気になる隣の社食ごはんのページ エントリーナンバー9、旭硝子株式会社 相模工場の取材内容 今回取材に応じてくださったのは、総務グループ北林さんです。 AGC旭硝子相模工場では、総勢455人の社員さんが働いています。 男性が多く、約95%を占め、平均年齢は43.9歳です。 食堂の営業時間は月〜金曜日の9時50分〜13時ですが、通常の8時30分〜17時15分勤務の他、夜間を含む変則勤務帯や土日の勤務があります。 弁当持参の社員さんもいますが、食堂の営業時間外は弁当形式で食事提供をしていたりと、食事には大変気を遣っています。 北林さんの言葉 「社員同士のコミュニケーションを大切にしています。皆さんに長く勤めていただくのには健康が大切だと思います」 「社員の健康づくりは健康管理センターや健康保険組合、食堂等と連携をしながら様々な活動を行っています。  健康保険組合とは部署対抗駅伝やボウリング、バトミントン等様々なイベントを行い、運動をしながら社員のコミュニケーションを図る場にもなっています。  今年から健康管理センターに看護師が常駐するようになり、食堂の管理栄養士と協力して取り組みができるようになりました。  そこで、9月の全国労働衛生週間準備月間に合わせ、健康応援週間のイベントを企画しました。  この取組みに先立ち、総務担当と看護師、食堂の店長、管理栄養士との打ち合わせを行いました。  今後もよりよい活動ができるよう検討を重ねていきたいと思います。  食堂は社員の親睦や、リフレッシュをする場として利用されていますが、5年前にできた倶楽部ハウスも社員の健康に関わる講演会や交流の場として活用されています。  毎月、総務担当と店長、管理栄養士、倶楽部ハウス調理担当者とで会議をし、  給食運営に関して喫食者数の変化や会社の考え方等情報交換を行い、よりよい食事提供につなげています。」 PICK UP! こちらが倶楽部ハウス!中には広〜い和室やホールがありました。 健康管理センターの看護師立花さんにお話をうかがいました。 看護師立花さんの言葉 「社員の皆さんには元気に働いていただきたいのです」 「こちらに勤務して、健診の有所見率が高いこと、肥満者が多く、しかも増加傾向があることに「どげんかせんといかん!」と強く思いました。  個別に相談も行っていますが、食事にも興味を持って欲しいと思い、社員食堂と連携し、  まずディスプレイを変更して積極的にヘルシーメニューのPRをしていただきました。  さらに、有所見率が特に高かった「高血圧」「脂質異常症」に重点を置き、イベントメニューを一週間続けることを提案しました。  漬物に含まれる塩分と同量の塩を展示したり、フードモデルでエネルギー量を掲示したり、  併せてポスターや卓上メモも用意し、持ち帰り自由のパンフレット置き場も確保しました。  社員には元気に働いて欲しいので、これからも社内配布物の「さがみだより」で呼びかけるとともに体力測定等も実施し、  明るく元気な工場づくりのお手伝いをしたいと考えています。」 こちらが健康管理センターです! PICK UP! 立花さんが設置された、パンフレット置き場が食堂にありました! パンフレットは、イベントの内容に合わせて変えています。 取材日は、脂質やコレステロールに関するものが置かれていました。 特に、居酒屋メニューを取り上げたものが人気のようです。 H28年9月から始まったイベント、健康応援メニュー! 以前は月に2回だったイベントメニュー。  健診結果を「どげんかせんといかん!」という想いから、丸々1週間をイベント期間とし、毎日日替わりで『健康応援メニュー』を提供することとなりました。 9月に第1弾として実施されたイベントは、「減塩」がテーマ。 イベントメニューの提供だけでなく、ポスターやディスプレイもテーマに合わせました。 漬物のセルフサービスコーナーには、塩分1g分の漬物をサンプルとして掲示。 また、1日の目標量である8g、7g※分の食塩を入れた小袋を掲示しています。 ※食事摂取基準(2015年版)では、塩分の目標量を男性8g/日、女性7g/日未満としている。 第2弾である11月は、「脂質」をテーマにイベントを実施しています! こちらが食堂です。 座席は全138席。開店9:50から、早朝に出勤されている社員さんが利用されます。 