資料4 バリアフリーのまちづくりに関する障害者団体からの要望等(平成21年度)(抜粋) <要望団体> 障害児者の生活と権利を守る神奈川県連絡協議会(略称:障神連) 県民のいのちとくらしを守る共同行動委員会(略称:いのくら) いのちとくらしと雇用・営業を守る神奈川県市民実行委員会(略称:くら営) 神奈川県視覚障害者福祉協会(略称:視覚) <要望事項> 「番号、項目、継続・新規等、内容、団体名」で記載しています。 1 建築物 継続 「みんなのトイレ」は、「肢体およびオストメイト障害者と高齢者、乳幼児が使用できる トイレ」ということを県民に周知徹底すること。 くら営 2 建築物 継続 県内の旅館、ホテルには車椅子障害者も宿泊できる居室を1以上設置し、通路をバリアフ リー化するよう義務付け、改修のための補助制度や融資制度を実施する。 くら営 3 鉄道 継続 2010年度までに県内全駅にエレベーターが設置出来るよう、市町村と鉄道事業者に働きか けること。とりわけ。JR川崎駅校内のエレベーターとくだりのエスカレーターの設置計 画は遅々として進んでおらず、一日も早く設置できるよう市とJRとの協議の場を持つこ と。 くら営 4 鉄道 新規 ホーム上の安全対策のため、横浜駅など主要駅には、可動式ホーム柵を設置することと、 ホーム要員を配置し、安全確保に努めるよう、各鉄道会社に働きかけること。 いのくら 5 鉄道 改定 "駅利用上の安全と利便を確保するために、鉄道事業者に強く働きかけること。 (1)駅構内や電車への乗降の際の安全を確保するには、人員の配置が重要だ。ホームドア、 可動柵の設置をすることにより、ホーム要員を削減したり、ワンマンカー運転にしたりす る傾向があるが、それは絶対にしないこと。 (2)電車とホームとの間の段差をなくすこと。 (3)2車両ごとに車いすスペースを設けること。 (4)JR横浜駅や。東急横浜駅のように車いすが通れる、広めの有人改札口を設置するこ と。 (5)車いす用トイレの中で車いすが回転できるスペースを確保し、収納型の大人用ベッド も備えつけること。また、車いす用トイレは障害者が優先であることを表示すると共に、 乗降客にアナウンスすること。 障神奈連 6 バス・タクシー 継続 ノンステップバスの導入目標を引き上げると同時に、リフト付きタクシーの増車を関係機 関に働きかける。 くら営・障神奈連 7 バス・タクシー 新規 ユニバーサルデザインのタクシー車両の開発を国に求めること。  いのくら 8 道路 継続 県道の両側に歩道をつけ、車いすが通れる幅員とし、敷地内への車が乗り入れるための切 り下げ部分の勾配を緩和すること。 障神奈連 9 道路 継続 交差点部分の歩道には勾配を設けず、水平とすること。 障神奈連 10 道路 新規 歩車道の段差問題については、現在県が進めている方式の物は、視覚障害者の安全を十分 確保することができないことを認識し、次のことを徹底すること。 (1)縁石の3本突起は、硬質ゴムで作ること。 (2)3本突起を埋めた縁石(セーフティブロック)と車道との間は、最低限5oの段差 をつけること。 (3)縁石手前の警告ブロックは必ず2列とし、その周辺は平たんとすること。 (4)歩道の巻き込み部のうち、横断歩道の幅の部分のみ3本突起の縁石を敷設し、他の 関係ない部分は、2pの縁石を使用すること。 (5)視覚障害者が横断する方向が確実にわかるよう、エスコートゾーンを早急に取り入 れること。 障神奈連 11 視覚 継続 公共施設入口に電波式の音声案内装置を付けると共に、エレベーターや改札口などをはじ め分岐点に電波式の音声誘導装置を設置してほしい。 視覚協会 12 視覚 継続 エレベーターやエスカレーターに音声案内やサインをつけてほしい。 視覚協会 13 視覚 継続 トイレのマークを、弱視者のために低い位置にも設けてほしい。 視覚協会 14 視覚 継続 水洗トイレの流すボタンやレバーなどの規格を標準化してほしい。 視覚協会 15 視覚 継続 階段などで音の出る場所を低くしてほしい。 視覚協会 16 ソフト 改定 車いす利用者は、垂直移動にエレベーターを頼らざるを得ないが、健常者が先に乗ってし まい、本来必要とする利用者が乗ることができない。これらを改善すること。 いのくら 17 ソフト 新規 だれもが乗れるタクシーにするために、改正タクシー業務適正化特別措置法による運転者 の登録制度で、登録時における講習について、車いす等の取り扱いや接遇などについても、 実地研修やマニュアルの内容を逐次見直して、さらなる乗務員の資質の向上をめざすこと。 いのくら