今後の県民会議での協議、報告事項について(案) 1 県民会議の進め方について (1)役割 @県民からの提案・意見の収集 A県民意見をもとに、行政や事業者、県民がそれぞれ取り組むべきことを検討し、県民会議から提案として発信 Bバリアフリーの街づくりの取組みについての検証 C県民活動の促進と県民・事業者・行政の協働による取組みの実施 (2)議論方法 部会での議論(県民意見の集約、課題整理) ・県民意見の整理・分類 県民会議議論 @時宜にかなったもの、A広域アピールが可能、B心のバリアフリーを広く訴え、ユニバーサル社会の推進につながるもの ・県民会議で議論すべきテーマの仕分けと選択、論点等の明確化 ・議論すべきテーマに関する今後の取組みなどを検討 県民会議での議論 部会からの報告に基づき、今後、県民会議として取組みを進めるテーマを決定 テーマに関する取組みの方向性や方策を協議 (3)今後の県民会議での論点 @多くの県民意見が寄せられたことから、県民意見の整理、集約方法を、方向性の検討や具体的な提案の議論が可能な形に見直すとともに、議論項目をグループ化する。 A平成24年度には、県民会議の委員の任期2年が満了することから、県民会議の成果として提案(提言)を行う形とし、今後の議論項目の優先順位付けや、具体的な県民、事業者、行政による協働事業の発信を行う。 B県民会議を具体の行動を起こす場としていくため、構成員の事業者や団体からも取組事例の紹介などを行うとともに、行動・実践を明確化する方向とする。 2 県民意見整理、集約方法【県民意見の分類整理イメージ】 分類,項目,主な意見,主な現状・取組 ハード整備,道路,歩道段差・傾斜・凹凸解消、電柱地中化、自転車道・歩道の区分、点字ブロック設置等, ・条例基準に基づく整備推進(歩車道の段差2cm標準) ・道路パトロール等の実施 交差点・横断歩道,歩道橋・地下道から横断歩道化、エスコートゾーン設置、音響信号機の改善等, ・交通状況等を勘案し整備 ・エスコートゾーン整備に向けた調査実施中 施設,トイレ構造・設置場所拡充、エレベータ構造・設置位置の見直し、エスカレーター案内、出入口段差解消、案内の改善、階段構造の改善等, ・条例基準に基づく整備推進 ・JIS高齢者・障害者配慮設計指針により規格化 ・ガイドライン作成やアドバイザ派遣実施 公共交通機関,鉄道駅の転落防止、案内の改善、バス乗降口の改善等, ・ホームドア整備に向けた検討 災害関係,計画停電時のエレベータ・音響信号利用、避難所の案内・トイレ・情報提供等, ・災害時における要援護者支援マニュアル作成指針などによる市町村支援 制度整備,みんなのトイレの大人用ベット整備, ・乳幼児用ベットは整備基準に追加 その他,電気自動車の静音対応、施設整備時に当事者意見聴取, ・施設整備時の助言者として障害当事者サポーター養成 ソフト面,制度整備,点字ブロック上の障害物撤去、歩道上に自動車駐車、障害者用駐車場の利用方法、病院・官公庁での手話通訳設置等 ・心のバリアフリー普及啓発 (点字ブロック上障害物、身体障害者用駐車区画利用) ・市町村実施の地域生活支援事業で手話通訳派遣 ハード運用,音響信号機の鳴る時間帯延長、エレベータ、バス利用時のアナウンス方法等, ・利用者、付近住民の相互理解のため交差点ごとに調整 ・統一アナウンス基準なし 災害関係,節電による弱視・温度調整困難者対応、災害発生時の障害者窓口、聴覚障害者の情報保証等, ・東京電力との情報 ・意見交換会で的確な需要見通しによる計画停電回避、実施時には障害者への配慮等要請 普及啓発,学校教育,障害者理解、施設等体験等, ・心のバリアフリー普及啓発(障害者体験等) ・バリアフリー表彰 ・建築士向け研修 学校教育以外,建築士への研修、障害者との食事体験、障害者理解等, 優良事例,ハード関連,川崎地下街の改善、歩道のない道路での着色、バリアフリー表彰事例等 ・バリアフリー表彰で顕彰 ・事例周知 ソフト関連,住民によるまち点検で通学路・段差などの改善、マタニティマークによる席譲り、バリアフリー表彰事例等, ・バリアフリー表彰で顕彰 ・事例周知 県民意見収集状況一覧 別添のとおり 37件(H22.11.15〜H23.1.20)+140件(H23.1.20〜H23.12.7) 3 県民会議としての提案発信内容のグループ化(イメージ) 【論議項目の視点拡充、見直し】(調整部会での協議事項、県民会議としての提案事項) 議論項目,目的,提案の視点,実施主体,実施目安,具体的な事例等 (☆新たな提案事業) ◎普及啓発:県民運動、協働取組として重点化を図るもの @子どもたちを始めとした「心のバリアフリー」に関する教育の充実→バリアフリー教育の充実, 