更新日:2018年7月24日

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仕事と家庭の両立―率直に伝える―

 時々、育児休業から復帰して、半年、1年と頑張ってきたけれど、「夫との家事分担がうまくいかない」「復帰後、職場でどこまで期待されているのかわからない」など、うまく回っていないとお話しされる方がいらっしゃいます。そのような思いを抱えながらの1年間、随分と大変だったことでしょう。

 両立生活に入ると、家庭では家族との家事・育児分担について、また、職場でも新たな関係性の中でどのように働いていくかなど、調整の必要なことが多くなります。それぞれの事情のすり合わせでもありますから、一度の話し合いで段取りよく進むというものでもない点が難しいところでしょうか。 

 また、相手が夫であれば、「言わなくても家事分担を積極的にやって欲しい」し、「思いやりがあればやってくれても当然じゃない」等の気持ちもありますね。我慢が重なった結果、堪忍袋の緒が切れてしまい、口げんかになって…と、お互い望んでもいなかった状態になってしまったこと、ありませんか?
 思うことは言えている、伝わっていると思えている方は大丈夫。でも、そうでないとしたら、いつもと違ったコミュニケーションを試してみるのもよいかもしれません。

 お勧めするのが、「I(私)メッセージ」で考え、伝えるというコミュニケーションです。日頃、どのように発話しているかを考えてみると、相手(You)を主語にしていることも多いことに気づくのですが、自分自身を主語にして考えた方が、気持ちもより明確にすることができ、結果としてより率直に伝えることができます。
 相談の中でこの練習をしてみると、ご自身を主語にしたとたん、何を伝えたかったのかわからなくなってしまう場合があります。いつもの考え方、いつものコミュニケーションパターンが先立ってしまうわけですね。

 立場や役割が違っても、私たちは対等に話し合うことはできます。話し合ってみて初めて、相手の考えていることが分かったり、相手の態度が理解できたりすることもあります。
 うまく回っていない、何かすれ違っている、そんな風に感じている方はコミュニケーションパターンを変えて話し合いをしてみる。新たなスタイルの中で、少しずつ関係が変わり、それがスムースな両立生活につながっていくとよいですね。

(執筆:ワーキングマザー両立応援カウンセリング カウンセラー 桂 香代子氏)

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