水を守る

掲載日:2019年5月9日
水に恵まれた豊かな自然環境を守り、次世代に継いでいくため、県内各地の水辺環境において、県民、団体、行政が協力して、環境保全活動に取り組んでいます。また、水辺の生き物観察などを通して、子どもたちの大切な水を守る心を育む環境教育も行われています。

湘南里川づくり

丹沢大山山塊の南麓を源流に湘南地域(平塚市、秦野市、伊勢原市)を流れ、相模湾に注ぐ金目川水系において、市民と行政の協働により立ち上げた「湘南里川づくりみんなの会」を中心に、クリーンキャンペーン(清掃、草刈り、植栽)、生き物観察会、フォーラムなどを実施し、川の保全・活用に取り組んでいます。

湘南里川づくり

湘南里川づくり2

小網代の森(三浦市)

三浦半島の南端に位置し、川の源流から、森林、湿地、干潟までの集水域が自然状態で一体のまま残されている首都圏で唯一の緑地で、アカテガニ等の多様な生物が生息する環境を形成しています。NPO小網代野外活動調整会議を中心に、環境保全、環境学習の取組みが行われています。

小網代の森

桂川・相模川クリーンキャンペーン

山梨県を流れる桂川は神奈川県に入ると相模川と名前を変えます。県民の水源ともなっている大切な桂川・相模川流域の環境を将来にわたって保全するため、「桂川・相模川流域協議会」では、クリーンキャンペーンや環境調査、シンポジウムの開催などに取り組んでいます。

桂川・相模川クリーンキャンペーン

 

境川遊水地公園(横浜市、藤沢市)

横浜市と藤沢の市境を流れる境川に造られた遊水地を利用した公園で、スポーツ施設の他に自然豊かな水辺空間を活かしたビオトープがあります。
様々な生きものが生息するビオトープでは、地域の団体とともに、調査や生息環境の管理、バードウォッチングなどを通じた環境学習・自然体験活動を行っています。

境川遊水地公園

境川遊水地公園2

引地川の川づくり(大和市、藤沢市)

「引地川水とみどりの会」は、大和市上草柳の泉の森を水源として大和市、綾瀬市、藤沢市を流れ、相模湾に注ぐ引地川の上流区間において、河川の清掃を中心に活動を行っています。また、同会「こどもエコクラブ」では、小学生から高校生まで、川のゴミ拾いや環境学習などの活動を行っています。

引地川の清掃

相模川でのカワラノギクの再生活動

桂川・相模川流域協議会相模川湘南地域協議会では、相模川の神川橋下において、絶滅危惧種であるカワラノギクを復元させるため、河原の砂の除去、種まき等再生活動を展開しています。2011年秋には30数年ぶりにカワラノギクが花をつけました。

カワラノギク

酒匂川水系の水質保全及び水資源保護

酒匂川は、江戸時代初期から先人たちが治水・利水に取り組んできた暴れ川でしたが、今では農業用水・工業用水の源として足柄平野の発展に寄与し、水道水源として県民の生活を潤している母なる川です。酒匂川から受けるさまざまな恩恵を次世代に引き継いでいくため、昭和35年に酒匂川水系保全協議会が発足し、環境保全活動や自然とふれあうイベントなどを50年以上にわたって実施しています。

酒匂川

酒匂川2

ブリの森づくりプロジェクト(小田原市)

かつて小田原では、豊かな森が豊かな水をつくり、川を通して豊かな海を育み、日本一のブリの漁獲を誇っていました。そして今、森・川・海の命をつなぎ、豊かな海を取り戻すべく、森林の整備、河川清掃、森や海を巡るツアーなど、「森の再生からブリの来るまちへ」のテーマの実現に向けた取組みが始まっています。

魚付き林

中津川仙台下川原の水辺環境を守る(愛川町)

「中津川仙台下クラブ」は、愛川町の中津川中流、仙台下川原において、河川敷の除草、周辺森林の間伐等の活動を行っています。また、水辺環境の保全活動のみにとどまらず、みんなが遊べる楽しい広場づくりを目指して、地域の青少年育成団体や自然環境団体などの環境教育、釣り、地域住民の憩いなど、水の魅力を生かした幅広い体験の場を提供しています。

中津川仙台下川原

横須賀「水と環境」研究会

昭和63年(1988年)の設立以来、三浦半島を流れる中小河川の水質調査、水生生物調査を実施しています。横須賀市内で流域人口の多い3つの河川(平作川・竹川・野比川)では、川沿いのフェンスや橋の欄干などに「川のかんきょう お知らせ板」を設置して地域の人たちに川の現状をお知らせし、川や環境に関心を持ってもらう啓発活動を続けています。
また、子どもたちを川の上流部に案内し、水質・水生生物調査、川遊び・源流体験などを行う「すかっ子セミナー」など、環境教育・環境学習活動も実施しています。

