保健学習ハンドブック 概要版 小・中・高等学校の9年間を見通した指導を目指して 平成19年3月

掲載日:2018年3月28日

まえがき

近年の社会環境、生活様式の変化などは、子どもの身体活動を伴った遊びの減少や食生活の変化、ストレスの増大、人間関係の希薄化などをもたらし、子どもの心身の健全な発育・発達に様々な影響を及ぼしています。このような多様化している子どもの心身の健康課題に対応し、生涯にわたって健康で安全な生活を送るための基礎を培うことが大切です。

このような状況の中、学校における健康教育の中核である保健学習では、的確な思考・判断に基づいた適切な意志決定と行動選択など健康の保持増進のための実践力の育成を重視した授業展開が望まれています。このような学習を継続的、効果的に行うため、保健学習は、小学校3年生から高校入学年次の次の年までの9年間行われており、各校種・各学年の授業において、9年間の見通しを持って指導を展開することが求められています。学習指導要領には、子どもたちの発育・発達に応じた具体的な内容が記され、9年間の系統的学習が進められるように構成されています。しかしながら、校種間の交流や情報交換が十分とは言えない状況が見られることから、9年間の見通しを持った指導の展開が難しく、内容が重複したり継続していなかったりという現状もあるようです。

県立体育センターでは、このような現状に対応するため、平成17年度から平成18年度までの2年間、保健学習の指導に関する研究に取り組んできました。

平成17年度は、文献や資料等を基に理論の研究を行うとともに、保健学習の指導に関する実態調査を実施し、現状の把握と課題の整理をしました。平成18年度は、その成果を踏まえて学習内容の系統の整理と授業を実践することで、より具体的な指導の在り方について研究を進めました。そしてこのたび、その研究データを基に本書を発刊しました。

各学校におかれましては、本ハンドブックを参考にしていただき、小学校から高等学校までの、学習の一貫性を考慮した充実した学習指導が展開されることを期待します。

最後になりますが、本参考資料を作成するに当たり、ご尽力いただいた研究協力者及び関係者の方々に心から感謝申し上げます。

平成19年3月 県立体育センター 所長 佐々木 悦子

 

ハンドブックの利用にあたって

「保健」において学習すべき内容は、子ども達の発達段階等を踏まえて系統的に考えていく必要があります。学習の連続性を考え、効果的・効率的に学習を進めていくためには、小学校では、児童が卒業し中学校や高等学校に入学した後でどんな学習が準備されているのか、中学校では、生徒が小学校でどんな学習をしてきたのか、そして生徒が卒業した後、高等学校でどんな学習が準備されているのか、高等学校では小学校、中学校でどんな学習をしてきたのか、教師は知っておく必要があります。

このハンドブックは、保健学習の小学校3年生から高校2年次までの9年間の学習内容を確認していただくことを目的に、次のように編集しました。

保健学習Q&A

保健学習の基礎的な理論について示してあります。ここでは健康教育の根幹をなす保健学習の理論や各校種での捉え方などについてご確認ください。

学習内容の系統と指導の工夫

小・中・高等学校まで、直接関連している学習内容(単元・小単元)を10系統ピックアップし、その系統毎に、学習内容の系統図と指導のポイントを示してあります。保健学習を計画する前に、または指導する前に読んでいただき、それぞれの校種にあった学習内容、指導内容をご確認ください。

実践事例(心の健康に関する内容)

今回は「心の健康に関する内容」「喫煙・飲酒・薬物乱用に関する内容」※を載せました。評価を含めた詳細な学習指導の計画を載せていますので、心の健康に関する内容のみならず、他の内容を計画する際もぜひ参考にしてください。

※この内容は、昨年度の保健学習の指導に関する実態調査で、先生方が挙げた問題点が多岐にわたっており、指導効果の意識も他の単元・小単元に比べて低い数値であった内容です。

 

保健学習Q&A

【詳細:保健学習Q&A(PDF:157KB)

Q1 今求められる健康教育とは何でしょうか?

Q2 健康教育の充実に向けた保健学習の役割とは何でしょうか?

Q3 9年間を通した学習はどのように進められるのでしょうか?

Q4 9年間の学習内容はどのようになっているのでしょうか?

Q5 学習の展開の基本的な方向とはどのようなものですか?

Q6 指導と評価の一体化を目指した学習はどのように進めるのですか?

Q7 授業を行う上での指導の工夫にはどのようなものがありますか?

Q8 保健学習は、他の教育活動と関連させる必要はありますか?

Q9 保健学習における指導上の問題点とは何でしょうか?

 

学習内容の系統と指導の工夫

【詳細:学習内容の系統と指導の工夫(PDF:282KB)

系統の考え方

学習内容の10の系統(ピックアップ)

(1) 体の発育・発達に関する内容

(2) 思春期の体の変化に関する内容

(3) 交通事故等に関する内容

(4) 応急手当に関する内容

(5) 健康のとらえ方に関する内容

(6) 生活活習慣病に関する内容

(7) 感染症に関する内容

(8) 喫煙・飲酒・薬物乱用に関する内容

(9) 健康と環境に関する内容

(10) 心の健康に関する内容

 

実践事例

【詳細:実践事例(PDF:1,172KB)

<心の健康に関する内容>

(1) 小学校の実践

(2) 中学校の実践

(3) 高等学校の実践

<喫煙・飲酒・薬物乱用に関する内容>

(1) 小学校の実践

(2) 中学校の実践

(3) 高等学校の実践

本ハンドブックの詳細及び質問等について

内容の詳細は次のファイル【保健学習ハンドブック(平成19年3月)】(PDF:1,605KB)を御覧ください。

本ハンドブックの質問、相談等は、
「県立体育センター研修指導班」(0466-81-2572)までご連絡下さい。

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本文ここまで
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