障害者理解やバリアフリーの必要性、思いやりの心を自然に身につける, ・地域や小中学生向けバリアフリー教育の充実,行政・県民・事業者,H24〜, ・心のバリアフリー福祉教育研修会、バリアントールによる色覚障害者体験(県保健福祉事務所) ・南足柄市岡本小学校における福祉教育の取組み(車いす体験、学習発表会) ・秦野市社会福祉協議会による心のバリアフリーのための福祉教育(まち点検) ・藤沢市「心のバリアフリーハンドブック〜みんなが支えあう街〜」(点字学習) ・愛川町バリアフリー・まち点検実行委員会(町民、小中高生との点検活動), ・高校におけるバリアフリー教育モデル事業の実施,行政・県民,H24, ☆工業系高校でのユニーバーサルデザインに配慮した製品作成などモデル事業実施 ・事業者との協働事業の実施,行政・事業者,H24〜, ☆イオン株式会社と県との協定に基づくバリアフリー街づくり普及啓発事業実施  A「点字ブロック」に関する普及啓発→ 多様な人が住まう「街」への気づき、障害者理解の推進, 障害当事者の相互理解を越え、多様な人が住むのが当然の街づくり, ・障害当事者間の点字ブロックの現状、課題の相互理解,行政・県民,H24〜, ☆当事者間の疑似体験実施等による相互理解の促進(H23障害当事者サポータ養成事業) ・点字ブロック上の障害物撤去 ・障害者用駐車場の利用方法,行政・県民・事業者,H24〜, ・チラシ「だれにもやさしく快適な街づくり」(H18〜)による普及啓発 ・パーキングパーミット事業(21県、3市で実施) ・NPO法人との協働事業の実施,行政・事業者,H24〜, ☆街の公共トイレ化プロジェクト(コンビニなどに車いす利用可能なトイレマーク掲示推進) ○ハード整備、支援策検討で一定時間を要するが、課題分析、現状把握を行い可能な範囲で推進を図るもの B「駅」の安全確保→ 安心して出かけられる「街」の実現を目指して, 3.11東日本大震災での県民意見、取組等の反映 日常的な危険回避から、災害発生時にも移動や社会参加が確保される街へ ・バリアフリー関連情報充実、実践,行政・事業者・(県民),H23〜, ・ホームページでバリアフリーマップ(市町村、トイレ、観光情報など)情報充実化 ・民間事業者によるトイレ(みんなのトイレ)、観光情報(バリアフリー)の提供 ・伊勢志摩バリアフリーツアーセンター(NPO法人:バリアフリー調査、観光情報提供) ・京都バリアフリー観光案内所(株式会社:観光情報、観光時の看護師、ヘルパー派遣) ・駅、道路等の安全な移動経路の確保,行政・事業者・(県民),継続 ・平塚駅北口駅前広場のバリアフリー化(エレベータ、触知看板、シャルター等H21 平塚市) ・相模鉄道株式会社「人に優しい駅づくり」(サービス介助士配置、社員研修、筆談機等) ・ホームドアの整備、声かけ運動の実践 ・道路パトロール等の実施 ・住民によるまち点検で通学路・段差などの改善(相模原市光ケ丘地区) ・エスコートゾーン整備(東京都等で整備実施) ・計画停電時などの安全なハード運用の確保,行政・事業者,H23〜, ・東京電力との情報・意見交換会で的確な需要見通しによる計画停電回避、実施時には障害者への配慮等要請 ・移動、災害時の案内板、伝達方法など情報保証,行政・事業者,継続, ・海老名駅駅舎部自由通路整備(H22県表彰:誘導ブロック、案内板に音声信号設置) ・横浜市交通局「カラーユニーバーサルデザインを導入した駅案内」(内閣府表彰) ・バリアフリー、ユニーバーサルデザインに配慮した施設整備,行政・事業者,継続, ・平塚市西部福祉会館、リコーテクノロジーセンターC棟、開成町立開成南小学校、箱根ロープウェイ駅舎・ターミナル・コンドラ・箱根海賊船、大和市立光丘中学 等(県表彰) ○既存制度の見直しや活用などにより、推進を図るもの C現行整備基準の見直し検討→条例適合率・遵守率向上に向けた取組み, 条例の実効性を高め、遵守させる仕組みづくり, ・整備基準の見直し、制度面を含めた事業者等の動機付け向上策検討,行政,H23〜, ・適合証交付施設の公表(H23 ワーキンググループ検討結果) ・バリアフリー街づくり表彰拡充(H23 県域+川崎市、横浜は検討中) D施設の計画段階における関係者の参画,障害者、高齢者、子供など多様な視点からの「みんなのための施設整備」, ・公的な施設整備の率先的な取組 ・街づくり、バリアフリー教育に障害者派遣,行政・事業者,H23〜, ・バリアフリーアドバイザ派遣(H16〜H22 63施設) ・カラーバリアフリーアドバイザ派遣(H16〜H22 55施設) ☆カラーバリアフリーで創る街づくり事業(H23〜H24 大和市でモデル事業実施) ☆障害当事者サポータ養成研修、派遣(H23サポータ養成・登録、研修用テキスト作成 H24〜派遣)