レスリング(オリンピック)

掲載日:2018年6月20日

競技会場

幕張メッセ Aホール(千葉県)

競技概要

レスリングの魅力は、何の道具も持たず、衣服をつかむこともせず、体同士がぶつかりあい、技を掛け合うシンプルな競技であること。その中でパワーとスピード、テクニックが激突する。2人の選手が互いに技を使って相手を組み伏せ、両肩をマットに押しつけようと競い合う。

古代オリンピックでも行われていて、人類最古の格闘技といわれている。近代オリンピックでは第1回アテネ1896大会から行われ、第2回パリ1900大会を除き継続して実施されている。腰から下を攻撃と防御に使うことが禁止されているグレコローマンスタイルと、全身を攻撃と防御に使えるフリースタイルがある。長い間男子のみの競技だったが、アテネ2004大会から女子も加わった(フリースタイルのみ)。体重による階級別で試合が行われるため、体格の差に関係なく活躍できる。リオデジャネイロ2016大会では男子グレコローマン、男子フリースタイル、女子フリースタイルとも6階級(6種目)で行われた。

試合は敗者復活戦のあるトーナメント方式で行われる。決勝に進んだ選手と直接対戦して負けた選手は敗者復活戦に出場できる。

種目

フリースタイル

  • 57kg級(男子)
  • 65kg級(男子)
  • 74kg級(男子)
  • 86kg級(男子)
  • 97kg級(男子)
  • 125kg級(男子)
  • 48kg級(女子)
  • 53kg級(女子)
  • 58kg級(女子)
  • 63kg級(女子)
  • 69kg級(女子)
  • 75kg級(女子)

グレコローマンスタイル

  • 59kg級(男子)
  • 66kg級(男子)
  • 75kg級(男子)
  • 85kg級(男子)
  • 98kg級(男子)
  • 130kg級(男子)

 

競技の魅力・見どころ

試合は直径9メートルの円形マットの上で行われる。現在のルールは、3分間×2ピリオドで、間に30秒のインターバルがある。相手を組み伏せて両肩を同時に1秒間マットの上につけると勝ちとなり、試合は終了する。これをフォールという。フォールできない場合は、相手を不利な状況に追い込むことによって獲得できるポイントによって決まる。グレコローマンは8点差、フリースタイルは10点差がついた場合もその場で終了となる(テクニカル・フォール)。相手が警告を3つ受けた場合もその時点で勝ちとなる。警告は消極的な姿勢や反則に対して与えられる。

ポイントは技に応じて1点、2点、4点、5点がある。例えば相手の足が場外に出たら1点、寝技の状態で相手の背後に回り込んで、頭部、両手両足のうち3つをマットにつけると2点、腹這いの相手に後ろから組みついて90度以上回転させると2点、立った状態からの投げ技は4点、寝技の状態からの投げ技は5点などがある。

グレコローマンは、立ち技(スタンド)からスタートする。ここでいかに攻撃スタイルを行う事が重要で、相手選手が消極的と判定されたときは1点が与えられ、グランドからの攻撃権が与えられる。

グレコローマンスタイルは、上半身で組み合って投げ技などダイナミックな技が多く見られ、本来の格闘技らしい迫力が魅力。フリースタイルはタックルで相手のバランスを崩すことが基本で、スピード感あふれる技の攻防が見どころだ。

負けている試合の残りあと数秒というところで、相手の一瞬の隙をついてタックルに持ち込み鮮やかなフォール勝ちを決めたり、投げ技でテクニカル・フォール勝ちになったりすると、観客から歓声と拍手が沸き起こる。

2020に向けた競技の展望

東京2020大会における、レスリングの出場選手数は男子各スタイル96選手、女子96選手、合わせて288選手と決定した。リオデジャネイロ2016大会の344選手から56選手も少なくなり、出場は「狭き門」となる。1階級16選手での闘いとなる。

レスリングは、ロシア、アメリカ、日本、トルコなどの国が伝統的に強い。現在男子はロシア、キューバ、アゼルバイジャン、トルコなどの選手層が厚い。女子は日本の強さが目立っており、リオデジャネイロ2016大会では、女子6階級のうち金メダル4個を日本が獲得した。

男子フリースタイルでは、74kg級で金メダルに輝いたハサン・ヤズダニ(イラン)が東京2020大会時は25歳で、2つめの金メダルに期待がかかる。また2014年から世界選手権、オリンピックと3連勝中の86kg級アブドゥルラシド・ザドゥラエフ(ロシア)も東京2020大会時24歳と若く、注目選手のひとりだ。グレコローマンでは130kg級のオリンピック3連覇を成し遂げたミハイン・ロペス(キューバ)は世界選手権でも5勝をあげている王者。東京2020大会では37歳になるが、連勝記録を更新できるか見ものだ。

女子は東京2020大会でも選手層の厚い日本がメダル争いのトップ候補だ。リオデジャネイロ2016大会金メダリストのうち、登坂絵莉、川井梨沙子、土性沙羅の3人は25〜26歳と充実する時期。オリンピックの全競技を通じて5人目となる個人種目での4連覇(女子初)を達成した伊調馨(58kg級出場)が東京2020大会を目指すかどうかが注目される。

<日本>
女子は若手を含め、選手層の厚さは世界一といわれる。リオデジャネイロ2016大会15年ぶりの個人戦での敗北を喫し、個人戦連勝記録206でストップという結果になった吉田沙保里は、東京2020大会への挑戦を表明している。ぜひ再挑戦を期待したい。また伊調が出場を決めたら、オリンピック史上個人で誰も成し遂げたことのない5連覇に向けての挑戦となる。リオデジャネイロ2016大会に出場した代表選手以外にも、向田真優、須崎優衣、宮原優といった有望選手が控えている。
男子はリオデジャネイロ2016大会のグレコローマン59kg級で銀メダルを獲得した太田忍、2017年世界選手権のフリースタイル57kg級で優勝の高橋侑希に、東京2020大会では金メダルを期待したい。それ以外の階級でも、これから世界のトップレベルに育つ選手の台頭が望まれる。

 
(公益財団法人)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会公式サイトより転載
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