こちらが入り口のディスプレイです。定食と日替わり麺のサンプルが置かれています。 ポスターには、脂質の種類についてや、上手に脂質を摂る食事のポイントが書かれていました。 イベントに合わせ、80kcal分のさまざまなフードモデルを掲示。目を惹きつけます! 健康応援メニュー発見!!サンプルと共に、メニューのポイントが書いてあります。 お昼休みになると、たくさんの社員さんが並び始めました。日勤の職員さんが一斉に来られ、あっという間に満席となります。 ずらっと並べられた5種類の小鉢の中から、好きなものを1つ選びます。 どれにしようか迷ってしまいますね! ごはんや汁物、主菜は、調理員さんからあたたかいものを頂きます。 ごはんは大・中・小盛りから選べます。グラム数とエネルギー量の表示もありました! 8〜9割の社員さんが食堂を利用されています。選べる豊富なメニューと手ごろなお値段が魅力のようです。 こちらは週間メニュー表です。健康応援メニューは赤字で強調されています。また、金曜日を『no!!フライデー』と名付け、揚げ物を提供しない日としています。 卓上にもイベントのポップを発見! 食堂店長内藤さんの言葉 「あたたかいものはあたたかく。お客様の気持ちを大切にしたいです」 「男性が多いので、ボリュームのあるメニューが人気です。そのため、魚料理は焼くよりもフライにしたほうが好評です。  お客様の要望と、健康管理の両方を叶えなければならないことが難しいところではあります。  給食を提供する中では、一番にお客様の気持ちを大切にしたいと考えています。  あたたかいものはあたたかく、できるだけ好みに合ったものを提供できるように心がけています。  これからも総務グループの方々や看護師さんと情報共有を行い、お客様のニーズに応えられるようにしたいと思います。」 管理栄養士石井さんの言葉 「お客様にとって、食事がほっとする時間となるように」 「今回の「脂質」をテーマにした健康応援メニューでは、興味をもっていただくために、  いつも使わない食材を使うことにこだわり、また、見た目が鮮やかで食欲をそそるようなものを考えました。  月に一度のメニュー会議でお客様の声を聞き、メニューに反映しています。  食事は一日の中でほっとできる時間だと思います。  お客様にほっとしてもらえるよう、季節に合わせた料理や新メニューを取り入れ、飽きのこない献立づくりを心がけています。」 PICK UP! 食堂へ入るとすぐに、管理栄養士の石井さんが手書きしているボードが目に留まります。 こちらには、おすすめメニューの紹介文に栄養の知識を織り交ぜ、毎日情報提供しています。 このようなディスプレイやポスター、卓上メモは、看護師の立花さんや総務グループの北林さんと話し合い、内容を決めているそうです。 本日のイベント、健康応援メニュー! 鶏むね肉と温野菜サラダ エネルギー  624kcal たんぱく質  27.2g 脂質     14.0g 炭水化物   94.2g 塩分     2.4g (ご飯・味噌汁込) 健康応援メニューのポイント ●鶏もも肉より脂質が低い鶏むね肉を使用 ●蒸して加熱しているので、油を使っていません! 健康応援メニューを召し上がっている社員さんからお話を伺いました。 食堂利用者さんへのインタビュー1 「食堂はほぼ毎日利用しています。いろいろ種類があって良いですし、年齢的にヘルシーなメニューはうれしいです。  病気もしたので、食べ過ぎないように気をつけています。  通勤が電車利用なので、毎日行き帰りにひと駅歩くようにしています。」 食堂利用者さんへのインタビュー2 「イベントメニューなので選びました。値段、便利さ、いろいろ食べられるということもあり、食堂は毎日利用します。  普段から野菜をなるべく食べるようにしています。また、デスクワークなので機会を見つけて歩くことを意識しています。」 本日の健康応援メニュー「鶏むね肉と温野菜サラダ」をいただきました。 厚木保健福祉事務所 管理栄養士の言葉 「野菜の彩りも良く、茹でてあるので食べやすかったです。  ほぐした鶏肉とごまだれとの相性もよくて、とてもおいしくいただきました。小鉢が付くのもうれしいです。」 楽しい食事が、社員の元気を引き出します。? 取材日:平成28年11月28日 ご協力ありがとうございました!