第67回神奈川文化賞受賞者プロフィール

掲載日:2018年12月3日

神奈川文化賞

中村 恩恵(なかむら めぐみ)さん <芸術>

中村さん

 神奈川県横浜市で生まれ、ヨーロッパを中心に活躍してきた舞踊家。クラシックバレエの基礎を学んだ後、18歳でバレエ界の登竜門の「ローザンヌ国際バレエコンクール」で「プロフェッショナル賞」を受賞。
 モナコ公国モンテカルロ・バレエ団ほか、海外のバレエ団にて活動した後、コンテンポラリーダンスの巨匠であるイリ・キリアン率いるネザーランド・ダンス・シアターで活躍する。2007年に拠点を神奈川県に移した後も、国内外問わずダンサー・振付家として積極的に活動を続けている。
 世界的振付家イリ・キリアン作品のコーチを務めることができる数少ない指導者として、海外バレエ団でも活躍し、パリ・オペラ座バレエ団やローザンヌコンクールから招聘されるなど、国内のみならず海外でも振付指導に尽力。
 日本でも振付家、ダンサー、指導者として注目を集め、新国立劇場をはじめ、神奈川、京都、埼玉、愛知他各地で振付や指導を行うとともに、自身も舞台に立ち続けており、そのしなやかでかつ強靭、しかも官能的なダンスは観る者を圧倒している。
 2011年 第61回芸術選奨文部科学大臣賞、2013年 第62回横浜文化賞、2018年 紫綬褒章など他多数受賞。

〔東京都〕

若江 漢字(わかえ かんじ)さん <芸術>

若江さん

 1944年、横須賀市生まれ。
 日本を代表する現代美術家であり、その活動は、写真、彫刻、絵画、インスタレーションと多岐にわたっている。1970年代から、一貫して認識と知覚との関係を再考させる作品を制作してきた。作品のテーマは、自身の身近にある環境、政治、社会などの普通の日常。
 近年は、マルセル・デュシャンの作品を自分なりに解釈し、大きな画面で表現するなど、作家として充実した活動を続けている。
 1994年、当時まだ浸透が浅く、難解なイメージで敬遠されがちであった現代美術を、身近な存在にし、広めるため、自宅敷地内に「カスヤの森現代美術館」を開館。2014年4月、開館20周年を迎えた。これまでに120を超える企画展を開催している。
 同館は、一歩入ると数多くのアート作品と出合うことができ、見る者の知性と感性をじわりと刺激する。また、四季折々の草花が咲き誇る2千坪の庭には、自然とアートの一体化をコンセプトに、石像や彫刻が置かれている。
 2018年10月からは、海外で活躍するアーティストらを招聘し、「今、神話が語るものー人類の終末と復活の神話ー」を開催中。

〔横須賀市〕

与 勇輝(あたえ ゆうき)さん <文化活動> 

与さん

 独創的な創作人形を手掛け、国内外での展覧会を重ねてきた。木綿の古布を使い、着物姿の子どもたちの表情を生き生きと捉えた日本情緒あふれる作品や、欧米のおとぎばなしや童話などをモチーフにした幻想的な作品など、幅広い作風が特徴で、国や年齢を超えて人気を集め、高く評価されている。
 特に、川崎で過ごした自らの幼少期の体験を生かして取り組む戦中・戦後の昭和をテーマにした作品群は、郷愁と共に不安的な時代の風俗を映し出し、見る者の心を打つ。
 マネキン会社に勤める傍ら、人形制作を始め、1970年のグループ展で作家活動を本格化。画廊での個展を経て、90年から全国での巡回展も始まる。
 衣服や小道具などを一つ一つ手作業で作り上げる造形の確かさと叙情性で、創作人形に対する芸術的評価を引き上げた。
 2008年川崎市市民ミュージアムで「与勇輝ー神様のすみかー」展を開催。同年には、卓越した技能者(現代の名工)厚労大臣表彰と川崎市文化賞を受賞。
 2018年「パリ凱旋・傘寿記念 与勇輝展 創作人形の軌跡」を全国展開。大好評を博している。

〔東京都〕

神奈川文化賞未来賞受賞者プロフィール

武部 貴則(たけべ たかのり)さん <医学>

武部さん

 横浜市立大学医学部卒業、同大臓器再生医学准教授などを経て、2018年1月に同大先端医科学研究センター教授、2月より東京医科歯科大学統合研究機構教授。31歳での教授就任は、両大とも現役教授で最年少。
 2013年に世界で初めて、iPS細胞から血管構造を持つヒト肝臓原基(肝芽)を創り出すことに成功。2014年には、肝芽の最適な培養方法・移植方法を見出だす。
 2014年ベルツ賞、2016年文部科学大臣表彰若手科学賞、2017年日本医療研究開発大賞AMED理事長賞等を受賞するなど、国内外から高い評価を受けている。
 このほか、「広告医学」という独創的な学問領域の普及にも注力。駅や建物の階段にユニークなデザインを施すことで、楽しみながら上ることのできる「健康階段」、医学生が義務教育課程において医療の仕組みに関する参加型教育を行う「医育」などは、横浜市の健康施策にも活用されるなど、市民の新たな健康づくりとして注目を集めている。
 今後一層活躍し、神奈川の学術的な地位を高めることに大きく寄与することが期待される。

〔横浜市〕

髙見 泰地(たかみ たいち)さん <文化活動>

髙見さん

 小学6年生の時に、将棋のプロ棋士養成機関である日本将棋連盟「奨励会」に6級で入会。石田和雄九段門下。
 5年でプロへの最終関門「三段リーグ」入り。高校3年生(18歳)の時に、3期目のリーグで四段(プロ)昇段を決める。居飛車の本格派として知られる。
 2018年タイトル戦に昇格した「叡王戦」では、五段として出場した段位別予選を勝ち上がると、本選ではさらに高段の棋士を破り決勝に進出。タイトル戦登場を決めた。
 2018年4月より行われた決勝7番勝負を、4勝0敗のストレートで制し、自身初のタイトル(叡王位)を獲得。規定により、七段に昇段した。
 神奈川県出身者では、永世名人の資格を持つ森内俊之九段以来のタイトルホルダーとなる。
 地元の横浜市では、森内俊之九段が主宰する将棋教室で指導し、県内のイベントにも精力的に参加。将棋の普及にも励んでいる。

〔横浜市〕

本文ここまで
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