スポーツクライミング(オリンピック)

掲載日:2018年11月16日

競技会場

青海アーバンスポーツ会場(東京都)

競技概要

小さい頃、野山の崖を競争しながらかけ登った経験がある方は多いのではないだろうか。スポーツクライミングは、その競技性を極限まで高めたスポーツで、選手は垂直にそり立つ壁をカラフルなホールドを使って道具を持たずに自身の体一つで登る。

東京2020大会で実施される種目は、同じ条件で設置された高さ15メートルの壁を2人の選手が同時に登り速さを競う「スピード」、高さ4メートルの壁を制限時間内にいくつ登れるかを競う「ボルダリング」、制限時間内に高さ15メートル以上の壁のどの地点まで登れるかを競う「リード」の3つ。オリンピックでは、各選手がこの3種目を行い、その合計点で順位が決まる。どの選手も得手不得手があるため、2種目終了時点では最終順位の予測ができない。

種目によって安全確保のためのロープなどの器具は装着するが、登るためには道具の使用は許されず、素手とクライミングシューズのみで壁に挑む。身体能力とテクニック、そして攻略するための読みが必要。何よりも知力や判断力がないと勝利を手にすることができないスポーツなのだ。

種目

  • ボルダリング・リード・スピード複合(男子/女子)

競技の魅力・見どころ

スピード
世界共通のスピードルートで設定された、高さ15メートル、95度に前傾した2つの壁が用意されており、安全確保のためのロープを装着した2人の選手がタイムを競う。2人の瞬発力がぶつかり合う試合が展開される。フライングは一発で失格だ。
優勝タイムは男子では5~6秒、女子で7~8秒。あまりの速さに驚くはずだ。

ボルダリング
高さ4メートル程度の壁に極限まで難しく設定されたコースを4分の制限時間内にいくつ登れるかを競う。選手は事前に練習ができない中でルートを考えながら登り、トップ(最上部)のホールドを両手で保持することができればその課題(コース)はクリア(完登)。選手はロープ無しで臨み、途中で落下しても再度トライできる。
ボルダリングの壁には、指先しかかからない小さなものから、両手でも抱えきれないホールドが設定されており、次のホールドには左右のどちらの足をかけるか、そのとき手はどこをつかむか、制限時間内に自分の能力を考えながら登らなければ攻略できない。また、途中から手前に倒れこむオーバーハングになっていることが多いため、頭と体の柔軟性も必要だ。頭脳と手足を上手に使いながら驚くような姿勢で、一つ一つ課題をクリアしていく選手を思わず応援したくなる。

リード
6分の制限時間内に高さ15メートル以上の壁のどの地点まで登れるかを競う。
選手は安全のために、ロープをクイックドロー(ロープを引っ掛ける器具)に掛けながら登り、トップのクイックドローにロープを掛ければ「完登」となる。途中で落ちた場合はそこが記録となり、再トライはない。
完登した選手あるいは同じ高さまで登った選手が複数いる場合は、タイムのよい選手が上位となる。多くの選手は一手でも上に到達するよう渾身の力を込めて壁を登る。ダイナミックなクライミングが見どころとなる。

ボルダリングとリードについては、他の選手のクライミングを見ることは見た選手にとって大きなプラスになるため、自分が登る前は他の選手のクライミングを見ることができない「オンサイト方式」を採用する。競技前の選手は隔離されていて、競技開始直前に全員に数分に限りルートを見る時間が与えられる。

2020に向けた競技の展望

伝統的に強いのは、フランス、イタリア、ドイツ、オーストリア、スロベニアなど険しい岩壁を擁するヨーロッパ・アルプス山脈周辺の国々だが、近年はアジアや北米も力をつけてきている。

ただし、これまではスピード、ボルダリング、リードで、それぞれ別に競技が行われてきたため、東京2020大会で実施される3種目の総合ポイントで競う経験をしてきた選手は少なく、オリンピック初採用の競技ということもあり、勝利の行方は、極めて予測が難しい。

注目の選手は、2016年のワールドカップ・ボルダリング種目で優勝した男子若手の楢﨑智亜だ。弟の楢﨑明智も2017年のユース大会・ジュニア複合で優勝している。リードは男子がアダム・オンドラ(チェコ)、女子は若手のヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)、是永敬一郎(日本)が有力だ。

<日本>
日本がトップクラスなのは、身体能力だけでなく知力や空間把握能力も問われるボルダリング。男子は楢﨑智亜・明智のほかに、緒方良行、高田知尭、藤井快ら、東京2020大会を20歳代で迎える若い世代に注目だ。女子はボルダリング界をリードする野口啓代のほかには、若手の伊藤ふたば、森秋彩などが有力。
持久力を必要とするリードも日本の得意種目。男子は2017年のワールドカップ・リード種目で優勝した是永敬一郎が世界の上位にいる。
東京2020大会は3種目の合計で競われるため、スピードを含めた3種目で総合力を発揮できる選手の登場に期待したい。

(公益財団法人)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会公式サイトより選手紹介 インタビュー

土肥 圭太(どひ けいた)さん -スポーツクライミング-

土肥選手

※画像をクリックするとyoutubeで視聴できます。

≪プロフィール≫

平塚市出身。2000年生まれ。小学校1年生の時ボルダリングを体験し興味を持つ。世界大会選考会の敗退を機に一念発起し努力を重ね、今では世界ユース準優勝、オリンピック強化選手にも選ばれる。1つ1つのルートと向き合い、考えながら、追加種目となるオリンピックの舞台という頂に向けて壁を登る。

(主な成績)

競技種目:オリンピック スポーツクライミング【東京2020大会における追加種目】

18年 10月 ユースオリンピック競技大会 優勝

17年 8月 FISE World Series Hiroshima 2018 第3位

16年 11月 IFSC世界ユース選手権 優勝

インタビュー -努力したから必ず勝てる訳ではない しかし勝った選手は必ず努力している-

インタビュー全文(PDF:880KB)/ テキスト版がこちらをご覧ください。(ワード:35KB)

土肥選手サイン

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本文ここまで
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