更新日:2023年7月24日

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有馬高等学校

神奈川県立有馬高等学校の活動内容を紹介するページです。

「4年ぶりの受け入れ」~姉妹校交流の取組~【神奈川県立有馬高等学校】

1 はじめに

 本校は海老名市にあり、JR相模線の社家駅から徒歩12分ほどの場所に位置しています。1983年に開校し、今年40周年記念式典を予定しています。各学年8クラス規模の学校で、全校生徒939名が在籍(令和5年5月1日現在)しています。国際理解教育に力を入れており、県立高校では唯一のユネスコスクールとして登録されています。また、アメリカと韓国に姉妹校があり、隔年で生徒の受け入れと訪問を行っています。
 残念ながら、令和2年度から令和4年度までの3年間は新型感染症の影響で、受け入れや訪問ができませんでした。その間、オンラインを活用して交流していましたが、時差の関係もあり、生徒たちは十分な交流を行うことができませんでした。

2 「4年ぶりの受け入れ」の姉妹校交流

 今年度、4年ぶりにアメリカの姉妹校であるアサトン高校の生徒20名が来校することになりました。日程は、6月2日(金曜日)から6月7日(水曜日)までの5泊6日です。校内1,2,3学年の希望した生徒で構成されるユネスコ委員会が主体となり、アサトン高校生徒の歓迎会をどのような形で実施するかなど、話し合いを重ねました。
 4年ぶりということもあり、ホームステイを受け入れた経験のある生徒が誰もおらず、ホストファミリー探しが難航しました。個別に声をかけながら、何とか来校する生徒20名のホストファミリー20家庭が決まりました。

6月2日(金曜日)16時30分

 アサトン高校の生徒20名と先生3名が海老名駅に到着しました。それぞれのホストファミリーと顔を合わせ、ホームステイが始まりました。

海老名駅での最初の出会いの様子画像

6月3日(土曜日)と4日(日曜日)

 アサトン高校の生徒たちとの交流を深めるために、それぞれのホストファミリーが横浜や鎌倉といった観光名所に案内し、写真を撮ったり名物を食べたりしました。

6月5日(月曜日)

 1校時に全校生徒が体育館に集まりユネスコ委員会主催の歓迎会を実施し、本校少林寺拳法部の演武やダンス部の踊りで会場を盛り上げました。また、アサトン高校の生徒も日本語での挨拶や、「エール」の出し物を披露し、生徒全員がお互いの学校を知る、とてもいい機会となりました。
アサトン高校生徒の日本語挨拶画像

 2校時からは、ホスト役の生徒のクラスに入り、一緒に授業を受けました。英語以外の授業にも参加して、ホスト役の生徒が翻訳機などを使い、一生懸命に伝えようとしている姿が印象的でした。
 放課後は、ユネスコ委員会主催の「たこ焼きパーティー」に参加して、ホスト役の生徒だけでなく他の生徒たちも、アサトン高校の生徒と交流しました。

6月6日(火曜日)

 アサトン高校の生徒と先生は本校を離れて、午前中、社家小学校の児童と触れ合いました。アサトン高校の生徒は、小学校1年生の児童からも英語で挨拶されたことに感動していました。また、書道を一緒に行い、ひらがなで「きずな」と書き、その意味を教えてもらい理解している様子でした。

アサトン高校生徒の初動の授業画像
 午後は、近くにある常在寺というお寺で、国際ソロプチミスト海老名による日本の伝統文化体験を行いました。着物や浴衣を着る体験やお茶、お琴と普段馴染みのないことを体験して、アサトン高校の生徒たちは日本にさらに興味を持ってくれました。

アサトン高校生徒の浴衣体験画像

6月7日(水曜日)

 本校では体育祭が行われ、アサトン高校の生徒も競技に参加しました。大縄跳びや綱引き、リレーなどの競技に本校生徒と一緒に参加して、同じ年代の生徒が国を越えて一緒に競技を行いました。言葉は十分に通じなくても、競技を一緒に行うことで心と心の交流ができました。
 この日の午後にお別れとなり、ホスト役の生徒もアサトン高校の生徒も別れが辛く、涙を流してのお別れとなりました。

アサトン高校生徒とのお別れ画像

 この姉妹校交流で実際にホスト役となった生徒から感想を聞くと、この6日間で様々な学びを得たようです。

【生徒の感想】
  • 「来校した初日より、日に日に英語を使って話せるようになった。」
  • 「翻訳機を使わずに、どうすれば伝えることができるのか考えました。命令形になってしまうこともありましたが、知っている単語を繋げることにしました。そうすればなんとなくでも相手に伝わり、徐々に主語と動詞を入れられるようになりました。また単語力が高まりました。」
  • 「ホストファミリーをする前は英語で会話することに躊躇していたが、ホストファミリーをして文法が間違っていたとしても単語を繋げ、ジェスチャーなどを使いました。伝えたい気持ちがあれば伝わるのだと知りました。」
  • 「ホームステイの受け入れをまたしたいのと、自分もホームステイをしたいと思える特別な時間を過ごすことができました。」

3 結びに

 今回4年ぶりにアサトン高校と交流を行ったことで、本校の生徒は、国際理解や異文化理解に対して意識を高めることができました。授業で国際理解や異文化理解について教わることも大切ですが、実際に現地の生徒と交流できたことが、生徒たちにとって大きな体験となりました。今年度3月末には、本校生徒が韓国の姉妹校であるドンウオン高校を訪問することが決まっており、今後さらなる国際理解・異文化理解が加速していくことを期待しています。


お知らせ
tvk「NEWSハーバー」内で、本校の取組が紹介されました!

tvk3ch「Way to go」(YouTubeサイトに移動します。)

令和5年6月30日【有馬高等学校】姉妹校との交流(別ウィンドウで開きます)


 

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