鶴見養護学校

掲載日:2018年4月2日

避難所体験「つるみ防災キャンプ」ー避難所での夜、どう過ごすー【神奈川県立鶴見養護学校】

学校紹介

鶴見養護学校は横浜市と川崎市に接する鶴見川沿いにある、主に知的障害のある児童・生徒250名近くが通う特別支援学校です。本校はこの鶴見の地域との関わりが深い学校で、10年以上前に本校を応援するために地域の方々によって作られた後援会や、卒業生が通う福祉事業所や、授業の協力をしてくれる企業があります。そのため、「地域に信頼される学校づくり」を重点目標に掲げ、地域の方々との交流を図りながら、児童・生徒の安全安心な学校生活を支える取組の一環として、昨年度から「つるみ防災キャンプ」に取り組んでいます。

平成29年度「つるみ防災キャンプ」について

平成28年度の防災キャンプは非常食の試食や消火器体験などを日帰りで実施しましたが、平成29年度はバージョンアップし、9月1日金曜日夕方から2日土曜日朝までの宿泊体験としました。

運営には教員のみならず、地域の方々、さらに高等部の一部の生徒もボランティアスタッフとして参加してくれました。アドバイザーとして、消防の方、防災の専門家、段ボールベッド作りのエキスパートの方などにもご協力をいただきました。また、地域の福祉事業所にも呼び掛け、参加していただきました。さらに、ペットの受け入れも行い、近隣の参加者が連れてきた犬一匹が参加しました。

スタッフ以外は自由参加にもかかわらず、参加者は119名。予想の倍の方が参加してくれました。

防災キャンプのねらい

今回の防災キャンプのねらいは、実際の避難所生活を体験することにより、参加者に不安を少しでも和らげてもらうこと、また参加者や運営スタッフが不自由さを知って、それを克服する手段を身に付けたり、事前に心構えをしたりすることです。

この取組に対する参加者の声をより多く把握できるように、参加者が気付いた時にすぐに付箋に書いてメッセージボードに貼る形式と、事後アンケート形式の2通りの形式をとりました。

実施内容

9月1日金曜日

16時00分

受付開始。続いて、児童・生徒向けにランタン作りのワークショップ。これは「NPO法人こととふラボ」の方々のガイドで、参加者が楽しみながら自分の手でLEDランタンを作り、それを持って真っ暗な校内を探検する活動でした。

ランタン作りと並行して、保護者や地域の方向けに地元の「駒岡消防出張所」の所長による防災講座。ここでは地域で災害が起きた時の対処法などのお話がありました。

<参加者の声>
  • 「子どもが何もすることがない時間を過ごすのは大変なのでランタン作りの企画が良かったです」
  • 「ランタンのあかりがLEDなので安全で、個人で防災用品をそろえるのに役に立ちました」
  • 「所長さんのお話で『避難者はお客さんではない』ということ、みんなに知ってほしい」

ランタン作りの写真防災講座の写真

ランタン作り 防災講座の様子

18時30分

非常食体験。講座の間に、ボランティアスタッフの協力でカレーを作り、配給体験とその他の非常食試食も織り交ぜながらの夕食でした。

<参加者の声>
  • 「菓子パンだけだと調子が悪くなりますが、今回はおいしいカレーが出たのでうれしかったです」
  • 「カップ麺は熱くて子どもに食べさせるのが大変ですが、カレーだと子どもも食べやすくて良かった」

カレー炊き出しの写真

カレー炊き出しの様子

19時30分

段ボールで居住区画作りとベッド作り。「ヤマトホームコンビニエンス株式会社」の方が段ボ-ル箱と段ボール板を組み合わせた丈夫で快適な段ボールベッド作りを教えてくれました。

<参加者の声>
  • 「段ボールベッドは思ったより寝心地が良かった」
  • 「組立の時にかなりのスペースを取ってしまうので隣の方への配慮が必要です。全体を見て位置の調整などをしてくださる方がいるといいと思いました」

段ボールベッド作りの写真

段ボールベッド作りの様子

21時00分

就寝。

<参加者の声>
  • 「周りの音がよく聞こえること、逆に自分の立てる音が響くことが実感としてわかった」
  • 「電灯がない体育館での夜の体験は良かったです」

9月2日土曜日

6時00分

起床。続いて朝食配給(調理パン2個とカップスープ)。全員で片付け。

8時00分

振り返り。「復興ボランティアタスクフォース」の方に、「ニュースで見るだけと1回でも体験することとは大きな差が生まれます。今回体験して学んだことを万一の備えにしてください」とのまとめの言葉をいただきました。

<参加者の声>
  • 「障害の特性ゆえに学校でやってくれると参加しやすく、今後もぜひ続けてほしい」
  • 「せっかくの企画なのに参加者が少ない。保護者会でもっと参加呼びかけを」
  • 「もう少し窮屈さや不便さが感じられても良い」

取組に対する参加者やスタッフの声は、評価する意見もあれば、厳しい意見もありました。これらの意見は、今後の避難所運営に大いに役立つと思います。実際の避難所生活はさらに不自由さが伴うでしょう。しかし、今回、訓練を通して避難所生活を体験した私たちは、自分の体験とお互いのメッセージを通して、その不自由さに対する見通しを立てることができ、またそれを克服する手段をわずかながらも身に付けることができました。

今回は初めて宿泊を伴った取組で不十分な点も多かったとは思いますが、今後もこの取組を続けて、児童・生徒の安全安心な学校生活を守り、また地域から信頼される学校づくりを進めていきたいと考えています。

お問い合わせ先

神奈川県立鶴見養護学校
電話:045-573-4787

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