障がい者雇用のための企業交流会「はじめの一歩」(2)(相模原・県央地域)【終了しました】

掲載日:2019年11月28日

 「障害者の雇用の促進等に関する法律」では、従業員45.5人以上の企業を対象に、障がいのある方を2.2%以上雇用することとしています。
 一方、中小企業の皆様からは「どうやって障がい者雇用を進めたらよいか分からない」、「どこに相談したらよいのか分からない」といった声も聞こえてきます。
 そこで、県では、すでに障がい者雇用を進めている先輩企業の体験談や質問会を通して、普段は聞けない事柄を自由に聞きながら、参加企業間のつながりも作れる企業交流会を開催します。
 今回、相模原・県央地域では、障がい者雇用のイメージができずにお悩みの企業の皆様を対象に、実際に雇用に取り組んでいる企業を訪問して、就労現場の見学を行う「出張版」はじめの一歩を開催します。
 先輩企業のお話を聞きながら、実際の現場見学ができる機会は中々ありません。この機会にぜひご参加ください!

本イベントは終了しました。ご参加いただきありがとうございました。

当日の概要を掲載しました。更新

プログラム(当日の様子)

先輩企業の雇用事例紹介

すでに障がい者雇用を進めている「先輩企業」2者に雇用を始めたきっかけや取組内容、体験談などをご紹介いただきました。

事例紹介1
社会福祉法人恩賜財団神奈川県同胞援護会 シルバータウン相模原特別養護老人ホーム
施設長 金子智代美氏

jirei_silver当法人は太平洋戦争末期に戦災にあわれた方々を救済する組織として設立されました。戦後は一貫して社会福祉事業を行っており、本日事例紹介をいたしますシルバータウン相模原特別養護老人ホームは昭和44年に設置され、介護度の重い方の生活支援を行っています。

平成16年に障がい者雇用に取り組み始めた当初、雇用した方には清掃業務を担当していただきました。現在は3名の障がい者の方が就労しており、介護業務と介護の周辺業務を行う介護助手を担当しています。

この3名の方の採用ルートは2通りあり、一つは相模原障害者就業・生活支援センターからのご紹介、もう一つは養護学校・特別支援学校から受け入れた実習生の採用です。特に障害者就業・生活支援センターの相談員、ジョブコーチの方とは何度も本人を交えた話し合いの場を設けていただき、本人の定着に至ることができました。

介護の仕事は利用者の方の状況をよく見て、困り事がないよう臨機応変に先回りして対応することが必要ですが、3名とも周りのスタッフのフォローを得ながら、しっかりと仕事ができています。難しい作業も多くありますが、周りのスタッフがよく様子を見てあげることと、相談しやすい雰囲気づくりをすることの2つを意識すれば必ず活躍できると感じています。
最近では、業務に対する向上心も芽生えており、ヘルパー2級の研修受講を自ら希望するなど、その成長ぶりにスタッフも特別支援学校の先生方も驚いています。3名とも少しずつ仕事の幅を拡げており、「忙しいけれど楽しい」と言ってくれて、嬉しく思っています。

仕事の切り出しは、求める仕事内容から本人の苦手な作業を切り離して業務を作り出すこと、本人の苦手な部分をフォローする方法はあるかの2点を考えることが大切です。
また、障害者就業・生活支援センターの支援員やジョブコーチの方、養護学校・特別支援学校の先生方とこまめに情報を共有し、状況に応じて仕事の進め方や量を変えていくことが、切り出した業務でひとり立ちするカギだと思います。

障がい者雇用に取り組んでいく中で、特に必要だと感じたことは以下の5点です。

  1. 管理者を含めた一緒に働く人の理解
  2. 障がいを理由にして、できる仕事を決めつけない
  3. 一人ひとりの個性に合わせて働き方を決める
  4. 何が苦手なのか業務を通じて確認し、仕事内容を見極めていく
  5. 一人ひとり成長の速度は異なることを意識する

上記のことを心がけて取り組んだ結果、現在就業中の3人は職場によく溶け込み、大事な戦力となっています。また、一生懸命かつ誠実に仕事に取り組んでくれますので、職場の皆から愛される存在です。障がい者雇用に限らず、どんな職場でもお互いに補い合いながら仕事を成立させているのではないかと思います。今後もお互いに補い合い、認め合える職場環境を創っていきたいと考えています。

