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更新日:2026年4月10日

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障害者雇用優良企業インタビュー (特定非営利活動法人でっかいそら)

かながわ障害者雇用優良企業へのインタビュー記事です

特性に寄り添い業務細分化で可能性を広げる

特定非営利活動法人でっかいそらの飯田理事長に聞きました

理事長 飯田 誠さん

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障がい者雇用のきっかけを教えてください

高齢者福祉施設に勤めていた前職時代、採用面接にいらした女性が、働くことに大変意欲があるにもかかわらず、出勤日時に多くの制約がありました。じっくり話を伺うと、障がいのあるお子さんがいらっしゃるため、家を空けにくいとのことでした。

障がいがあることで、様々な選択肢が狭まる状況を知り、御本人や御家族の力になるため、2005年に特定非営利活動法人「でっかいそら」を立ち上げました。「あきらめない、投げ出さない、くじけない」を基本理念に、主に知的障がいがある方を対象として、小学1年生からの療育支援のほか、18歳以上の多彩な就労支援、生活をサポートするグループホーム事業や在宅サービスなどを行いながら、創立から20年で約30の事業所に拡大してきました。

障がい者雇用により、法人内にどのような変化がありましたか

障がいがある方を支援する当法人だからこそ、一般就労に直結できるような方ではなく、支援員と共に訓練をしながら、一般企業での就労につなげられる場を提供する必要があるという考えが明確になりました。

そういった考えから、2018年に就労継続支援A型事業所「クラウド」を開設し、幅広い業務を行っています。具体的には、当法人の本部・多機能型事業所・生活介護事業所の館内清掃、法人パンフレットの製作、法人職員の名刺や制服のプリント製作、ポスターの印刷、グループホームでの支援記録の入力や食材の配達、法人広報誌の製作、販促品の製作などがあります。

また、業務内容を細分化することで、障がいのある方が作業しやすくなるほか、得意分野を自覚しやすくなり、幅広く法人を支えてくれています。

障がい者と共に働く上で、配慮していることはありますか

会話や見た目では健常者と変わりがなくても、それぞれの障がいに特性があることを、常に頭に入れておくことです。そして、障がいの有無にかかわらず、コミュニケーションの基本となるあいさつを、しっかりと行うことも大切です。職員の人材育成についても、「虐待防止・人権擁護」には力を入れて取り組んでいます。

また、障がいのある方が、地域の中で安心して生活できるように、地域と積極的に交流しています。例えば、就労継続支援A型事業所の利用者が掃除を行っている、当法人の本部1階にあるレクリエーション室は、地域の福祉団体に無料で開放しています。

加えて、就労継続支援B型事業所「Café CALME(カフェカルム)」では、演奏会などのイベントを行い、地域の方との交流を大切にしています。

障がい者雇用を検討している企業に向けて、メッセージをお願いします

私たちの事業拡大の原動力は、障がいのある方の生き方や働き方について、地域の中で選択肢を広げたいという思いからです。障がいの種別や区分だけで採用を決めるのではなく、一人ひとりの特性を理解して業務を細分化すると、採用の幅だけではなく、障がい者本人の可能性も広げられると思います。当法人では、採用前の実習は、ミスマッチの発生を少なくするためにも時間をかけて行っています。その際、個人の技術的な能力は、仕事を継続していけば伸びていくものと考え、仕事への姿勢、態度、意欲などを主に評価しています。

そして、障がいのある方に仕事を依頼する際は、抽象的な表現で説明するのではなく、細分化された業務内容を、具体的に粘り強く伝えることを大切にしています。私たちが諦めてしまえば、そこで終わってしまいます。本人の強みや得意なことを伸ばす業務配置も効果的で、自己肯定感も高まり、いつしか戦力となります。もちろん、職員一同、障がいがある方へ、仕事への感謝の気持ちを忘れずに、声に出して伝えるよう心掛けています。

特定非営利活動法人でっかいそらで活躍する障がいのある職員に聞きました

清掃、事務担当

N.Hさん

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入社のきっかけや、現在、担当している業務について教えてください。

将来は一般就労を目指しているのですが、以前、勤めていた就労継続支援A型事業所がB型事業所に切り替わることとなったため、ステップアップを目指して、当法人に入りました。

現在は、事業所内の清掃や植木の剪定、パソコンを使ったデータ入力やパンフレットの作成・印刷のほか、法人内事業所へのお弁当の配達など、前職よりも幅広い業務を行っています。

困ったとき、どのように対応していますか

仕事で困ったことや悩みがあるときは、支援員の方に相談します。業務内容は、作業項目ごとに書かれたチェックボードを確認しながら行うので、分かりやすいです。

できる仕事が増えていくことに、やりがいを感じています。

これからの目標を教えてください

まずは、私が担当している広い部屋の清掃を、より手早く、丁寧にこなせるようになりたいです。いつかは、事務職での一般就労をしたいと考えています。そのために、パソコンの勉強を続けており、先日、パソコンの資格を取得することができました。

(令和7年11月4日取材)

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