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更新日:2026年4月10日

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障害者雇用優良企業インタビュー (シンオー株式会社)

かながわ障害者雇用優良企業へのインタビュー記事です

福祉と物流を結ぶ実践経営

シンオー株式会社の宮城社長に聞きました

代表取締役社長 宮城 泰雄さん

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障がい者雇用のきっかけを教えてください

かつて、商事会社の営業開発部長として勤めていた際、あるご縁から障害者支援施設に業務委託することがありました。すると、幅広い作業においての仕上がりが良く、彼らと一緒に仕事をする会社ができるのではないかと思ったのがスタートです。2016年に事業譲渡を受けて、当社を起業するとともに、障がい者の雇用を行いました。

障がい者雇用により、社内にはどのような変化がありましたか

いくつかの障害者支援施設とお付き合いをするうちに、自分が思う理想の施設をつくりたいと考えるようになり、二つの就労継続支援B型事業所「アイルビー(I'll be)」を立ち上げました。この施設は、一般就労を目指すための予備校のような位置付けで、基本的な業務内容は、業務請負と流通加工を軸とする「シンオー株式会社」と同じです。

障がいがある方も、自分で使うお金は自分で稼ぐことができる環境は大切で、企業がその仕組みをつくることで、日本経済も回ります。障がいのあるお子さんの親御さんは、収入面でも将来の不安を抱えています。本来、就労継続支援B型事業所の工賃に、法律上の最低賃金は適用されませんが、「アイルビー」では、数年以内に、最低賃金に到達できるよう努めています。

当社での仕事の幅は広く、月約60万個の建築建材の加工や、月約120万枚の輸出食品向けのラベル貼りを行っています。どちらも商品のサイズや形状が様々であるため、作業の一律化・機械化が難しく、就労継続支援B型事業所のメンバーを含めた約40名が、手作業で業務を行っています。このほか、国内外からのコンテナの受入れや輸送に関わる作業なども行っています。横浜港近くで保税蔵置場の資格を持つ同業者がいないため、作業力は、東日本最大と自負しています。

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障がい者と共に働く上で、配慮していることはありますか

作業責任者は、一人ひとりの特性を理解してアドバイスを行ったり、作業内容を割り振ったりしています。習熟するまでに、伝え方の工夫や時間も必要となりますが、初めから私たちが諦めてしまってはいけません。今までの経験から、適材適所による人員配置と、障がい者本人のやる気があれば、必ず成果を上げられるようになります。仕事を通じて社会で経験することは、人生において大切なことです。社会生活で困難や生きづらさを抱えている方は、世の中にたくさんいらっしゃいます。そのような方も等しく同じ環境の中で働ける仕組みをつくることが、当社の特徴だと思います。

障がい者雇用を検討している企業に向けて、メッセージをお願いします

企業が成長するためには、常に進化しなければなりません。慢性的な人材不足でも、前例がないからと、障がい者雇用を避けるのではなく、障がい者を活用することで、新たな構造を創出してみてはいかがでしょうか。

2016年に事業譲渡を受けた際は、約1,000坪の広い敷地で、どのような事業展開ができるのか、夫婦2人で構想することから始まりました。私たちが一貫して取り組んでいるのは、障がい者福祉への“熱い思いや理想”ではなく、彼らの人材活用に着目したリアリズムな経営です。当社で手掛けている業務請負と流通加工のほか、就労継続支援B型事業所のメンバーと共に、プリザーブドフラワーの壁面装飾や農業など、彼らができる仕事を基準に、付加価値が高くなるよう事業を拡大してきました。障がいのある方は全国にいらっしゃるので、北関東や北海道に支店を開所し、京浜地帯や関西にも進出を計画しています。これまで培ってきた障がい者雇用をビジネスモデルに、次世代にもつなげていけたらと思っています。

シンオー株式会社で活躍する障がいのある従業員に聞きました

バンニング、シール貼り作業 担当

落合雄大さん

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入社のきっかけや、現在、担当している業務について教えてください

特別支援学校高等部在学中の2年生のときに、当社で2週間の実習があり、作業中に先輩方が分かりやすく教えてくれたことが印象的でした。3年生への進級時も、2週間の実習を行い、入社を決めました。

現在は、輸出商品にラベルを貼る作業や、出荷する商品をコンテナに積み込むバンニングを担当しています。正しく、スピーディーにラベルを貼れるよう工夫したり、コンテナの天井まで隙間なく商品を手作業で積み込んだり、作業によって注意する部分は様々です。特に、瓶などの割れ物は破損しないように、慎重に扱っています。

困ったとき、どのように対応していますか

スタッフや障がいのあるメンバー同士の仲が良く、困ったことがあれば相談しやすく、一緒に頑張ろうという気持ちになれます。入社当初は筋肉痛になることもありましたが、だんだんと体の使い方などのコツをつかめるようになりました。

これからの目標を教えてください

フォークリフトの免許を取得して、商品をコンテナに積み込む一連の作業を、全て一人でできるようになることが目標です。また、私が先輩方に教わってきたように、これから入社される方に、作業のコツや注意点を伝えていきたいです。

(令和7年10月22日取材)

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