事例紹介2
株式会社コープデリバリー 業務部課長 前村啓二氏

jirei_coop当社は「生活協同組合ユーコープ」の物流子会社で、今日お越しいただいた森の里事業所では冷凍・冷蔵品の仕分けを主に行っています。森の里事業所では以前から、障がい者雇用に取り組んでいましたが、昨年より全社で障がい者雇用に取り組む方針となり、「チャレンジャー雇用」という呼び方で障がい者雇用に取り組んでいます。「チャレンジャー」とは、障がい者の様々な苦難を乗り越えようとする姿に尊敬の意を込めた表現です。

現在は30名弱のチャレンジャーが全社で働いており、障害者雇用率は6%を超えていますが、今後3年間で8%を超えるよう推進しています。また、単に雇用率を増やしていくのではなく、障害者就業・生活支援センターの方からアドバイスを得るとともに、ジョブコーチを社内に配置するなどして、職場環境の整備も行っています。

チャレンジャー雇用は当社の強みにもなっており、様々な現場でチャレンジャーが活躍することで全体の作業負荷が減少すること、また、チャレンジャー向けに分かりやすいマニュアルを作成することで、他の作業者に対する教育がより効率的になるなどのメリットがあります。特に、チャレンジャーにも分かりやすいマニュアルを作成することは、これまでの作業手順を見直すきっかけとなり、作業者自身の仕事をレベルアップさせることができました。また、チャレンジャーならではの良さとして、彼らは職場の誰にも負けないぐらい笑顔で挨拶をしてくれて、皆が清々しい気持ちになり、職場が明るくなるという効果があります。

雇用を進めるに際しては、実習を受け入れることが第一歩であると考えています。実習では、まず希望者の方と面談をして、「やりたい仕事」と「やってほしい仕事」をすり合わせます。
また、実習中は日誌をお互いに交換し、「今日行った仕事」や「今日生まれた課題」等について共有しています。実習の最後には受け入れた方の評価を行い、その結果を所属する養護学校や障がい者就労支援機関に報告しています。実際に採用となった場合、この実習が現場での受け入れの予行演習にもなっています。

実習を行った後、お互いの意向が一致した場合に採用となります。採用の際はハローワークと連携をとりながら決定を行い、養護学校新卒の方は4月からの採用としています。採用後は特別扱いを一切せず、賃金等も差をつけずに、一人の社会人として接しています。

一人の社会人として接してはいますが、チャレンジャーは習熟に一定の期間がかかりますし、作業手順を間違えることもあります。もし間違えた場合は注意をしないといけませんが、注意をした時、注意する側に悪気がなくても、注意された側は、どうしても落ち込んでしまうことがあります。教える側が本人への伝え方に注意をしなければいけないと日々思っており、注意をする際の伝え方を意識するよう現場にはお願いしています。

チャレンジャーは、私達が思っている以上に何でもできるという実感がありますし、当初の予想を超えて、すごい活躍をしている例を何度も見てきています。チャレンジャーは、長い目で見ると本当に活躍してくれることを実感しています。

障がい者ご本人の就労現場見学

 株式会社コープデリバリーによる雇用事例の紹介を踏まえて、森の里事業所内で就労現場の見学を行いました。

先輩企業に聞く!(質問会)

 先輩企業に直接いろいろ聞くことができる座談会形式の質問会を行いました。

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グループワーク

 自社において、どのような仕事が障がい者の方にできそうかを考えるグループワークを行いました。
 また、先輩企業や支援機関の職員も交えて、参加企業間で悩みや困り事などを共有し、自由に意見交換を行いました。

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交流会

 参加者同士で自由に情報交換等を行う交流会を行いました。

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相模原・県央地域のチラシ(実施終了しました)

「はじめの一歩」(相模原・県央)のチラシ(PDF:574KB)

主催・共催

【主催】神奈川県
【共催】神奈川労働局ハローワーク相模原ハローワーク厚木ハローワーク大和
相模原障害者就業・生活支援センター障害者就業・生活支援センターぽむ

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本文ここまで
県の重点施策
  • 未病の改善
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