(資料3-2)                              提案内容の実践及び先進事例について 平成25年11月 目次 【実践事例】 1 交通バリアフリー教室の開催協力等について(社団法人神奈川県タクシー協会) 2 災害時の聴覚障害者の支援のための活動等について(社団法人神奈川県聴覚障害者協会) 3 高齢者向け住宅改造施工業者の登録・研修事業等について(公益社団法人かながわ住まいまちづくり協会) 4 JRにおけるバリアフリーの取組みについて(東日本旅客鉄道株式会社横浜支社) 5 交通バリアフリー教室の開催協力について(社団法人神奈川県バス協会) 6 保健福祉事務所による普及啓発活動について(神奈川県) 【先進事例】 7 「市町村ともしび運動推進組織」による事業について(社会福祉法人神奈川県社会福祉協議会) 8 「福祉を考える会」と地域作業所「ダンボ」による事業について(認定NPO法人神奈川子ども未来ファンド) 9 「聴導犬育成の会」による事業について(神奈川県) 提案内容の実践事例・先進事例について(事例1) 団体名 (一社)神奈川県タクシー協会     分類 1 自団体が実践している取組事例 区分 1 バリアフリー教育の充実 事例の内容 1.交通バリアフリー教室の開催 ・関東運輸局または神奈川運輸支局が主催 ・神奈川県タクシー協会、神奈川県バス協会等が協力 ・交通バリアフリーについての理解を深めると共に、ボランティアに関する意識を醸成し、高齢者・身体障害者等に対し、自然に快くサポートできる「心のバリアフリー」を目指すことが出来るよう交通バリアフリー教室を行っている。 ・平成17年から年3~4回開催し、1回あたり2時間で横浜など京浜地区の小学校を中心に実施 ・タクシー協会(協力事業者)から、ユニバーサルデザインタクシー、福祉タクシー(リフト付き)、車いす、バス協会からノンステップバス、アイマスクなどを持ち込み、体験をとおして説明している。 ・1回の参加者は約80名程度 ・小学生には、タクシーのバリアフリーについて、あまり知られていないようであり、リフト付き車両などに興味を示している。 2.UDタクシーの導入とユニバーサルドライバー研修の実施 ・平成24年度から京浜地区を中心とし、県内全域にユニバーサルデザインタクシーの導入を進めている。(現在約100台導入) ・それに伴い、ユニバーサルデザインタクシーに乗務する運転者には、高齢者や障害者に関する基本的な知識や技術を身につけ、安心してタクシーに乗っていただけるための「ユニバーサルドライバー研修」を実施している。 ・研修は、平成24年度7月から9回実施し、現在約500名を超えるユニバーサルドライバーが誕生している。 提案内容の実践事例・先進事例について(事例2) 団体名 (公社)神奈川県聴覚障害者協会  分類 1 自団体が実践している取組事例 区分 1 バリアフリー教育の充実 事例の内容 1.災害時の聴覚障害者の支援のために、関係団体と協力して聴覚障害者の安否確認訓練、市町村の防災訓練への参加、市町村及び地域へ聴覚障害者の理解の普及活動への取り組み 2.ろう児童に大人の聴覚障害者と交流する機会を与え、自分の将来について考えるきっかけを与えるとともに、保護者に聴覚障害者の実状を知ってもらい、聴覚障害者に対する理解を深めてもらうため、ろう児とその保護者との自然体験キャンプの実施 3.遠隔手話通訳サービスについて、安易に導入することのないよう、聴覚障害者の特性及び手話通訳者の業務の内容についての理解を広めるため、会報及びSNSでの啓発の取り組み 4.神奈川職業能力開発校の訓練の募集案内中の、訓練には手話通訳等をつけないという記載に対する抗議の取り組み 提案内容の実践事例・先進事例について(事例3) 団体名 (公社)かながわ住まいまちづくり協会   分類 1 自団体が実践している取組事例 区分 1 バリアフリー教育の充実 3 安心して出かけられる「街」の実現を目指して 事例の内容 1 高齢者向け住宅改造施工業者の登録・研修事業  高齢者や障害者に対応した住宅改造に関する講習会を施工業者の担当者向けに開催し、これを受講し、かつ、一定の要件を満たした者を登録し、登録後もスキルアップを図ることを目的とする講習会を行っている。 