアピールすべきだと思う。