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更新日:2018年7月24日

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ワーク・ライフ・バランスと多様な働き方2(テレワークについて)

 先月からの続きです。続けて読んでくださりありがとうございます。前回、社員全員が享受できるのが本来のワーク・ライフ・バランスであり、そうでないワーク・ライフ・バランスはおかしいと問題提起させてもらいました。理由として、私は6歳の娘の育児をしていますが、父親の介護もしており、ダブルケアの状態で育児と介護の狭間に揺れているからです。

 私が多様な働き方を行うための施策の一つの手段として、今回は『テレワーク』についてご紹介したいと思います。

 テレワークというのは、簡単に言えば会社以外の場所でICT(インフォメーション・コミュニケーション・テクノロジー)技術を使用して業務を行うということです。インターネットを使用して様々なソフトや媒体を使用する取り組みです。スカイプなどでビデオチャットを行ったり、クラウドというインターネット上にデータの保管スペースを作成して保存したり、共有したりなど色々な使い方があります。昔ですと在宅勤務やサテライトオフィスなどがありましたが、それよりもインターネット技術が進んで、更に様々な事が出来るようになったのがテレワークだと考えてください。

 今回は自宅での勤務としてご説明します。シングルのお母さんがいました。子供が熱を出したが診てくれる人がいない場合、本来は休みを取るという選択になりますが、どうしても行わなければならない案件や、急ぎの案件などがある場合もあります。その時にテレワークの準備ができていれば、選択肢の一つとして自宅で仕事ができます。

 自宅にいながら会社のシステムに接続できて、同じように仕事ができるので、お母さんは子供が落ち着いた時点で仕事ができるようになります。症状によってはお医者さんにいって薬をもらえばすむこともあるのでケースバイケースですが、仕事を出来る時間がかなり増えます。一方、テレワークができない場合は、有給を1日取ったり、半休を取ったりなどと選択肢が限られてしまいます。『どうしても今日中に仕上げたい書類があったのに‥』『3時間あれば完成させられたのに‥』など仕事をしていると時間的な制約があると思います。同様に『会社に帰って作らなければな‥』『この移動時間が無駄だよな…』など感じる場面が多々あると思います。こういった場面での選択肢を増やすためにテレワークがあるのです。

 無論セキュリティ上の問題や様々な準備が必要ですし、思いつきで明日から出来るものではありませんが、パンデミックや自然災害、交通断絶時など出社が出来ない時への二次的な使用効果の期待という面もあります。一番の利点としては社員全員が必要な時に必要な形で平等に使えるということです。自分の調子が悪いときに、子供の調子が悪いときに、親の調子が悪いときに、台風が来て出社が出来ないときになど、様々な場面で使用する選択肢があるということは、プラスになればこそマイナスにはなりえません。

 さて私はダブルケアの状態であると冒頭でご説明しましたが、どんな時にテレワークを使用するかというと、病院の送迎、薬の受け取り、子供の送迎、車でないと買えない買い出しなどちょっとした家事の補助など、細切れな時間で有給休暇を使うのをためらう時です。このような案件を抱える時でも仕事に対応できるようになってきます。

 今回私の拙文を読んでくれた皆様は是非会社で話し合いを行い、誰が何に困っているのか、社員のサイレントニーズを掘り起こしてください。そして選択肢を作ることで、多様な働き方改革を進めてくださる事をお願い申し上げます。

(執筆:向洋電機土木株式会社 広報部部長 横澤 昌典氏)

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