テコンドー(オリンピック)

掲載日:2018年6月20日

競技会場

幕張メッセ Aホール(千葉県)

競技概要

テコンドーは、古くから朝鮮半島に伝わる武術のテッキョンと日本の松濤館空手を母体に、1955年韓国のチェ・ホンヒによって創始された格闘技。韓国では国技となっている。「足のボクシング」ともいわれ、スピーディーで見応えのある足技が特徴だ。愛好家は世界に8,000万人いるという。

オリンピックではソウル1988大会とバルセロナ1992大会で公開競技として行われ、シドニー2000大会から正式競技として実施されている。テコンドーにはもともと組手(キョルギ)と型(プムセ)があるが、オリンピックに採用されたのは組手。男女ともに4階級で、トーナメント方式で争われる。

8メートルの八角形のマットで1ラウンド2分間を3ラウンド行う。ノックアウト(KO)で決着する場合と、得点・減点の集計で決まる場合がある。試合では頭にヘッドギアと胴体には防具を装着する。

種目

  • 58kg級(男子)
  • 68kg級(男子)
  • 80kg級(男子)
  • 80kg超級(男子)
  • 49kg級(女子)
  • 57kg級(女子)
  • 67kg級(女子)
  • 67kg超級(女子)

競技の魅力・見どころ

テコンドーの魅力はなんといっても華麗でダイナミックな蹴り技の応酬だ。前蹴り、横蹴り、回し蹴り、逆回し蹴りなど、蹴り技の種類は実に多彩。素人目には何が起こったのかわからないようなスピードで、さまざまな角度、方向からの蹴り技が次々と繰り出される。時には飛んだり宙を回ったり、アクロバティックな動きも見る者をとりこにする。かかと落としや後ろ回し蹴りなどの豪快な大技が決まると、会場から大歓声が沸き起こる。

オリンピックなどの国際大会では、技術の有効性や打撃の強さを公正に判定するために、電子センサーが付いたプロテクターやヘッドギア、ソックスなどを使用する。また、下半身への攻撃は禁止されている。足技に象徴されるテコンドーだが、手技も存在しているが、顔面へのパンチは禁止されているため、手による攻撃はボディーのみになる。原則として、プロテクターを付けていない部位への攻撃は反則になる。

テコンドーは顔や胴に防具をつけており、直接当てて攻める「フルコンタクト」。思い切り力を込めて当たり合うため、迫力があり、観戦者もエキサイトしてくるのである。

ポイントを積み重ねて勝ちが決まることが多いので、どんな技が何ポイントなのか知っておきたい。基本的に攻撃が当たることでポイントとなる。最高点の4点が与えられるのは頭部への回転蹴りだ。飛び回し蹴りや後ろ回し蹴り、また180度回転した後の頭部への攻撃も4点。3点となるのは、頭部への回転蹴りでない蹴り技や胴プロテクターへの回転技だ。相手の虚をつき、頭上からかかとを叩きつけるかかと落としも3点。倒れた後、審判により10カウント後もファイティングポーズをとれないとKOになり、試合はその時点で終了するが、KOはあまり多くなく、ほとんどの試合はポイントで勝敗が決まる。また、逃げてばかりで消極的な態度など、減点となる反則も存在する。これらの知識も得ておくと、試合をより面白く見ることができる。

どの選手も体が柔らかく、180度開脚は当たり前。そうなると「リーチ」である脚の長さが重要になる。選手の脚の長さにも注目だ。技の名前や審判の合図には韓国語が用いられる。技では回し蹴りが「トルリョチャギ」、かかと落としが「ネリョチャギ」など。「準備」が「チュンビ」、「継続」が「ケイソク」など日本語に似た言葉もある。

2020に向けた競技の展望

韓国の国技とあって、やはり韓国が伝統的に強い。リオデジャネイロ2016大会では女子では49kg級でキム・ソヒ(韓国)、67kg級でオ・ヘリ(韓国)が金メダルに輝いた。男子は韓国勢3人が銅メダル。58kg級、68kg級、80kg超級で3位に食い込んだ。

男子では、2大会連続で金メダルを獲得した選手はまだおらず、2大会連続メダル獲得というケースも珍しい。それほど、続けて勝つことが難しい競技なのだ。東京2020大会で、リオデジャネイロ2016大会のメダリストが再び表彰台に上がれるか、予測はしにくい。

強豪国は韓国以外にも幅広い。2017年の世界選手権を見てみると、韓国の他、中国、タイ、トルコ、ロシア、イラン、イギリスが3個以上のメダルを獲得している。さらにリオデジャネイロ2016大会で2個のメダルを獲得したアゼルバイジャンも強豪だ。これらの国が東京2020大会でも注目される。

女子は個人では、49kg級でゴ・セイギョク(中国)が北京2008大会とロンドン2012大会で、57kg級でジェード・ジョーンズ(イギリス)がロンドン2012大会、リオデジャネイロ2016大会と2連覇している。ジェード・ジョーンズの3連覇に期待がかかる。67kg超級ロンドン2012大会銅メダル、リオデジャネイロ2016大会銀メダルのマリア・エスピノサ(メキシコ)は、2017年の世界選手権でも銅メダルと健闘しており、東京2020大会では金メダルへ挑戦してくるだろう。

女子の2017年の世界選手権の結果を見ると、韓国の他、トルコ、ロシア、中国、イギリス、セルビア、アメリカ、タイが複数のメダルを獲っていて、やはり幅が広い。

現在、テコンドーが盛んな国は世界に非常に多くなっている。韓国が一歩リードしていることは確かだが、東京2020大会では、男女ともにさまざまな国がメダル争いに絡んでくるだろう。国際色豊かな試合が観戦できそうだ。

<日本>
日本ではテコンドーの歴史は浅い。オリンピックでのメダルは、シドニー2000大会の女子67kg級で岡本依子が獲得した銅メダル1個のみだ。ロンドン2012大会5位入賞、2015年の世界選手権で優勝を飾った濱田真由は、リオデジャネイロ2016大会では残念ながら9位に終わった。東京2020大会で出場が決まれば3大会連続となる。さらなる活躍を期待したい。
一方、男子では2016年の全日本選手権58kg級で優勝した鈴木セルヒオが最有力選手だ。リオデジャネイロ2016大会の出場がかかった2016年アジア大陸予選では3位となりオリンピック出場を逃したが、東京2020大会の出場に期待がかかる。また、同じ58kg級で、2016年全日本学生選手権で優勝した前田寿隆も有望だ。ほかにも多くの若手選手が育っているので、一人でも多くの選手が出場できることを期待したい。

 
(公益財団法人)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会公式サイトより転載
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