障がい者雇用のための企業交流会「はじめの一歩」(6)(横浜(2))【終了しました】

掲載日:2019年3月27日

 「障害者の雇用の促進等に関する法律」では、従業員45.5人以上の企業を対象に、障がいのある方を2.2%以上雇用することとしています。
 一方、中小企業の皆様からは「どうやって障がい者雇用を進めたらよいか分からない」、「どこに相談したらよいのか分からない」といった声も聞こえてきます。
 そこで、県では、すでに障がい者雇用を進めている先輩企業の体験談や質問会を通して、普段は聞けない事柄を自由に聞きながら、参加企業間のつながりも作れる企業交流会を開催します。
 障がい者雇用を進める「はじめの一歩」として、ぜひご参加ください!

本イベントは終了しました。ご参加いただきありがとうございました。

当日の概要を掲載しました。更新

  • 日時:2019年2月26日(火曜日)13時30分~16時30分まで
  • 場所:かながわ労働プラザ 多目的ホールA(横浜市中区寿町1-4)

  • 参加人数:32名

プログラム(当日の様子)

先輩企業の事例紹介
JFEビジネスサポート横浜株式会社
コ・ワーク ラボ センター長(兼JFEエンジニアリング株式会社 人事部担当部長)渡辺重己氏
コ・ワーク ラボ センター サービスグループマネージャー 安倍朋子氏

JFEengineering

前半では、弊社がこれまでの2年間に行ってきた障がい者雇用に向けた取組と現状について、後半では、業務の創出についてお話をしたいと思います。弊社は、横浜市鶴見区の弁天橋にあり、創業は1969年、正社員は233名です。主な仕事では、人材派遣等の人材サービス事業、オフィスサポート事業といって建物の監視や緑化、営繕、また事務用品等の仕入れ販売を行っています。また、ITサポート事業といってコンピューターのQ&Aの窓口を作ったり、書面を電子化する電子化サービス事業も行っています。親会社であるJFEエンジニアリング及びJFEエンジニアリンググループの総合サービス会社と私は言っておりますけれども、総務や人事などの仕事を弊社が請け負っています。

2017年4月まで、弊社は障がい者雇用に大変苦労していました。これではいけないということで、障がい者雇用のために「コ・ワーク ラボ センター」という組織を新たに作りました。部署の中の構成は、私がセンター長を務め、サービスグループと事務管理グループに分かれています。サービスグループのマネージャーを安倍が務めており、その下に副主任の指導員、そしてチームごとに指導員が配置され、障がいのあるスタッフが働いています。

現在の人員状況は、知的障がいの方が11名、精神障がいの方が3名で計14名ですが、この春、新たに知的障がいのスタッフが5名入社する予定で、2年間で19名の障がいのある方たちを雇用してきたということになります。また、指導員は6名で、障がい者3から4名に対して1名の指導員を配置する構成になっています。障がいのあるスタッフの1日のスケジュールは、就業時間が朝8時半から16時半で、午前3時間、昼休み1時間、午後3時間の勤務です。朝・夕には朝礼や夕礼を行っています。これをサポートする指導員の就業時間は、前後30分ずつ長く8時から17時となっています。

具体的にどのような仕事をやってきたのかというお話をします。まず、電子化サービスという仕事です。これは従来から弊社の社員が十数名ほどで作業をしている部隊に、障がいのあるスタッフを派遣し、一緒に仕事をしています。指導員が1名つきまして、重度の知的障がいのあるスタッフ1名が、朝9時から16時まで仕事をしています。現場からの仕事の指示は、指導員が受けてそのスタッフに指導します。2017年にこの組織を作ってから最初に作ったチームで、このスタッフは現在ほぼ1人で業務を完遂できるレベルになっています。

続きまして、施設・巡回サービスという仕事です。シュレッダー袋の交換と秘文書の回収は、従来は、親会社であるJFEエンジニアリングの社員が自分たちの手でやっていた仕事を私達が受託し、創出した仕事です。トイレットペーパーの補充や台ふきんとタオルの交換と洗濯は、外部委託業者の欠員が生まれたところで引き受けた仕事です。コピー機への用紙補充、打ち合わせスペースの机清掃、会議室ホワイトボードの清掃と備品のチェックも従来は現場の社員が自分達の手でやっていた仕事を私達が受託し、創出しました。