3 公共、公益施設環境改善事業  神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例に基づく建築物のバリアフリー化を促進するために、施設管理者に対して、改修方法や資金計画に関する助言を行う専門家(バリアフリーアドバイザー)の派遣業務並びに、アドバイザーのスキルアップを図るための事例検討会を行っている。 提案内容の実践事例・先進事例について(事例4) 団体名 東日本旅客鉄道㈱横浜支社   分類 1 自団体が実践している取組事例 区分 1 バリアフリー教育の充実 2 多様な人が住まう「街」への気づき、障害者理解の推進 3 安心して出かけられる「街」の実現を目指して 4 条例適合率・遵守率向上に向けた取組み 5 施設の計画段階における関係者の参画 事例の内容 1 バリアフリー教育の充実 ・サービス勉強会や研修を逐次実施して社員の意識向上に努めています。 ・ホスピタリティ向上のために、社員のサービス介助士の資格取得を推進しています。 2 多様な人が住まう「街」への気づき、障害者理解の推進 3 安心して出かけられる「街」の実現を目指して ・駅前広場や公共用通路など旅客施設の外部から旅客施設内へアプローチし、車両にスムーズに乗降できるよう、連続性のある移動動線の確保に努めています。 ・お客さまのご利用の多い駅でエレベーターの整備をはじめとする段差の解消に努めています。また、音による視覚障害者誘導設備、多機能トイレ等のバリアフリー設備についても整備をすすめ、お客さまに「安心」して駅をご利用いただけるように努めています。 ・駅の安全性の向上の促進を図るため、ホームの内側部分に線状突起を設けてホームの内外が分かるようにした内方線付き点状ブロックを整備しています。 4 条例適合率・遵守率向上に向けた取組み ・公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドラインに沿って整備し、バリアフリー化の推進に努めています。当社の独自の取組みとしては階段段差シールの整備による段差の明確化を図っています。 ・みんなのバリアフリー街づくり条例に基づき、指定施設の工事等に伴い事前協議を行い、整備基準に適合するように整備に努めています。 5 施設の計画段階における関係者の参画 ・インターネットや直接駅等に、お客さまからいただいた貴重なご意見等を反映して、サービスレベル向上に努めています。バリアフリーに関する補助制度に基づき関係自治体のご協力をいただき、利用者のご意見を伺い計画に反映しています。 提案内容の実践事例・先進事例について(事例5) 団体名 (一社)神奈川県バス協会    分類 1 自団体が実践している取組事例 区分 1 バリアフリー教育の充実 事例の内容 関東運輸局(神奈川運輸支局)と合同で、県内の小学生(校)を対象にノンステップバス等を活用して、年に4、5回バリアフリー教室を開催している。   提案内容の実践事例・先進事例について(事例6) 団体名 神奈川県    分類 1 自団体が実践している取組事例 区分 1 バリアフリー教育の充実 事例の内容 親子ふれあい講座「バリアフリー探検隊」(茅ヶ崎保健福祉事務所) ・平成20年より、地元の小学校と協力し、高学年の児童及びその保護者を対象として、障害当事者による講演のほか、障害当事者とともに、車いす体験や、街なか探検等さまざまな体験をする事業を毎年実施している。これまでの参加回数は4回、参加者は延べ人数で児童64人、保護者56人にのぼっている。 ・平成24年度は、親子ふれあい講座「ユニバーサルデザイン探検隊2012」と題し、将来、地域でユニバーサルデザインのまちづくりを支える人材の意識啓発を図るべく、茅ヶ崎市内の小学4~6年生児童及びその保護者等を対象に、障害当事者とともに、ユニバーサルデザインに関するDVD鑑賞や、ユニバーサルデザインに配慮した身近な商品の体験、車いすや色弱模擬フィルタの体験や、商業施設におけるバリアフリー設備の体験等を行った。参加者は、児童10名、親7名の合計17名であった。 ・参加者の感想からは、障害当事者の存在を意識しながらの体験ゆえに、ユニバーサルデザインを人ごとではなく実感を持って感じられたことがうかがえた。 ・平成25年度は、「ユニバーサルデザイン親子体験講座」と題し、ユニバーサルデザインに関する内容説明や高齢者擬似体験のほか、日本介助犬協会から講師及び介助犬を招き、介助犬体験を行う予定である。 提案内容の実践事例・先進事例について(事例7) 団体名 (福)神奈川県社会福祉協議会    分類 2 他団体による先進的な取組事例 区分 1 バリアフリー教育の充実 事例の内容 ※市町村ともしび運動推進組織の事業を2つ紹介します。 事業名「みんなのクリスマス会」12月(箱根町社会福祉協議会) ・小学校と連携し、小学5・6年生の親子を対象に、知的障害者が抱える課題や特殊学級に通う方の「障害」を学ぶために、料理やコンサートを通し交流し、偏見や差別のない心を育み、支えあいの地域づくりにつなげる。 (昨年まではボランティアとの交流だったが今年から対象を小学生に) 事業名「車いすバスケットボール体験学習」6月(大和市福祉推進委員会、大和市健康福祉総務課) ・大和市内小学校(4~6年)、中学校を対象に、車いすバスケットボール選手を講師に招き、障害をもった経緯やスポーツをする意義等の講義、実体験を通じ、「できないことを教えるより、できることを教えよう」という講師のメッセージは、障害を理解するにとどまらず、人として生きる力を学ぶ事業になっている。平成25年度は9校を対象に実施。 提案内容の実践事例・先進事例について(事例8) 団体名 認定NPO法人神奈川子ども未来ファンド  分類 2 他団体による先進的な取組事例 区分 1 バリアフリー教育の充実 2 多様な人が住まう「街」への気づき、障害者理解の推進 事例の内容  横浜市保土ヶ谷区和田 「福祉を考える会」 例年11月23日に開催しているふれあいバザーは地域作業所『ダンボ』と「福祉を考える会」が中心となって、地域ぐるみでふれあいと福祉の輪づくりをしています。22年もの間途切れることなく続いていて、当日のボランティアは300名を超えています。近隣の小中学校も初回からの参加で、今では小中学生の力がバザーを支えているほどです。地域作業所での作業体験コーナーや製作した物品を販売するなど、バンド演奏も交えながらの楽しい交流の場となっています。 バザーには民生委員さんの協力を得て、地域のひとり暮らしの高齢者を招き、中学生がおもてなし係りを担当しています。また、収益金の一部をNPO活動団体や被災地支援へも寄付しています。(別添資料参照)                     提案内容の実践事例・先進事例について(事例9) 団体名 神奈川県          分類 2 他団体による先進的な取組事例 区分 2 多様な人が住まう「街」への気づき、障害者理解の推進 事例の内容 聴導犬に関する普及啓発活動(NPO法人聴導犬育成の会) ・「聴導犬育成の会」は、鎌倉市に所在するNPO法人で、聴導犬の育成及び普及、聴導犬希望者の個人負担の軽減、捨て犬の救済、聴覚障害者への理解に関する活動を行っている。 ・同会は、さまざまな場所で聴導犬のデモンストレーションを行って、実情を説明することにより、聴導犬の普及啓発に努めている。 ・地域のイベント等に多数参加しており、中でも、小中学校や高校での講演やデモを積極的に行い、バリアフリー教育の充実に貢献している。 ・来る11月17日に開催される「バリアフリーフェスタかながわ2013」では、聴導犬のデモンストレーションやPR犬とのふれ合い等を通じ、聴導犬の普及啓発活動を行う予定である。 1