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更新日:2026年4月10日

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障害者雇用優良企業インタビュー (ベストトレーディング株式会社)

かながわ障害者雇用優良企業へのインタビュー記事です

分別の現場から広がる共生のリサイクル

ベストトレーディング株式会社の堀内社長に聞きました

代表取締役社長 堀内 継由さん

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障がい者雇用のきっかけを教えてください

大量消費・大量廃棄によるごみ問題が深刻化し、国を挙げて循環型社会への取組が求められるようになった時期と重なる1999年、当時の社長が、企業の社会的責任を果たすため、リサイクル事業の開始とともに、障がい者雇用を当社の特色として打ち出したことがきっかけです。

現在、当社が展開している事業は、厚木市などの自治体や飲料メーカーからのペットボトル、缶、紙パックなどのリサイクルや、古着のリユースを行う廃棄物中間処理業です。併せて、就労継続支援B型事業所「ビーライト」の運営もしています。

2020年に、M&Aで私が社長に就任して以降も、SDGsの先駆けともいえるリサイクル事業と障がい者雇用を継承しながら、「必要とされ、愛され、感謝される企業を目指して!挑戦と革新をもって、社会に貢献し続ける。」を理念に掲げています。

当社の工場では、作業工程上、大きな音が出ることも多々あります。このような環境の中、当時の社長がハローワークからの助言を受け、聴覚障がいの方を採用しました。資源物の選別は全て人の手で行っていますが、工場では破砕や選別の音が大きいため、健聴者には負担になります。ですが、聴覚障がいの方にとっては、集中力の妨げにならずに成果が上げられます。2025年11月現在で、当社には8名の聴覚障がいのスタッフが勤務しています。障がいは「できないこと」ではなく、「違う個性」だと思います。

障がい者と共に働く上で、配慮していることはありますか

自立を阻むような過剰な配慮や区別は、障がいがある方には居心地の悪い環境となります。私たちが日々働く中で求められるのは、協力し合う姿勢です。障がいのある方の前向きな姿勢に励まされながら、信頼関係が築き上げられています。

障害者雇用を検討している企業に向けて、メッセージをお願いします

健常者と障がい者に、大きな違いはありません。むしろ、多様な視点や経験が集まることで、職場はより豊かになります。

先代が障がい者雇用を始めたのは、働く場の選択肢が少ない中、働きたい障がい者の方の力になりたいという考えが強かったのだと思います。その当時に入社した聴覚障がいのある猪熊さんは、今では工場長を務めてくれています。ほかのスタッフと同じように、資源物の回収ドライバーや大型フォークリフトの運転はもちろん、工場長として、スタッフのマネジメントも行っています。気配りも丁寧で芯があり、優しさは強さであると改めて感じています。

当社の福祉事業についても、障がい者の地域生活を支えるグループホームの稼働を予定しています。これからもSDGsの基本理念にもあるように「誰一人取り残さない」社会の実現に貢献していきます。

 

ベストトレーディング株式会社で活躍する障がいのある従業員に聞きました

資源化事業部 第2工場長

猪熊 和也さん

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入社のきっかけや、現在、担当している業務について教えてください

前職は理容師をしていましたが、3人の娘たちと休日を一緒に過ごせるように、転職活動をしました。ハローワークからの紹介で、障がい者向けの面接会に参加し、採用が決まりました。経験はありませんでしたが、そのときは、子どもとの時間をつくることを第一に考えていました。現在は、資源化事業部の第2工場長として、アルミ缶や瓶、ペットボトルなどの資源を、リサイクルにつなげるための中間処理を担当しています。

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困ったとき、どのように対応していますか

一緒に働くスタッフと、日々のコミュニケーションを率先して行うことで、問題の早期発見・解決につながります。業務の上で大切な報告・連絡・相談が滞りなくできるよう、きちんと要件が伝わるまでコミュニケーションを取ります。その際には、筆談をはじめ、スマホの文字起こしアプリなども使っています。メッセージを一斉送信できるグループチャットは、業務連絡のほかに季節や天気、安全運転の話題なども織り交ぜるなどして、コミュニケーションのきっかけにも活用しています。スタッフの皆さんも手話を覚えてくださるなど、協力していただき感謝しています。

また、スタッフから相談を受ける際は、誠実な対応を心掛けています。障がいのある方には、特性に合わせた業務への調整を行うなど、一人ひとりのサポートも大切にしています。

これからの目標を教えてください

当社が次世代につながるよう、障がいのある方はもちろん、若い世代や女性スタッフなども増やして、ここで一緒に働いてくれる方を育てていきたいです。

私の子育ては、3人の娘たちも成長し、5人の孫もいます。今では、遠方に住んでいた娘の彼氏が当社に転職し、一生懸命仕事をしてくれています。堀内社長は、障がいの有無に関係なく平等に接してくれるため、今の働きやすさにつながっているのだと思います。

(令和7年11月7日取材)

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