バドミントン(パラリンピック)

掲載日:2018年6月20日

競技会場

国立代々木競技場(東京都)

競技概要

バドミントンは東京2020大会からパラリンピックの正式競技となる。身体障がいを対象とするが、さまざまな障がいの選手ができるだけ公平に競えるよう、障がいの内容や程度で6つのクラス(車いす2クラス、立位クラス4クラス)に分かれて競う。

ルールはオリンピックのバドミントンとほぼ同じだが、クラスによって一部アレンジされている。例えば、コートの大きさは車いす2クラスと立位の1クラスのシングルスのみ通常の半面を使う。ネットの高さは全クラス共通だ。また、車いすクラスに限り、ネット周辺の一定範囲に落ちたシャトルはアウトとなるなど、クラスに応じて工夫されている。

全種目とも21点制。3ゲームで2ゲーム先取のラリーポイント方式で行われる。

スピードやパワーの立位クラス、テクニックや駆け引きも重要な車いすクラスなど見どころもさまざまだ。種目は男女シングルスとダブルス、ミックスダブルスが実施されている。

種目

  • シングルス WH1(男子/女子)
  • シングルス WH2(男子/女子)
  • シングルス SL3(男子)
  • シングルス SL4(男子/女子)
  • シングルス SU5(男子/女子)
  • シングルス SS6(男子)
  • ダブルス WH(男子/女子)
  • ダブルス SL/SU(女子/混合)

競技の魅力・見どころ

バドミントンの国際的な競技会が開かれるようになったのは1990年代からで、1998年には第1回世界選手権がオランダで開催された。2011年から世界バドミントン連盟(BWF)が統括するようになり、2015年にイギリスのストーク・マンデビルで開かれた第10回大会には35カ国から230選手以上が参加した。競技人口も増え、競技規模も5大陸で60カ国以上へとさらなる広がりを見せている。

車いすクラスは体幹機能の有無などにより障がいの重い方からWH1とWH2の2クラスに分かれる。両クラスともシングルスではコートの半面を使い、ネット近くに設けられたサービスラインとネットとの間に落ちたシャトルはアウトになる。狭いエリアでの俊敏な動きに注目したい。

また、シャトルを打つ瞬間に胴体の一部が車いすと接していなければならないというルールがあるため、豪快なスマッシュは少ないが、厳しいコースをついたり、前後に揺さぶったりと、テクニカルで戦略的な攻撃が見どころだ。構造的に真横への移動ができない車いすを、片手にラケットを持ちながら巧みに操作してシャトルを追う躍動感や、シャトル落下点を予測する能力、ラリーの応酬などにも注目だ。

立位のカテゴリーは4クラスある。SL3とSL4はともに下肢障がいのあるクラスだが、SL3のほうが切断やまひによる歩行バランスなど障がい程度が重い。SL3のシングルスがコートの半面だけで競技する以外は、オリンピックとほぼ同じルールのもとで行われる。立位では前後左右への揺さぶりに加え、強靭な上半身を活かしたスマッシュなども見どころとなる。

SU5は上肢障がいクラスで、腕に切断やまひなどの障がいがあり、左右のバランスがとりづらい状態からの軽快なステップワークや、豪快なスマッシュなどに迫力がある。SS6は遺伝子疾患などによる低身長クラス。高い運動能力が見せるシャープな動きや、素早く繰り出されるジャンピングスマッシュなどが見どころだ。

2020に向けた競技の展望

バドミントンの選手は、BWF公認の国際大会を転戦し、成績に応じたポイントをもとに算出された国際ランキングで競い合う。

競技人口は世界的に広がりを見せているが、特にバドミントン人気の高いアジア勢やヨーロッパ勢が多数を占める。競技レベル的にはマレーシアやインドネシア、タイなどが世界ランキング上位に名を連ねる。また、国際大会への出場が少ないためランキング的には目立たないが、世界選手権で上位に食い込んでくる中国勢のパフォーマンスもハイレベルだ。

例えば、男子車いすクラスでは特に韓国勢が強さを見せる。中でも、WH1のリー・サムサプは2015年世界選手権で男子シングルス、ダブルス、ミックスダブルスの三冠に輝くなど他を圧倒。同年にはBWFにより、「男子最優秀選手」に選ばれている。2016年のアジア選手権でもシングルスで金メダル、ダブルスで銀メダルを獲得するなど、40代半ばを超えてなお、東京2020大会に向け順調な強化を続けている。

また、女子SU5も強豪選手がひしめくが、注目の一人は2016年ヨーロッパ選手権でシングルスを制し、鮮烈なデビューを果たしたキャスリン・ローゼングレン(デンマーク)だ。ダブルスでも銀メダルを手にしている。1999年生まれと若く、さらなる成長が期待される。

2017年9月の国際パラリンピック委員会の発表により、パラリンピックでのデビュー戦となる東京2020大会では、男子7、女子6、ミックス1の計14種目の実施が決定し、出場選手枠も計90選手(男子44、女子46)が割り当てられた。

各クラスとも選手層が多彩で見どころも多い。パラリンピックの初代金メダリストを狙った熱い戦いに期待が高まる。

<日本>
以前からバドミントン人気が高く、またパラリンピックの正式競技入りもあり、年々競技人口を増やしている。元々健常者の大会で活躍し、パラバドミントンに転向した選手も多く、世界ランキング上位に食い込む選手も少なくない。2017年秋現在、日本パラバドミントン連盟の強化指定選手は各クラスにわたり全36選手。国内での代表争いも熾烈さを極めるが、切磋琢磨でさらなるレベルアップが期待される。世界での存在感も増すなか、母国開催の東京2020大会で世界の頂点を目指す。

(公益財団法人)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会公式サイトより転載
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