お知らせ板

前田川

「冬みず田んぼ」とさがみ酒米研究会(海老名市、座間市)

冬の水田に水を湛(たた)える冬期湛水(冬みず田んぼ)は、環境保全型農業として広く知られている方法です。田んぼが擬似的湖沼として渡り鳥の飛来地となることで鳥類保護にもなり、田んぼへの自然堆肥供給、雑草抑制などにも役立っています。また、冬期湛水した水田周辺では、年間を通して水棲生物が活動できるため、生物環境が豊かになるなどの効果もあります。
海老名市の酒蔵・泉橋酒造を中心とする「さがみ酒米研究会」では、県や市を始めとする関係機関と連携して用水路への冬期通水、水田への冬期湛水を試験的に行っており、泉橋酒造では、この水田から収穫された酒米を含めた地元米による酒造りを行っています。

冬みず田んぼ

相模川クリーン作戦(相模原市)

「相模川を愛する会」では、昭和57年の発足当時から、相模川沿岸の相模原市内5地区9会場で河川敷の一斉清掃「相模川クリーン作戦」を実施し、市民、企業、自治会や各種団体などに参加を呼びかけ、毎回1,000人程度が参加しています。
また、釣りに親しむつどいや自然体験教室など、相模川とのふれあいを深める活動も行っています。

相模川クリーン作戦

相模川クリーン作戦2

金目川水系流域ネットワーク

丹沢山塊に端を発し、最後は花水川となって相模湾に注ぎ込む金目川水系において、その流域で活動する団体・グループの情報交換などを進める場として発足しました。
さまざまな活動の一つとして、次代を担う小学生を対象に生き物観察会を実施しています。自然の中での生き物の生態を実際に学ぶ機会は、子どもの感性を高め、自然の持つ不思議さ、尊さ、危険さについて学ぶ機会となっており、さらに、親子のふれあいの場ともなっています。
また、「湘南里川づくり」の活動にも積極的に参加しています。

金目川水系流域ネットワーク

生き物タッチング
生き物タッチング(モクズガニ)

秦野名水復活(秦野市)

秦野市は、名水百選に選ばれた秦野盆地湧水群が各地に点在する名水の地です。しかし、平成元年に代表的な湧水である「弘法の清水」で有機塩素系化学物質による汚染が発覚し、市民に大きな不安と衝撃が走りました。
そこで、平成6年1月に汚染原因者による浄化義務を盛り込んだ「秦野市地下水汚染の防止及び浄化に関する条例」を全国に先駆けて施行し、事業者による詳細調査と浄化事業など、官民一体となって汚染対策に取り組んだ結果、秦野名水の水質改善が進みました。
復活した秦野名水に触れていただく公共の水場として、同市南公民館敷地内に自噴する井戸「まいまいの泉」を整備しました。また、湧水をつなぐハイキングコースも設定されています。

まいまいの泉
(まいまいの泉)

弘法の清水
(弘法の清水)

菊川をきれいにする会(小田原市)

地域のさまざまな主体(住民、行政、団体)との連携により、間伐材を用いたプランターを下菊川(正式な河川名:酒匂川水系)沿いの川辺に設定し、季節ごとに花植え会や草取りを実施し、道行く人が楽しめるような「花の散歩道づくり」を周辺自治会や子供会との連携を図りながら活動しています。
毎月定例的に実施している川辺や川底のごみ拾いのほか、公園での「落ち葉の堆肥場の整備」や夏の「菊川の生き物調査」など、様々な活動をとおして河川環境の保全を推進しています。

菊川をきれいにする会

菊川をきれいにする会2

県央相模川サミット六市町村合同クリーンキャンペーン

「ふるさとの川」相模川の環境と清流を守るため、「県央相模川サミット」の構成六市町村(相模原市、厚木市、海老名市、座間市、愛川町、清川村)は、各市町村において河川の清掃活動などを行っています。

六市町村合同クリーンキャンペーン

目久尻川ホタルの里づくり(座間のホタルを守る会)(座間市)