また、スタッフの人数が徐々に増え、最近多くなってきた仕事がオフィスサービスの仕事です。例えば、書類の仕分け、並べ替え、マッチング。また、伝票への押印や帳票の貼り付け、箱ファイルや紐に綴じるファイリング。さらに、宛名印刷をしたラベルを作ったり、それを封筒に貼ったり、郵便局へ出しに行ったり、こういったサービスの仕事が最近は増えてまいりました。これらの仕事は、従来は現場の中でそれぞれの社員たちがやっていた仕事ですが、現在は私達が受託しています。また、オフィスサービスの中で最近増えてきたのがパソコンへのデータの代行入力です。また、毎日約200食の仕出し弁当の数の集計、発注、それ以外にも貸し出し品等のクリーニングをするといった仕事もしています。

さて、2年前に私達がスタートした仕事ですが、簡単に仕事が創出できたわけではありません。現在、会社の中から外部に出している仕事はないだろうか、あるいは、会社の中で自分の部署だけではなく各部署の業務で私達ができる仕事はないか、そうした観点で様々な業務の創出を行ってまいりました。具体的には、社員の1人分の仕事を丸々私達に創出してくださいと言っても、そう簡単に仕事を出してくれません。一部を出してくださいと言っても難しい場合もあるのですが、それぞれに「一部分でよいので障がい者の方に仕事を出して、それぞれ皆さんがもう少し楽になったらどうですか」といったお話をしました。そういった中で少しずつではありますが、業務を出していただき、その結果、それぞれの社員は業務に費やしていた時間が空き、他の業務に着手できたと大変喜ばれています。

業務の創出のためのツールの一つとして、業務の情報収集アンケートがあります。どういった業務内容で、業務量は日単位なのか、週単位なのか、月単位なのか、それより長いスパンなのか。また、手順や難易度、頻度など、それぞれの現場の担当にヒアリングだけではなく、こうしたアンケートを使いながら、仕事の創出をします。

業務の創出のポイントとして、一つ目は、定期的に発生する仕事。二つ目として、ボリュームがある仕事。三つ目として、なかなか着手できない仕事。四つ目として、時間内にやる余裕がない仕事です。五つ目として、作業工程が同じ仕事です。こういったポイントから、順次現場をヒアリングし、業務を創出し、障がいのあるスタッフ達に展開をしてまいりました。

私が今日、なぜ仕事の創出という観点でお話をしたかと言いますと、障がいのある方を雇用するのに、雇用してから仕事を考えるのではなく、創出が先だと思っているからです。これは、障がいのある方に限ったことではなく、例えば、事務系の仕事をしてもらうのか、技術系の仕事をしてもらうのか、それとも体を動かす仕事をしてもらうのかで、採用基準が違います。障がいのある方も同じです。どんな仕事をやってもらうかを雇ってから決めるのではなくて、最初に仕事を創出する、そして、その仕事の内容に応じた障がい者の方を雇用するというやり方がよいのではないかと思っています。

最後になりますが、これからの日本と、大それたことを言っておりますが、少子高齢化が進むと、人口つまり働く人たちが減り、国の高齢者に関する福祉サービスの予算は増えていきます。そういった状況で、一億総活躍社会として、障がいのある方を戦力と捉えて、私達と一緒に働いて、納税者になる、そして私達の仕事を障がいのある方に助けてもらう、そういった環境が徐々に揃っていくとよいと思っています。

県障害者雇用促進センターが支援に関わった企業の事例紹介
株式会社ムラノセイコー 取締役社長 村野隆氏

muranoseiko

私どもは中小企業の製造工場でして、障がい者雇用については、もちろん法定雇用率やコンプライアンスの問題も絡むのですけれども、やはり戦力で採用したいという気持ちもあります。ただ、この十数年、私どものような中小企業と障がいのある方のよいマッチングがなかったのですが、県障害者雇用促進センターの支援をきっかけに、スムーズに採用に至った事例を報告します。

私どもの会社は、横浜市神奈川区三枚町にあり、市営地下鉄の片倉町駅から歩くと20分くらいで、社員は近場に住んでいるか、横浜駅西口からバスで、朝ですと25分くらいかけて通勤していて、通勤の便がよいという場所ではございません。業務内容は板金プレス加工で、主体でやっていますのは、鉄の板、ステンレスの板、アルミの板といった鉄板をレーザーで型抜きをしたり溶接をしたりして、筐体を作ったり、その中に入るファンのユニットといった細かい部分を作っています。多品種少量で、量を沢山作るような製造現場ではありません。ですから、職人といいますか、作業者が個々に取り組んでおり、工場の中もごちゃごちゃしておりますし、空調は効きませんので夏は暑いし、冬は寒い厳しい環境です。もちろん管理業務は別の事務棟で行なっています。

