5 死因分類の解説     本書の死因、疾病統計に使用されている統計分類は、WHOが定めた「疾病および関連保健問題の国際統計分類第10回修正」(International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems, Tenth RevisionICD−10)に基づいている。ICDとは、統計を国際比較、年次比較できるようにWHOが定め、加盟国に使用を勧告している死因および疾病統計分類である。ICDは、医学の進歩と多様化する用途に応えて約10年毎に修正されてきた。(現行のICD−10は、必要に応じて一部改正できることとなっている。)  ICD−10は、1990年の世界保健総会で採択され、わが国においては平成7年1月1日からICD−10に準拠した疾病、傷害および死因に関する分類表(基本分類表、死因分類表および疾病分類表)が使用されており、死因、疾病統計はこれに基づいている。  本書は死因分類表を用いた。また乳児については乳児死因分類表、主要死因については選択死因分類表を用いた。