座間市を源流とし相模川に流れ込む目久尻川は、昭和40年代には家庭雑排水や工業排水が流れ込み汚水で濁りましたが、今では公共下水道の整備などにより再び清流に戻りつつあります。「座間のホタルを守る会」では、座間市や周辺自治会の協力も得て、河川美化活動を年2回春と秋に行ってきました。また、かつてたくさん飛んでいたホタルの復活をめざして、「栗原遊水地」や「芹沢公園」(目久尻川の支流芹沢川の水源)においてホタルの里づくりを進め、目久尻川の魅力づくりに取り組んでいます。

栗原ビオトープ

松葉沢ホタルの里(愛川町)

中津川の支流・宮沢川にホタルを復活させて保護するとともに、地域の活性化を図ることを目的として、昭和55年6月に「松葉沢ホタル保存会」が発足し、愛川町半原の両向橋下の流域において、ホタルの鑑賞会やホタルのえさであるカワニナの採取と供給を行っています。平成元年には「ふるさといきものの里100選」に「松葉沢ホタル生息地」として選出されました。

上河原ホタルの里(相模原市)

「上河原たすきの会」は、相模原市緑区藤野地域の上河原を流れる沢井川にホタルを取り戻すため、草刈や清掃活動を行い、また、河川の増水やイノシシによる被害等を受けないホタルのふ化・育成環境の整備に取り組んでいます。河川のクリーンキャンペーンや草刈等は市民と企業が協働して実施し、今では清流の女王と呼ばれるヤマメやハヤ、サワガニなどの生息が保全され、昔のようにホタルも飛び交うようになりました。毎年6月頃には「上河原ホタルまつり」が開催され、多くの人がホタル鑑賞を楽しんでいます。

上河原ホタルまつり

ホタルとアジサイのまち綱子(相模原市)

相模原市緑区藤野地域の綱子地区は、JR中央線「藤野」駅から10キロメートルほどの距離で、昔ながらの里山に囲まれ、その山裾をぬって綱子川が流れています。NPO法人ふじの森のがるでんセンターは市と協力して、一時期絶滅していたホタルを復活させ、「綱子ホタル&アジサイまつり」を毎年開催しています。昼は4,000株のアジサイが咲き誇る姿を楽しみ、夜はホタルの舞う幻想的な空気で癒されます。

綱子ホタル&アジサイまつり

プチエコじょうほく―ホタルの里再生―(相模原市)

相模原市緑区の城北地区では、高度経済成長に向かう昭和40年代以降、水の環境の変化で徐々にホタルが減少してしまいました。そこで、ホタルの里の再生を目的に、平成元年から地域の住民が協力し合い、田の除草剤を控えるなどさまざまな保護活動を開始したのが、「プチエコじょうほく」の原点です。活動の成果として徐々にホタルが増え始め、平成6年からは地域住民の協力により、1.5kmある水路沿いなどにアジサイを1400本植え、自然を生かした地域づくりを行っています。

毎年6月下旬頃には、アジサイとホタルを鑑賞し、里山に親しんでもらうため「城北里山まつり」を開催しています。

城北里山まつり

綾瀬城山ほたる保存会(綾瀬市)

綾瀬市内のホタルを保存するために平成15年に発足しました。市内の城山公園を中心としたホタルの生息調査、生息地の整備、ホタルガイドや鑑賞会の開催などを行っています。

綾瀬城山ほたる保存会のページ(市民活動センターあやせホームページ)

綾瀬城山ほたる保存会

目久尻川をきれいにする会(海老名市)

相模原市に端を発し相模湾に注ぐ目久尻川の中流域である海老名市において、河川の清掃、草刈り、水質調査、稚魚の放流、ホタルの里づくりなどの活動を行っています。また、流域4市1町のボランティア団体が連携する「ふるさとネットワーク」において、環境保全活動に関する共通課題を協議しています。

昭和の高度成長時代には生活排水や工場排水の影響で「黒い川」とまで呼ばれた目久尻川は、今では「海老名市で一番美しい川」と言われるまでになり、市民は四季折々の花の咲く川沿いで散歩やジョギングなどを楽しんでいます。

同会は、長年の河川環境美化活動が認められ、平成24年に「えびな環境大賞」準大賞を受賞しています。

目久尻川をきれいにする会

目久尻川クリーン作戦(さむかわエコネット自然環境部会)(寒川町)

「目久尻川に鮎が遡上し、カワセミが飛び交い、ホタルが舞う川にしよう」を合言葉に、目久尻川の清掃活動及び草刈りを中心に活動するほか、町のイベントに出展して目久尻川に棲息する魚を紹介したり、川とふれあう機会の創出に取り組んでいます。

平成23年度には、環境保全活動が認められ、公益財団法人ソロプチミスト日本財団から環境貢献賞を受賞しました。

さむかわエコネット

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