私どもは障がいのある方の雇用が未経験ということではありません。戦前から事業をやっておりましたので、軍隊に行かない障がいのある方が仕事をしていたという経緯もあって、プレス加工で20年働いた方やプロペラを作って40年働いた方など様々な障がいのある方とお付き合いをしてきた経験がありました。しかし、この十数年、障がいのある社員が定年退職した後、私どもの求める職種とマッチングする障がい者の方に出会えないまま時間ばかり過ぎてしまいまして、どうしようかと悩んでいる時に、偶然2017年7月に県障害者雇用促進センターの方にご来社いただきました。この時、初めてこの組織の存在を知りまして、ぜひお助けいただけるのであれば、こういった経緯を踏まえて、求人の相談をしました。2018年3月に再度ご来社いただきまして、その後にもう1度来ていただいて、出前講座の受講というか、それほど難しいことではなくて、私どもがどういう職種の求人を希望して、どのくらいの活動レベルを求めているのかというお話をしました。さらに、同センターの職員の方々に事業所内をご案内して、例えば「この職種だとここの場所です」とか「こういう作業になります」といったことを見ていただきました。それから1か月経たずに、同センターの方々に再訪問いただきまして、工場とは別に、清掃業務の求人も検討していましたので、今回は清掃業務で求人をすることにしました。

その後、5月に障がい者の就労支援機関の職員の方が、別の日にその支援機関を利用している障がいの者の方も私どものところを見学しました。支援機関の職員の方に業務を理解していただいて、ご本人も内容が確認できたということで5日間の職場体験、インターンシップみたいなものをやっていただきました。この時は私どもの社員は一切関わっておりません。本人と支援機関の職員の方で実習をやっていただきまして、その方向けのマニュアルを書いていただきました。1か月経ちまして、支援機関の方がお見えになり、今度は5日間本人のみで作業することになりました。その時は私どもの社員が1人つきました。作業の様子を見て「この方ならば何とか続けられるだろう」という感覚を持ちまして、2018年7月に採用したという経緯です。

担当業務は、事務棟のエントランスや事務棟と独身寮のトイレの清掃。それから、敷地内の除草については、今、支援機関の方が作業方法を考えている状況です。就業時間は、9時から13時45分までで、休憩は昼食のみです。勤務日数は週5日。通勤は、会社の近くに住んでいるので歩いて来ています。本人は、思ったより明るくしゃべりますし、話すのが好きで、スポーツも好きです。

私どもは細かいノウハウを持っているわけではありませんので、指導役、相談窓口は基本的に1人にしております。朝出社すると必ずその社員にインターフォンで連絡を入れて、そこから仕事が始まります。大分時間が経ちましたので、今は完全とまではいきませんけれども、1人で作業を進めています。接し方、それから教え方については、特段の配慮はしていませんが、支援機関の方から、この方の特性を一通り聞いております。その支援機関の方がかなり細かく本人の特性を分析してくださっているので、それを基に私どもは日々対応しています。ただ、他の社員に対しては、本人に直接仕事を頼まないようにと言ってあります。言われると何かしなくてはいけないと思ってしまうので、仕事を頼むのは指導役の社員だけにしています。

私どものような中小企業が障がいのある方を雇用することは、私の実感として本当に難しいです。今回、県障害者雇用促進センターの訪問がきっかけで、極めて話がスムーズに進んで、私どもの要求にも応えられる、障がいのある方とマッチングできた、それがよかったと思っております。それから、障がい者を雇用してよかったことですが、私どもはこの十数年障がい者を雇用できない時代があったので、障がいのある方とともに仕事をした経験が多くない社員もいました。彼らに障がいのある方が一生懸命仕事に取り組む姿を見せることは決してマイナスにならないだろう、多様な働き方、多様な生き方があると認識させるという点で、特に若い社員にとってはプラスになっていると思っているところです。簡単ですが、私どもが採用に至った経緯を紹介させていただきました。

先輩企業に聞く!(質問会)

先輩企業に直接いろいろ聞くことができる座談会形式の質問会を行いました。

situmon_muranoseiko

situmon_JFEengineering

グループワーク

自社において、どのような仕事が障がい者の方にできそうかを考えるグループワークを行いました。

また、参加企業間で悩みや困り事などを共有し、自由に意見交換を行いました。

grupwork

交流会 

参加者同士で自由に情報交換等を行う、交流会を行いました。

 

募集ちらし(実施終了しました)(PDF:167KB)

主催・共催

【主催】神奈川県
【共催】横浜市 神奈川労働局 ハローワーク横浜 ハローワーク港北 ハローワーク戸塚 ハローワーク横浜南 ハローワーク川崎

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本文ここまで
県の重点施策
  • 未病の改善
  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
  • かながわスマートエネルギー計画
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
  • 神奈川県発、アート・カルチャーメディア「マグカル」
  • ともに生きる社会かながわ憲章
  • SDGs未来都市 神奈川県 SDGs FutureCity Kanagawa