テコンドー(パラリンピック)

掲載日:2018年6月20日

競技会場

幕張メッセBホール(千葉県)

競技概要

テコンドーは東京2020大会からパラリンピックの正式競技となる2競技のうちの1つ。(もう一つはバドミントン)。蹴り技を特徴とする格闘技で、基本的なルールはオリンピックとほぼ同じだが、パラリンピックでは上肢に切断や機能障がいのある選手が対象となる。障がいの程度により、重いほうから順にK41からK44まで4つのスポーツクラスに分けられ、男女別に体重階級制(各3階級)で競う。

試合は八角形のコートで行われ、有効な攻撃に対してポイント(2~4点)が与えられ、試合時間内により多くの得点をとったほうが勝ちとなる。3ラウンド終了時点で同点の場合は延長戦が行われる。

パラリンピック特有のルールとして、胴部への足技だけが有効な攻撃であり、頭部への蹴りは反則になる。相手と至近距離で対峙し、繰り出される蹴りの応酬は迫力満点。力強さとスピード感が見どころだ。

種目

  • K44 61kg未満(+K43) (男子)
  • K44 75kg未満(+K43) (男子)
  • K44 75kg以上(+K43) (男子)
  • K44 49kg未満(+K43) (女子)
  • K44 58kg未満(+K43) (女子)
  • K44 58kg以上(+K43) (女子)

競技の魅力・見どころ

パラリンピックのテコンドーは比較的新しい競技の一つで、2005年に生まれ、2009年に初の世界選手権が開催された。上肢に障がいのある選手を対象とするキョルギ(組手)と、知的障がい選手対象のプムセ (型) の2種目があるが、東京2020大会ではキョルギのみが実施される。

使用するコート(八角形)や試合時間(2分×3ラウンド、インターバル1分)はオリンピックと同じで、安全対策を考慮したヘッドギア、電子防具、マウスピース、ハンドグローブといった装具も変わらない。

華麗な足技の迫力やスピード感が魅力だが、パラリンピックのテコンドーは頭部への蹴りは禁止で、胴体への3種類の蹴り技だけが有効となる。ポイントにおいては、有効な蹴りは1回2点で、180度の回転が加わった後ろ蹴りは3点、後ろ蹴りから軸足を入れ替えて計360度の回転蹴りは4点となる。

360度の回転蹴りが4点技となったのは2017年からで、オリンピックにはないパラリンピックならではの大技だ。豪快で華麗なこの技を習得すれば、一発逆転の可能性も高まりそうだ。

ダイナミックな蹴り技は見応えがあるが、相手の蹴りを上肢でガードして止める防御力も重要だ。ただし、選手それぞれで上肢障がいの状態が異なるので、体の使い方にも個性や工夫が見られる。選手は自身の特性とともに、対戦する相手の特性をも見極め、どう守り、どう攻めるか戦略を立てて戦う。

技の有効性の判定は選手が胴部に装着した電子防具で行われ、正しい位置に正しい強さで蹴りが入るとポイントが加算される仕組みになっている。しっかり蹴らないと得点にならないため、相手のガードをかいくぐり、強烈な蹴りを決めることが必要だ。

競技は障がいの程度に応じて重いほうから順にK41からK44まで4つのクラスに分けられ、男女それぞれ体重別に3階級で競う。1階級内の体重差が大きく、例えば、男子75kg未満級は61kgから75kgまでと14kgの幅があり、それだけ体格差も大きくなる。一般に大柄の選手のほうが長い足を活かした攻めで有利だが、戦術やガードも含めた体の動き方により小柄な選手が勝利を収めることもある。体格差だけでは測れない勝利の行方にも注目だ。

2020に向けた競技の展望

世界的な競技人口は少ないパラテコンドーだが、東京2020大会での正式採用が決まり、徐々に普及が広がり、競技レベルも上がっている。そんな中、競技人口も多く強豪国の筆頭はロシアで、以下、トルコ、イラン、アゼルバイジャンなどが続く。

また、フランスやモンゴルなどは、競技人口は少ないが精鋭を擁している。例えば、モンゴルのガンバットは男子K44の61kg級で圧倒的な強さを見せ、世界ランク1位に君臨し続ける。右ひじの機能障がいを感じさせない俊敏な動きと豪快な蹴り技は見ごたえたっぷりだ。

パラリンピックのデビュー戦となる東京2020大会では、クラスはK43とK44クラスが統合された1クラスのみの実施で、男女3階級ずつ計6個の金メダルが競われることが決まっている。

<日本>
東京2020大会での実施が決まり、急ピッチで普及が進められている。競技人口は男女合わせて約10人で、そのうち2016年からスタートした強化指定選手制度には2017年9月現在、61kg級でK44の伊藤力、K43の阿渡健太ら、男子のみ5選手が指定されている。東京2020大会に向け、特に女子選手の発掘が大きな課題だ。専用の練習拠点はないが、選手は地域の道場や大学で健常者と練習をつづけながら、デビュー戦となる東京2020大会で初代メダリストを目指している。

(公益財団法人)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会公式サイトより転載
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